Gerard Lopez
ジェラール


1979年3月12日生まれ
1999−00シーズン、21歳でデビュー

1991年、ジェラール・ロペス少年12歳のときにバルサ入団。彼と12歳離れていた今は亡き兄のセルジ・ロペスは、皮肉にもちょうどバルサを離れようとしているシーズンでもあった。そしてバルサに入団してきたジェラールの前に目標となる選手が登場する。ミニエスタディとカンプノウを行ったり来たりしてプレーしていたペップ・グアルディオラ、その彼がジェラールの目標選手となった。

1996−97シーズン、ジェラールはひとシーズンだけながらバルサBでプレーしている。4番ピボッテ選手としてミニエスタディでプレーしていた彼を見た人がいたなら、間違いなくペップの再来だと思っただろう。少なくてもプレースタイル、例えば走り方やボールの蹴り方など、ペップのそれとそっくりだった。そしてこのペップそっくりさんを当時バレンシアの監督をしていたホルヘ・バルダーノが獲得を狙う。1997年の夏、まだバルサB在籍選手でありながら年俸60万ユーロという破格なオファーを得たジェラールは後ろ髪も引かれず(たぶん)バレンシアへと移籍する。最初のシーズンはまったく出番はなく、翌シーズンはアラベスへとレンタル、そしてその翌年に初めてバレンシア選手として少々ながら活躍することになる。

2000−01シーズン、バルサの会長はジョアン・ガスパーとなっている。会長選挙の公約にあった“ジェラール獲得”を実行すべく、ガスパーは2200万ユーロもの移籍金をバレンシアに支払い公約を実現している。ジェラール・ロペス、12歳でバルサに入団し、18歳でバレンシアに移籍し、そして21歳となってバルサに戻ってきた。だが、残念ながら兄のセルジと同じように負傷の多い選手だった。この最初のシーズンは軽い負傷を何回か繰り返しただけにとどまったが、翌シーズンの前半は負傷が原因でほとんど試合出場していない。5年間にわたりバルサ在籍選手となるが、負傷→短期長期リハビリ→復帰→交代要員→スタメン選手→負傷、こういうサイクルの選手だった。2005年、モナコに移籍。