Roger Garcia
ルジェー


1976年12月15日生まれ
1994−95シーズン、18歳でデビュー

1995年5月6日のコルーニャ戦でデビュー。しかもいきなりのスタメン出場。そしてシーズンが終了するまでほぼスタメンで起用されている。カンプノウに隣接しているミニエスタディで二部Aカテゴリーに在籍していたバルサBの黄金時代を形成した選手の一人であり、デ・ラ・ペーニャをはじめセラーデス、キケ・アルバレス、トニー・ベラマサンなどのいわゆる“キンタ・デ・ミニ”チームからデビューしてきた最初の選手となった。

“キンタ・デ・ミニ”チームを構成する選手の中で、クライフが一番気に入っていたのがこのルジェーだと言われている。たぶんクライフにとって彼のシステムの中で重要な役割を果たす左インテリオール、つまり10番の選手としてのルジェーの才能を誰よりも高く評価していたからだろう。テクニック的にルジェーの右足はお世辞にも素晴らしいとは言えないものの、黄金の左足から出されるパスやロングシュートが魅力的な選手だった。また左インテリオールだけではなくチーム事情に応じて左ラテラルや左エストレーモ選手として起用されることもあった。

バンガール政権が訪れ1999年の夏にはバルサを去りエスパニョールへと移籍することになる。
「レイジゲルやゼンデン、そしてオクノボなどの選手の6本の足よりルジェーの左足1本の方が価値がある。」
ルジェーの退団を惜しんでこうクライフが語ったのは有名な話だ。2005−06シーズン、長い負傷期間を経てビジャレアルの選手として活躍している。