Toni Velamazan
ベラマサン


1977年1月22日生まれ
1995−96シーズン、18歳でデビュー

彼もまた“キンタ・デ・ミニ”を構成した一員であり、ラ・マシアから誕生した数少ないデランテロの1人でもある。ここでは紹介しないが、カルロス・モレーノというデランテロもこのシーズンにデビューしている。バルサBから二人もデランテロが同じシーズンにデビューすることができたのは、彼らに才能があったことはもちろんだが、それとは別に、クライフバルサのチーム事情によるところが多い。

ロマリオが抜けた穴を埋めるために、クライフはこのシーズンの新加入目玉商品選手として、レアル・ソシエダからボスニア人デランテロであるコドロを獲得している。だが他の何人かの新加入選手、例えばプロシネッキーやクエージャなどと同じように、このコドロも期待どおりの活躍をしていない。どう考えても補強作戦の失敗となったシーズンと言える。

だが一方、バルサAの不調とは関係なくバルサBチームの活躍が目立っている時期でもあった。バルサAチームでの選手不足を補うために、好調なバルサBから選手を招集してきても何の不思議もなかったし、事実何人かの選手は期待に応えてしまう。非常に自然な形でバルサAチームに上ってきたイバン・デ・ラ・ペーニャやルジェー、セラーデスなどという“本格的な”選手もいれば、少々無理がある選手が登場してきたとしても不思議ではない。残念ながらベラマサンはそういう選手の一人となってしまった。デビューしたシーズンの翌年、ロブソン監督が就任してくると彼には計算外選手通告がなされクラブを去っていく。

バルサを離れたあと、オビエド、アルバセテ、エストレマドゥーラを経て1999年の夏にエスパニョールに入団。そして2006−07シーズンからはアルメリアというクラブでプレーしている。