両親の影響でフットボールに興味を持つ子供たちは多い。テロンの場合は父親がフットボールのプロ選手であったからなおさらだろう。6歳の時にはすでにアミスター・デ・トーレラベガという地元のフットボールクラブに入団している。そしてサンタンデールで誕生した多くの子供たちが憧れるラーシング・サンタンデールに入団したのは10歳の時だ。アレビンカテゴリーからスタートした彼は、カナル+というテレビ局が主催するブルネッテの大会に参加。バレンシア相手の決勝戦に2−1というスコアーで敗れるものの、この大会の最優秀選手に選ばれている。かつてのイニエスタもこの大会で各クラブのスカウトマンの目にとまったように、彼もまたレアル・マドリやバルサなどのクラブから入団の誘いが来た。
「メレンゲでもクレでもなかった。」
そう正直に語るテロン。両親と一緒にレアル・マドリとバルサのカンテラのための施設を訪ねたのは、2003年の9月のことだ。多くのクラブから入団オファーがあったものの、両親たちのアイデアとしてはこの二つのクラブのどちらかということに絞られていた。やはりラ・マシアの施設はマドリのそれより魅力的だったのだろう。彼らはバルサを選んだ。2004年7月、テロンはラ・マシアに入寮している。
小さいときからのポジションは左セントラル。インファンティルAカテゴリーでスタートした彼は、そのポジションでの絶対スタメンを勝ち取って最初のシーズンを過ごしている。それでも、他のバルサ・インフェリオールカテゴリーの選手がそうであるように、彼もまた“専門”以外のポジションを時として試させられている。例えば、左ラテラル、例えば、左エストレーモ、それほど数は多くなかったものの、すべて合格点を上げて良い活躍をしている。
セントラル選手として必要とされる守備の固さだけではなく、彼の左足からだされるロングパスもなかなかのものだ。これからどのくらいフィジカル的に成長するかはわからないが、今のところスピードもあるし、高いボールにも強いところを見せいている。時としてみせる攻撃参加も魅力だ。
ジダーンとマルディーニ、そしてプジョーがアイドルだと語るテロン。2006−07シーズンのいま、カデッテAカテゴリーでスタートしたが、11月に入ってからフベニルBでプレーする機会が増えている。2006年の2月にはスペインU15代表に、そして11月にはU16代表に招集された。(06年11月)
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