Fernando Navarro Corbacho
●ナバーロ●

生年月日    1982年6月25日
出身地     バルセロナ
身長・体重   178cm  71kg

1993年、11歳でバルサ入団


1993−94 アレビン
1994−95 インファンティルB
1995−96 インファンティルA
1996−97 カデッテB
1997−98 カデッテA
1998−99 フベニルB
1999−00 フベニルA
2000−01 バルサB
2001−02 バルサB
2002−03 バルサA
2003−04 アルバセテにレンタル
2004−05 バルサA
2005−06 マジョルカにレンタル
2006−07 マジョルカに移籍

予想どおりというか、バルサの慣習が守られたというか、ナバーロもまたレンタル先からバルサに戻ることはできず今シーズンから完全移籍という形でマジョルカでプレーすることになった。今シーズンから4年間の契約、つまり2010年6月30日までマジョルカ在籍の選手となる。

マジョルカにレンタルという立場ではなく完全移籍となるか、あるいはまたエスパニョールやコルーニャから来ていた移籍オファーを受けるか、それがナバーロと彼の代理人の検討材料であり、バルサ復帰という可能性はゼロだったようだ。バルサとの契約は2007年6月3日まで、したがって今シーズン彼をどこかにレンタルすることの意味はなく、バルサに復帰する可能性がないのであれば移籍という道しか残されていなかった。しかも簡単にマジョルカ移籍が決まってしまったのは彼もまた“チキ・夏のバーゲンセール”商品となったからであり、移籍料なしの無料移籍サービスだったからだ。

「失われた時間を取り戻すために」と決意表明してマジョルカにレンタル移籍していったのが昨シーズンの初め。まだ23歳だった彼はバルサ選手としてベンチに座るより、試合出場するチャンスのあるバルサ以外のクラブに移ることを決意、それがマジョルカに行った理由だ。そして計画通りに「失われた時間」を取り戻しつつある。昨シーズンは負傷していない限りほぼスタメン選手であり33試合に出場し活躍している。バルサカンテラ中のカンテラである彼だが、これも一つの生き方であり、大きな選手ととなってバルサ首脳陣を見返してやればよい。

スエルテ、ナバーロ!


ーー2005年レンタルのコメントーー
「失われた時間を取り戻すために」
これがマジョルカへのレンタルが決定したときのナバーロの最初の発言。そう、昨シーズンは彼にとって「失われた時間」以外何ものでもなかった。
「あんたは必要な選手だから」
というフラン・ライカーの甘い言葉に二度だまされたナバーロ。一回目はシーズン開始当初であり、二回目は冬のマーケット期間が訪れた時だ。二回とも「必要だから」と言った監督でありながら、ナバーロに対してまったく信頼感がないのは明らかだった。したがって、あれだけの長期負傷者がでたにも関わらず彼の出番はシーズンを通してほとんどやって来なかった。それこそ毎試合のようにベンチにいる姿は見られたが、シーズンを通して出場した試合はわずか5試合だけだ。

フェルナンド・ナバーロはセントラルとしての資質をもっているわけではないし、どこのポジションをこなすほどの器用さも持ち合わせていない。なんたって左ラテラル一筋でここまで来た選手。確かにジオやシルビーニョのように攻撃参加がピョンピョンできる選手ではないが、守備的な観点から見れば彼らと同じか上をいくと思っている。カルッチオ・クーペルが監督をするマジョルカ、彼にとっては大正解の働き場所だ。

もうベテラン選手のような気分にさせてくれるナバーロだが、まだ23歳と非常に若い。2001−02シーズンにレシャック監督が彼をバルサAチームにデビューさせ、翌シーズンにはバンガールがシーズン開始当初からスタメンで起用。だが思いがけぬ長期“半年病”にかかり約1年間の「失われた時間」を過ごしてしまった。これまで負傷が理由でAチームでの出場チャンスを失ってきた多くのカンテラ選手を見てきたが、彼もその一人となった。バルサとはまだ2年契約が残っているナバーロはとりあえず1年だけマジョルカにレンタル。

スエルテ!