Victor Vazquez Solsona
ビクトル・バスケス

1987/01/20
Barcelona
---cm --kg
Delantero
FC Barceona At.

星の観賞(映像)

星の軌跡
1998年、11歳で入団

1998 - 99 Alevin A
1999 - 00 Infantil B
2000 - 01 Infantil A
2001 - 02 Cadete B
2002 - 03 Cadete A
2003 - 04 Juvenil B
2004 - 05 Juvenil A
2005 - 06 FC Barceona C
2006 - 07 FC Barceona B
2007 - 08 FC Barceona B
2008 - 09 FC Barceona At.

星の輝き
1987年世代の選手、つまりメッシーやセスク、ピケやトニー・カルボ、そしてバリエンテなどと一緒にカンテラ組織で育った20歳の選手を、いまさらキラキラ星とするのは失礼かも知れない。少なくともフベニルAチームで活躍した2004年あたりには登場してこなければいけなかった。だが、このビクトル・バスケスというデランテロは、キラキラと輝いているにもかかわらず、突然のように消えてしまってもおかしくない雰囲気もする選手だった。

インファンティルカテゴリーでプレーするようになってから、もうすでに騒がれていた子供だった。“天才ビクトル・バスケス”と呼ばれるようになったのも、このインファンティルカテゴリー時代からだ。そしてカデッテカテゴリーに上がり、メッシーが本格的にグループに入ってくると同時に、“ビクトルとメッシーあり!”と話題になるチームとなる。セスクがいかにチームの引っ張り役となろうと、ジェラール・ピケがセントラルとしていかに奮闘しようと、あくまで主役はビクトルとメッシーの二人だった。

だが、フベニルカテゴリーに昇級した彼らは、それぞれ異なる道を歩むことになる。まず、セスクがいちヌケした後、それを追うかのようにジェラールもドーバー海峡を渡っていく。メッシーは他の選手とはリズムをかえて急上昇で上のカテゴリーに突入していく。そしてビクトル・バスケス”と言えば、フベニルAチームでのほんの少しの活躍を別とすれば、ドデカイ壁にぶつかることになる。

フベニルAからバルサCへと上がっていく彼だが、かつての“天才ビクトル・バスケス”と呼ばれた面影はなく、ごく普通の選手と化していくようだった。しかも、プレーするカテゴリーは三部リーグ、厳しい肉弾戦が展開されるこのカテゴリーの試合で、彼はもがきながらアップアップ状態でプレーしているかのようだった。そのような状態でバルサBに上がってきた彼が、再びキラキラと輝きを見せ始めたのはシーズンの後半からだ。キケ・コスタス監督はボージャンの加入と共に、4−3−3というシステムから4−2−3−1というものに変更する。それまでデランテロ、あるいはエストレーモとしてプレーしていたビクトル・バスケスは、インファンティルやカデッテ時代のように、メディアプンタとして再びプレーするようになった。生き生きとプレーする彼の姿が、再びグランドの中で見られるようになった。“天才ビクトル・バスケス”の復活を予感させた。

フィジカル的に強い選手ではない。飛び抜けたスピードがあるわけでもない。彼の強力な武器は、状況の読みの正確さと状況判断の速さ、優れたテクニック、そしてゴールの嗅覚。2007−08シーズン、ペップバルサでプレーする彼は、左エストレーモというポジションに置かれながらも、監督からの動きの自由を得ている唯一の選手だ。

ビクトル・バスケスが将来バルサAチームでプレーすることが可能かどうか、それはわからない。だが、例えバルサでは無理となっても、他の一部チームでプレーする可能性を秘めた選手だ。(07年10月)


チキート参照記事