ジョバニが髪の毛を伸ばし始めたのは今から約１年前のこと。２００４−０５シーズンが終わりに近づいてくる頃には今のようなヘアースタイルとなり、その風貌とプレースタイルがロナルディーニョに似ていることから第四スタディアムに集まる人々から“ロナルディーニョ２世”と囁かれるようになった。アンダー１７の大会での活躍で一躍脚光を浴びることになった彼だが、まだロナルディーニョはもちろんメッシーと比べるのは早すぎる。まだフベニルカテゴリーでスタートしたばかりの１６歳の選手だ。確実に、急ぐことなく、少しずつ成長することを期待しよう。

２００４年の夏にマンチェスターでおこなわれたナイキがスポンサーとなっての“マンチェスターユナイテッド・プレミアカップ”。夏休み中におこなわれたことにより、練習期間が１週間もない状態でこの大会に参加したバルサカデッテカテゴリーチームは、他の参加クラブより圧倒的に遅れをとってのものであり準決勝にも進めないで敗退している。だがマンチェスターの監督であるアレックス・ファーガソンはバルサのユニを着た１１番の選手に注目していることを大会終了日の記者会見で語っている。１１番、それはジョバニ・ドス・サントスの着ているユニフォームの番号だ。