Haruna Babangida
ババンジーダ


1982年10月1日生まれ

1997年の夏、アヤックスカンテラ組織から、14歳のナイジェリア人選手がバルサカデッテAチームに入団してきた。レイナやビクトル、そしてナバーロやアルテッタがいるカデッテAだが、デランテロのポジションに良い選手が欠けているチームだった。150センチちょいという、誰よりも小柄なババンジーダは、この最初のシーズンに30ゴール以上を決めて、クラブ関係者を驚かせた。そして翌年、ババンジーダは若干15歳でバルサB選手となってしまう。

15歳という記録的な若さでバルサBチームに入り込んだババンジーダだが、残念ながらバルサAチームではデビューすることなくクラブを離れている。だが、それでもミニエスタディではスター選手だった。左右エストレーモにジョフレとババンジーダ、9番にルイス・ガルシア、そしてセントロカンピスタにマリオやガブリ、プジョーがいたこのチームで一番の人気者だった。エストレーモ選手として合格点のスピードを持ち、一対一の勝負にも強いところを見せた彼は、毎シーズン10ゴール前後決めている。

4年間にもわたってバルサBでプレーした彼だが、バルサAチームでの出場チャンスはついに訪れなかった。では、なぜこのコーナーで紹介することになったか、それはプレステージでの親善試合という非公式試合ながら、15歳でバルサAチームで出場しているからだ。1998年7月21日、AGOVVというオランダのクラブ相手の親善試合に、15歳という年齢で出場し話題となった。

2002年、テラッサという二部カテゴリーのチームにレンタルされたババンジーダは、その翌年はカディスにレンタルされ、2004年にメタラグ・ドネツクというクラブに移籍し、最終的にバルサを離れている。2007−08シーズンはキプロス島にあるアポロン・デ・リマソルというクラブに入団している。