Cristian Hidalgo Gonzalez
●クリスティアン●

生年月日    1983年9月21日
出身地     バルセロナ
身長・体重   171cm  66kg

2003年、19歳で入団


2003−04 バルサB
2004−05 バルサB
2005−06 バルサB
2006−07 ア・コルーニャに移籍

2001−02シーズン、カタルーニャにあるサン・ガブリエルというクラブのフベニルカテゴリーでプレーしているとき、31試合に出場し38ゴールを決めている。結果的にこのシーズンの活躍がバルサに入団するきっかけとなった。

バルサBでの最初の2シーズン、彼は9番としてデランテロセントロの位置でプレーしている。だが昨シーズン、シト・リエラがフベニルから上がってきたこともあるし、ハビートがシーズン開始早々から病気だったこともあり、右エストレーモというポジションでスタートし、最終的にシーズンを通してのポジションとなった。そのエストレーモの位置で11ゴールを決めているのは褒めて良いことだが、それでもバルサAでプレーすることは難しいことだった。そのポジションにはメッシーがいればジュリーもいる。デランテロセントロにはエトーがいればグジョンセンもいる。今年の9月になれば23歳となる彼だから、少しでも出場チャンスのあるところに行った方がよい。と言うわけで、コルーニャという一部リーグのチームに拾われたことは幸運と言えるだろう。

バルサとの契約は2007年までであるにもかかわらず、他のバルサBの多くの選手と同じように移籍料ゼロでコルーニャに行っている。つまり彼もまた“チキ・夏のバーゲンセール”商品の一人となったわけだ。移籍する選手にとっては願ってもないことだが、それにしてもタダというのは何かスッキリしない。コルーニャとは4年契約、つまり2010年の6月31日までの契約。将来どこかのクラブへと“有料”移籍した場合、バルサには30%の支払いが受けられる契約となっている。それでもタダというのは・・・チキさん。

スエルテ、クリスティアン!


ーー2004年10月のコメントーー

2002−03シーズンに、どこかのクラブのフベニルカテゴリーで得点王となったことで翌シーズンからバルサB監督することになるペレ・グラタコスに呼ばれてバルサB入団。このシーズンに彼と同じようにバルサBに入団してきたエスポシットと並んでバルサB目玉商品選手となったクリスティアンだった。だがエスポシットと同じように見事に期待を裏切るシーズンを送った。と、はっきり言い切ってしまおう。バルサB1年目となった昨シーズンの後半にはバルサCへの応援組の一人となったことからも理解できるように、バルサBではたいした活躍をしていない。今シーズンには早くも放出候補選手となってしまったエスポシットよりましなのは、今シーズンにもまだバルサBでのチャンスが与えられていることか。

カタルーニャどさまわりプレステージに招集されたのはラッキー以外の何物でもないと思う。サビオラは不在だったし、バルサBデランテロのセルヒオ・ガルシアはレンタル先探しでバルサ一部チームのプレステージには参加できなかった。そこでバルサBから彼が招集されたわけだが、そのこと自体、昨シーズンのバルサB不調の原因を物語っていることになる。デランテロがセルヒオ・ガルシア以外、一人もいなかったバルサBなのだ。

それでも昨シーズンだけのプレー内容で彼を“処分”してしまうのは可哀想だ。19歳でバルサBに呼ばれてやってきたのだから、まだまだ出し切れていない良いものがあるに違いない。昨シーズン見せた光るもの、それはデランテロとしての運動量だけだった。決してゴール数も多くないし、スペースを他の選手に空けるような動きも見せることなく終わっている。2年目となる今シーズン、もう少しクリスティアンの良さがわかるものとなることを期待。

バルサ一部チーム・カタルーニャどさまわり・プレステージに招集。

ーー2005年9月のコメントーー

バルサ入団してきてから2シーズン目となった昨シーズンは彼の良さがわかるものとなるはずだった、が、残念ながら入団してきたシーズンと同じようにストライカーらしさのカケラも見せることなく終了してしまった。それでなくてもセルヒオ・ガルシアが抜けた最初のシーズンであったことでもあるし、クリスティアンに期待するものは大きかったのだろうが、どうもいけません。

今シーズンのプレステージを見た限り、プンタはリエラかシトというのがほとんどで、クリスティアンはエストレーモにまわっている。ハビートが“エコノミー症候群”に未だ悩まされてプレーできない状態だからなのか、あるいは今シーズンはエストレーモとして期待されているのかわからないが、いずれにしても2試合のリーグ戦を終了した段階で大成功を収めている。一皮剥けたクリスティアンの登場か。

ーー2005年12月のコメントーー

今シーズンから右エストレーモという新しいポジションを与えられ、これまでのところ生き生きとプレーしている。だが、いずれにしても彼はデランテロだ。デランテロというポジションの選手がバルサAチームに上がってくるのはセルヒオの例を見るまでもなくとてつもなく厳しいこととなる。バルサBというチームでは超貴重な存在であることは間違いないが、バルサというチームでの将来は決して明るくない。


参照記事
「LaMasia ニュース」