Antonio Calvo "TONI"
●トニー・カルボ●

生年月日    1987年3月28日
出身地     バルセロナ
身長・体重   ---cm  --kg

1998年、11歳で入団


1998−99 アレビンA
1999−00 インファンティルB
2000−01 インファンティルA
2001−02 カデッテB
2002−03 カデッテA
2003−04 フベニルB
2004−05 フベニルA
2005−06 バルサC
2006−07 バルサB
2007−08 アリス・デ・サロニカに移籍

一昨年のシーズンはバルサC登録選手となっていたが、負傷続きだったためほとんど試合に出場していない。だが、それにもかかわらず、昨シーズンはバルサBに上がってきていた。もともと才能ある右エストレーモとして期待されていた選手であるし、負傷という不運に見舞われないシーズンであればこのカテゴリーでもじゅうぶん活躍できるとキケ・コスタス監督は判断したのだろう。だが、不幸なことに、昨シーズンも負傷を何回か繰り返すことになってしまった。

メッシー、セスク、ピケなどと共に“黄金のカデッテ”チームを作り上げた立役者の一人だ。各シーズンが終わるごとに、彼の獲得に興味を示したクラブからのオファーが来ていたと聞いている。そして今シーズン、11歳から入団してきていたクラブを離れ旅に出ることになった。

ペップ監督率いるバルサBにはエストレーモ候補選手が5人いる。ジェフレン、ウルバーノ、ガイ、ヤゴ、ペドロ。もしトニー・カルボがこのチームに残ることになったら、スタメン選手として起用されていたかも知れない。彼はペップ監督から計算外選手とされて移籍していったわけではなく、監督がペップと決まる前にすでにクラブを去っている。だが、いずれにしても、バルサを去ろうという判断は正しかったと思う。スペインを離れ異なる文化をもつ外国の地でプレーするチャンスが与えられた。これを逃す手はない。

何年契約でサロニカに移籍したのか発表されていないが、最初の2年間に限りバルサには買い取り権利を保有している。
スエルテ!トニー・カルボ!


ーー2005年9月のコメントーー

期待の右エストレーモ選手。だがプレステージでの試合では、ロホ監督は彼を右インテリオールという、一つ下がったポジションで起用していた。では誰が右エストレーモをやっていたかというと、突然ドーバー海峡を渡ってしまったソンゴー・ジュニアだ。そいうわけで、たぶんトニー・カルボは彼の自然なポジションに戻されるのではないだろうか。昨シーズン“トリプレッテ”を達成した選手の一人。

ロホ監督評
「自分がエストレーモの選手であっただけに、彼みたいな本格的なエストレーモを見ていると自然と頬がゆるんでしまう。スピード、テクニック、そしてずるがしこさを備えている選手。ただそういう選手によくありがちな、独りよがりのプレーがまったくないわけではない。現代フットボールに要求される守備面での心遣いを学べば大きく成長する選手となるだろう。」

ーー2005年12月のコメントーー

12月に入って負傷するまで右エストレーモスタメン絶対選手。スピード、テクニック、リズムの変化、どれをとってもこのカテゴリーでは頭一つ抜きんでている。ただ、自らのテクニックに一人で酔ってしまう悪い癖があるのも確かで、大人相手のこのカテゴリーで時間をかけて経験を積むのは彼にとって非常に大事なことだろう。今シーズンは無理としても来シーズンはバルサBでの登場が見られると思う。アンダー19代表選手、そしてとっても将来期待選手。

ーー2006年9月のコメントーー

バルサCに在籍した昨シーズンだが、実はほとんどプレーしているところを見ていない。シーズンが開始されて7、8試合してから負傷し、翌年の春までほとんど試合に出場していないからだ。リハビリが終わって戻ってきたかと思うと再び負傷に倒れるというのが重なってしまい不本意なシーズンとなっている。だが、それでもバルサBに上がってきているところを見ると彼に対する期待の大きさがわかるというもの。今シーズンからクラブを離れることになったハビートと同じ右エストレーモ選手だが、スピード、センス、ゴールセンス、何をとってもこの選手の方が優っていると思う。彼の場合もシーズン開始当初は厳しい試合となるだろうが、継続性さえ与えられれば更に成長する可能性が大だ。スペインアンダー19代表選手。


参照記事
「キラキラ星たち」トニー・カルボ