アルベルト・ジョルケラ、１９７９年３月３日生まれの２３歳。今シーズンバルサＢに戻ってきてこれまで大活躍を続けているキーパーだ。一昨年はセウタ、昨シーズンはマタロへとそれぞれレンタルされていたが今シーズン再びバルサＢに戻ってきた。８年前からバルサに在籍している彼はバルサのベテラン選手でもある。その彼が今度の日曜日から控え選手となる。ビクトルが戻ってくるからだ。
「驚くほどのことでもないよ。いつかはこういうことがおきることは覚悟していた。ビクトルは幸運にもバンガールに抜擢されて一部チームでプレーしていて、そしてその監督が二部行きを命じたんだから彼はもちろんバルサＢでスタメンで出場することになるだろう。そして俺は控え選手となる。まあ言ってみれば、そういうことは人生の決まりなんだと思うようにしている。レイナがバルサＢでやっている時にも俺は同じことを経験しているしね。プロ選手としてこの経験は初めてのことではないし、これまでも自分を納得させてきた。スタメン落ちになるのはそれは辛いことだけど、毎日することは同じさ。練習、練習、そして更なる練習だ。」

彼はビクトルの親友でもある。だからビクトルが起こしたチョットした反乱も理解しているし、彼を攻めようなんていう気はさらさらない。
「俺だけじゃなく、二部の選手は彼のとった行動をみんな理解していると思うよ。憧れの一部で何試合もスタメンで出場して、ある日突然二部行きを命じられる。目の前が真っ暗クラになっちゃうよね普通だったら。彼も人の子だから当然だと思うよ。俺たちはもちろん彼を暖かく迎えるつもりさ。」

このベテランカンテラ選手は年齢的にもうマシアに住める選手ではない。彼はマシアを出てガブリと一緒にアパートを借りて共同生活をしている。