| ９歳でバルサに入団し、ベンジャミンカテゴリーからスタートしている、カンテラ組織生え抜き選手。アレビンＢ・ＡカテゴリーからインファンティルＢ・Ａカテゴリーへと順調に昇ってきて、そしてカデッテＢチームを飛び越えていきなりカデッテＡチームでプレーするようになったのが、２００６−０７シーズン。さらに翌シーズンはフベニルＢチーム在籍となりながらも、フベニルＡチームにも何回か招集されプレーしている。したがって常に２、３歳年上の選手たちと一緒に毎年プレーしていることになる。
シーズンごとのポジションの移り変わりが面白い。ベンジャミンＡチームではデランテロ・セントロとしてシーズンを通してプレーしているが、アレビンカテゴリーに上がってくると左エストレーモ選手となっている。そしてインファンティルカテゴリーとなると左ラテラル選手となり、カデッテＡチームでは左インテリオール選手へと変貌し、フベニルＢ・Ａチームでプレーするようになった昨シーズンは、再び左エストレーモへとポジションをかえている。いずれにしても攻撃的な選手であることに変わりがない。彼の持ち味はスピード、そして一対一の勝負に味のあるテクニックを見せること。彼の持ち味から考えれば、エストレーモが一番似合っているポジションかも知れない。
アドリア・カルモナにとって２００７−０８シーズンは忘れられないシーズンとなるだろう。トルコでおこなわれたユーロＵ１７大会でスペイン代表最年少選手としてプレーし、すべての試合にスタメン出場。良い試合、悪い試合とはっきりしていたのがカルモナらしいところだが、スペイン代表優勝貢献の一員となったのは誰もが認めるところ。
当然ながらドーバー海峡を渡ったとこるにあるいくつかのクラブから、この若きエストレーモ選手にオファーが来ているようだ。だが、今のところバルサを離れる意思はないと語るカルモナ。今シーズンはフベニルＡをスタートとしてプレーすることになるだろう。そしてシーズン折り返し地点前後から、事情によってはルーチョバルサへの招集があるかも知れない。（08年07月）
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