Damia Abella Perez
●ダミア・アベラ●

生年月日    1982年4月15日
出身地     フィゲラス
身長・体重   188cm  77kg

2004年、22歳でバルサ入団


2004−05 バルサB・バルサA
2005−06 バルサA→ラーシングにレンタル
2006−07 ベティスに移籍

冬の移籍マーケット期間が訪れた2005年12月、ラーシング・サンタンデールへ1年半の約束でレンタル移籍が決定。つまり今シーズンが終了する2007年6月までのレンタル期間だった。だが最終的に、サンタンデールには半年しか在籍せずベティスに完全移籍することになった。移籍料100万ユーロ、ベティスとの契約期間は5年間とされている。

右ラテラル選手として一部リーグでどのくらい活躍し成長することができるか、それがサンタンデールへとレンタルされた際の注目すべき点であったのは間違いない。ライカーは右インテリオール選手としでではなく右ラテラル選手としての成長を期待していたからだ。だが、残念ながらサンタンデールではチーム事情によるものなのか右ラテラルとしては起用されず、右インテリオール、あるいは右サイドセントロカンピスタとして起用されている。18試合(スタメン出場15)に出場し3ゴールを決めている。

7月の中旬にベティスとバルサの間で移籍交渉が進められていたが、その月の初めにはエスパニョールへの移籍交渉がおこなわれていた。約1週間の交渉で「なかったことにしましょう」として終わりを見てしまうこの交渉。その原因はエスパニョールが移籍料の100万ユーロ支払いを渋ったからだと言われている。そしてこの交渉決裂から1週間後にベティス移籍が発表されるわけでだが、いずれにしてもバルサ側としては何としてでも移籍させてしまおうというアイデアがあったのだろう。右ラテラルにはベレッティ、オラゲルで何とかなるという発想があったのかも知れないし、サンブロッタ獲得狙いが本格的になっていたのかも知れないし、あるいはどうしてもクラブ金庫に100万ユーロを入れる必要があったのだろう。

今シーズンが終了する6月30日が過ぎた段階でどうしてもダミアを取り戻したいときはバルサは100万ユーロを支払えば良い。もし次のシーズンの終了時に彼を取り戻したい時には300万ユーロが必要となる。そして3年目からは、ベティス・バルサ間には何の取り決めもないことからダミアは“自由競売”の身となる。

スエルテ、ダミア!


ーー2005年レンタルのコメントーー
2004年の夏、ダミアは22歳でフィゲラスからバルサBにやって来た。そしてこのシーズン、バルサAチームに多くの負傷者がでたことによりライカーの要望でバルサBからAチームへの参加が可能となり、彼にはとてつもなくラッキーなシーズンとなった。翌年の夏にバルサAチームとのプロ契約を結んでいるが、彼の実力を認められてのプロ契約であることは間違いないものの、彼のAチーム出場の可能性に疑問を持つ人々がいたことも確かだ。バルサBで活躍したかと言われれば、ひいき目に見てもそれほど活躍したとは言えないし、バルサAチームにおいては評価の対象となるほどの数の試合には出場していない。

2009年6月までのプロ契約を結んだ最初のシーズン、つまり2005−06シーズンの開始当初から負傷してしまったこともありバルサAチームでの出場は一試合も果たしていない。そして2005年12月、冬の移籍マーケットが訪れると共にラーシング・サンタンデールへのレンタル移籍が決定した。期間は1年半、つまり2007年の6月までであり、彼の年俸はもちろんレンタル先のチームが支払い、そしてもしサンタンデールが今シーズン終了後に二部落ちするようなことになれば他のクラブへのレンタル、あるいはバルサに戻ってくる契約となっている。ちなみにサンタンデールに彼の買い取りの権利はない。

今シーズンの残り半年レンタルということではなく1年半という期間から推測できることは、少なくてもライカー構想の中には“今のところ”入っていないということだろう。負傷していようが元気ピンピンであろうがいずれにしても出場チャンスはないわけだから、彼にとってこのレンタル移籍は最良の道であったに違いない。個人的にも彼が入団してきた最初の頃は珍しさもあって興味深い選手としてミニエスタディで見ていたが、そのうちどこが良いのかよく理解できない選手という印象になってしまった。バルサとプロ契約を結ぶほどの実力ある選手だったことを証明するためにも、これからがダミアの正念場となる。

スエルテ!


参照記事
「LaMasia ニュース」