Joan Verdu Fernandez
●ベルドゥ●

生年月日    1983年5月5日
出身地     バルセロナ
身長・体重   176cm  70kg

1998年、15歳で入団


1998−99 カデッテ
1999−00 フベニルB
2000−01 フベニルB
2001−02 フベニルA
2002−03 バルサB
2003−04 バルサB
2004−05 バルサB
2005−06 バルサB
2006−07 コルーニャに移籍

ジョアン・ベルドゥにとって昨シーズンがバルサB在籍最後となるのは、すでに暗黙の了解事項となっていたと言える。すでに4シーズンもバルサBでプレーしており、バルサAチームに上がるか、あるいは他のクラブへ移籍するか、二つに一つの可能性となっていた。ガブリが抜けたことによりバルサAチーム在籍の可能性が強まるのではないか、自分も含めてそう考えた人も多かったようだが、最終的にはライカー・プランには入ることなく、クラブを去っていくことになった。

セルタ、マジョルカ、サンタンデール、ナスティックと彼の獲得に興味を示したクラブは多い。その中でもセルタが積極的に彼の獲得を推し進めたようだが、そのアイデアはいわゆるスポーツ・ディレクターのアイデアであったようで、監督自らの獲得意思ではなかったどころか、あまり興味も示さなかったことがベルドゥの拒否にあった理由だという。そして8月に入り突然コルーニャがベルドゥ獲得に動き、さっさと契約してしまった。バルサとは2007年までの契約がありながら、彼もまた“チキ・夏のバーゲンセール”商品の一人としてゼロユーロ移籍となっている。コルーニャとの契約は3シーズン、そして最初の1年のみバルサには買い取りオプションがついており、その額は60万ユーロとなっている。またコルーニャが3年以内に他のクラブへ移籍した場合、バルサは30%の権利を保有するという。

何年か前、セルヒオ・ガルシア、ペーニャ、そしてベルドゥという期待の若者がフベニルカテゴリーから一挙にバルサBに上がってきた。セルヒオ・ガルシアというゴール嗅覚に優れたデランテロ、ベルドゥというテクニシャンなセントロカンピスタ、そして守備には絶対の固さを証明したペーニャ、もう誰もいなくなってしまった。そしてコルーニャは1ユーロも支払うことなく、デランテロ・クリスティアン、セントロカンピスタ・ベルドゥ、そしてセントラル・ロドリという選手を獲得することに成功。彼らを育て上げてきたバルサには今のところ懐が暖まる作戦ではないが、彼らにしてみれば待望の勝負のときがやって来たことになる。

スエルテ、ベルドゥ!


ーー2004年9月のコメントーー

バルサB期待の星としてフベニルから上がってきて、気がついてみれば今シーズンでもう3年目となるベルドゥ。バルサBでの最初のシーズン、つまり2002−03の前半には一人輝いて見えた彼だが、時間の経過とともに沈み気味となってしまった。それでも期待されている選手の一人であることは未だかわりがない。

彼の特徴はオールマイティープレーヤーであることだが、それがまた便利屋となってしまって一つのポジションに定着ができないという、彼にとってはマイナス面ともなっている。バルサBに上がってきたときは右インテリオールの選手としてほぼシーズンを通してプレーしているが、昨シーズンは右エストレーモとか攻撃的ピボッテというポジションでも起用されている。そしてもう一つの特徴、それはフリーキックの名手であること。特にコーナーキックからの“ゴール・オリンピコ(ほんとカナ事典参照)をここ2シーズンで3回決めている。昨シーズン見られた“停滞状態”を抜け出せば貴重なセントロカンピスタとなるベルドゥ、彼のアイドルはモストボイとチャビだと言う。

決してフィジカル的に恵まれているというわけでもなく、テクニック的にはイニエスタには明らかに劣るし、ポジション的にもバルサ一部チームでは競争率が激しいセントロカンピスタ。したがって彼が一部チームに上がってくる可能性は非常に厳しいものがある。それでもフットボールセンスはとても良い。少なくてもジェラールよりは良い。とにかく、がんばりなさい!

バルサ一部チームのカタルーニャどさまわりプレステージに招集。

ーー2005年9月のコメントーー

セルヒオ・ガルシアなどと共にフベニルAから上がってきた時には将来大物選手として騒がれたベルドゥもバルサB4年目となってしまった。バルサBの選手の中ではテクニック的にもピカイチながら、昨シーズンわずかながら見たAチームでのプレーを見るとあまり目立たない存在となってしまうのが悲しい。いわゆる“力量不足’なのか、まだ一皮むけていないのか、最近はかつてのよう超目立つ存在でなくなってきている。今シーズン、気持ちを新たに頑張ってみよう。

ーー2005年12月のコメントーー

ここ2、3年、バルサBの中で最も将来を期待されている選手と言えるベルドゥだが、何と言ってもポジション的にAチーム進出は困難な作業となる。デコ、イニエスタ、ボメルという選手を相手にポジションを獲得するのは容易なことではない。だが、彼のバルサB生活もすでに4シーズン目となるし、もし今シーズン中にライカー監督からの信頼を勝ち得られないのであれば、来シーズンは他のクラブへと冒険旅行にでることになるだろう。バルサBでは絶対に欠かせない中心となる選手であるし、他の一部カテゴリー所属チームでプレーできる才能を持っている選手だ。一つの可能性、それはもしガブリが延長契約というオファーを受けず自由契約の身となった場合、ベルドゥにもAチーム進出の可能性がやって来る。う〜ん、複雑な心境。


参照記事
「LaMasia ニュース」