Sergio Santamaria
サンタマリア


1980年7月16日生まれ
1999−00シーズン、19歳でデビュー

セルヒオ・サンタマリアが、マラガカンテラ組織からバルサにやって来たのは16歳の時だから、それほど早い入団でもない。まずフベニルBカテゴリーからスタートし、翌シーズンは順調にフベニルAチームに上がってきている。そして、このフベニルAチームを構成する選手たちの中で最も期待された一人と言えるだろう。サンタマリアの成長を観察する目的で、多くのクラブからスカウトマンがやって来るほどだった。なにゆえそれほど注目される選手だったのか、それは1997年のU17世界大会での活躍が光っていたからだ。

1997年、エジプトで開催されたU17世界大会で、スペイン代表は3位に終わっている。だが、この大会の最優秀選手に選ばれたのはサンタマリアだった。ブラジルが優勝したにもかかわらず、最優秀選手にはスペイン代表のサンタマリアが選ばれた。マドリのカシージャスやバルサのチャビなどと一緒に出場した彼は、ゴール数こそ少なかったが、この大会で最も光り輝いた選手として評価された。

バルサCカテゴリーを経て、バルサBチームでプレーするようになったのは2000−01シーズンから。そしてこのシーズンが終わろうとしている5月中旬、彼にバルサAチームデビューのチャンスがやって来た。セルタ相手の試合に途中出場ながらリーグ戦デビューを飾る。

だが、デランテロというポジションで、バルサAチームにおいて継続性を持ってプレーすることは難しい。右エストレーモを自然なポジションとしていた彼の前には、ルイス・フィーゴがいたしシマオもいた。経験を積ませるという意味でクラブは彼をレンタルに出す。2001年オビエドに、2002年エルチェに、そして2003年に一時的にバルサに戻ってくるサンタマリアだが、相変わらず出番はない。そして再び翌年、今度はアラベスへとレンタルされていく。

10代の終わり頃にはあれほど期待されながらも、いつの間にか忘れられた存在となっていった典型的な選手と言えるだろう。レンタル、レンタル、そしてレンタルされ、やがて理由はわからないものの、大きな成長が見らず最終的にクラブを去っていく。同世代のナノ、トラッショーラス、ジョフレという仲間と同じように“期待はずれ世代”の一人としてここに登場。