肌の色は黒人並みに黒いがバルセロナ生まれの正真正銘カタラン人。彼のお父さんがアフリカのシエラ・レオナ生まれでお母さんがスペイン人、そして彼は10歳の時にバルサに入団しているからこれまでの人生の半分はバルサと共にある。その彼が一躍脚光を浴びることになるのは今から3年前の2001年のこと。常にライバルチームであるエスパニョールを押しのけてバルサフベニルBがリーグ優勝し、その立役者となったのがアルフィだった。このシーズン、彼は60ゴールを決め、一試合平均6ゴールというとんでもない記録を作っている。
それ以来バルサのキラキラ星となった彼だが、どうもここ1、2年、そのキラキラ度が減少してきている。理由はいくつかあるのだろう。例えば負傷が多いこと、例えば彼が所属してきた監督からの信頼感が少なかったこと、例えばポジションをデランテロからメディアプンタに移動させられることが多々あったこと。いかなる理由かはわからないが、いずれにしも伸び悩んでいることは確かだ。
素材は限りなく良いものを持っている。グランドで走り回るそのスタイルというか雰囲気もなかなか良い。とにかくリバルドにそっくりなのだ。当人のアイドルがリバルドというからもちろん意識してのことだろうが、肌の色といい、走り方といい、左足のキックスタイルといい、ゴールを決めたあとのカッコといい、とにかくリバルドによく似ている選手。今シーズンは本格的にバルサBで登場することになるだろうから、そしてセルヒオ・ガルシアが抜けた最初のシーズンであることから、彼のキラキラ度復帰を期待してしまう。なんと言ってもメッシー17歳、リエラ18歳、そして19歳アルフィーと、若手ナンバースリーに入る選手なんだから。(04年10月)
|