モンタニェスは1986年生まれの19歳。したがって、1987年生まれの選手が主体となりトリプレッテという偉業を昨シーズン果たした“黄金のフベニルA”よりは一つ上のカテゴリーでプレーしている。だが、それでも19歳だからフベニルカテゴリーでプレーするのは規約上問題ない。昨シーズン、バルサCでスタートしたモンタニェスはシーズン途中からバルサBで、そしてシーズン終了近くにはバルサB、バルサC、そしてフベニルAと掛け持ちで出場しており、その結果ひとシーズン出場試合が80を超えるというとんでもない働きをすることになった。
2004年の12月にバルサBデビューをかざっている。バルサAチームに多くの負傷者があらわれたことによりバルサBチームから何人かの選手がAチームに招集されていた時でもある。ダミアを起用できる機会が少なくなったことで最も幸運をつかんだのがハビートだったように、バルサBデランテロ・リエラの不調がモンタニェスに幸運を与えることになる。リエラがバルサCへ、そしてモンタニェスがBへと、まるで入れ替わるように二人の選手のプレー場所が変わったのが今年の1月。そしてこのチャンスを逃さずモンタニェスはペレ・グラタコス当時監督の期待通りの活躍をする。
見た目に決して派手な選手ではないし、170センチはないだろうモンタニェスは小さい選手。スピードやテクニックに関して言えばトニー・カルボの方が勝っているし、したがって観衆の一人としてはトニーの方が見ていて面白い。だが運動量、特に守備面に関しての運動量ではトニーとは比べものにならないものがあるらしい。しかも非常に器用な選手だ。本来は右足ききだと思うが、左右どちらのエストレーモをこなしてしまう。左右どちらかのインテリオールとしてプレーする時もあれば、プンタとしてひたすらゴールを狙うデランテロともなる。新監督となったキケ・コスタスが彼をどこで起用するか、シーズンを通して見てみないとわからないものの、今シーズンはバルサBカテゴリーに集中してしっくりとプレーに専念することになるだろう。(05年08月)
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