Jose Manuel Reina
レイナ


1982年8月31日生まれ
2000−01シーズン、18歳でデビュー

1970年前後に彼の父親はバルサでポルテロを務めている。マドリッドに居をかまえていたレイナ家ながら、その父親の影響もあってバルサに入団。1995年の夏に13歳でラ・マシアに入寮し、インファンティルカテゴリーからスタートしているから生粋のカンテラ育ちと言える。

バルサに入団してきてから5年後、つまり2000−01シーズン、レイナはバルサBの正ポルテロの位置を勝ち取っていた。ライバルだったジョルケラはレンタルに出され、控えポルテロにはレイナより1歳年下のビクトル・バルデスがいる。そしてセラフェレール・バルサには正ポルテロとしてドゥトゥエルが、控えにはアルナウがいた。だがシーズンが開始されてみると、ドゥトゥエルが完全な正ポルテロという感じではなく、アルナウの起用も多く見られた。セラフェレール監督がどちらのポルテロに対しても同じような信頼感を持ち合わせているというよりは、どちらに対しても絶対の信頼感を持っていない、というイメージを臭わせる起用法だった。したがってレイナにもまったくチャンスがないわけではなかった。そして突然のごとくそのチャンスが訪れる。

第11節のサラゴサ戦に90分間出場したアルナウは翌週の練習中に負傷してしまう。第12節のオサスナ戦にはドゥトゥエルが正ポルテロとして出場し、ベンチにはレイナが控えることになる。そして第13節セルタ戦、何と今度は試合中にドゥトゥエルが負傷してしまうのだ。つい2週間前までバルサBのポルテロだったレイナに突然のごとく出場チャンスが回ってきた。2000年12月2日、このセルタ戦前半44分に途中出場し、バルサAチームデビューを飾るレイナは、この試合以来翌年の3月まで連続出場している。

翌シーズン、新監督となったレシャックはアルナウ、ドゥトゥエルを計算外選手とし、アルゼンチンからボナノというポルテロを獲得する。そのボナノのおかげでシーズン前半はまったく出番がなかったレイナだが、チョンボの多いボナノに代わって1月からスタメン出場。ほぼシーズン後半は彼がスタメン出場し、ようやくバルサAチームの正ポルテロになるかと思われた。だが、翌シーズンの監督となったバンガールはボナノと、そして新たに獲得したエンケの方を信頼したため、最終的にビジャレアルにレンタルされることになった。ビジャレアルで3年間プレーし、2005年の夏リバプールに移籍。