Alain Richard Ebwelle
エブエル

1995/09/28
Camerun
---cm --kg
Delantero
Cadete B

星の観賞(映像)

星の軌跡
2007年、11歳で入団

2007 - 08 Infantil B
2008 - 09 Cadete B

星の輝き
15歳前後の少年フットボール選手たちの将来を占うのは難しい。特に、ポジションがポルテロであったりデフェンサであったりすると、いかに光り輝く少年であったとしても“明日のキラキラ星”とすることに躊躇してしまう。ポルテロは身長の伸びが将来を決めてしまうことになるし、大きなクラブで活躍しているデフェンサは、少年時代デランテロをポジションとした選手が多いからだ。そして、もう一つ、この年代の黒人選手に関しても同じように将来を予想することは難しい。活躍を見せる彼らのほとんどがフィジカルの強さをいかしてのものだからだ。したがって、ここで紹介するアラン・リチャード・エブエル、1995年9月28日カメルーン生まれの12歳の少年も、本来であるならば、フィジカル的に同じような相手と戦い初めてから、注目に値するかどうかがわかることになるのだろうが、この年代にしては素晴らしいテクニックも持っているので紹介してしまおう。

カメルーン出身のフットボール選手を擁するエトー財団から、ここ最近多くの若者がバルサインフェリオールカテゴリーに入団してきている。最年長組である93年世代にはヤニック、ティナ、アテバ、エトック、エラなどという将来を期待される選手がいるが、ここで紹介しているエブエルはエトー財団からやって来た95年世代の代表選手の一人と言って良い。

95年世代の少年たちがプレーしているバルサ・インファンティルBチームの中にあって、フィジカル的には最も恵まれた選手の一人となっている。そして他の要素、例えばスピード、パワー、リズムの変化、キック力、どれをとっても人一倍抜きんでたものを持っている。その彼の持つ素晴らしさが100%発揮されたのが、昨年の末におこなわれた7人制フットボールの大会だった。かつてイニエスタやメッシー、あるいはボージャンなどが活躍してその名を知られるようになった7人制フットボール大会で、エブエルもまた素晴らしい活躍を見せて最優秀選手に選ばれている。

2007−08シーズン、18試合を消化した段階でダントツ首位となっているバルサ・インファンティルBチームだが、エブエルは20ゴールを決めて得点王となっている。果たして、このまま順調に成長し続けることができるのか、あるいはフィジカル面で同じ相手と戦い始めると共に、大きな壁にぶち当たってしまうのか、いずれにしてもその答えがでるのはだいぶ先の話だ。(08年03月)


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