モッタ、リハビリ第一巻

9月11日のセビージャ戦で大負傷をおってから、翌週には3回の精密検査がおこなわれている。腫れが引かない限り手術は不可能なので、今彼がしなければならないことはその腫れを引かせる作業だ。患部には一日中氷があてがわれ、氷をとるときはマッサージをするときだ。これは血の流れをよくするために必要な作業である。これまでのところ結果は順調のようで、日ごとに痛みが減り腫れが引いてきているという。だが当初2週間と言われていた手術は今のところ3週間後となりそう。

バルサドクター陣は手術を担当する専門医候補を一人選出し、モッタにその医者を薦めている。だがモッタには個人的に最も信頼するラモン・クガットという専門医がおり、またジオはかつて彼の手術を担当したアメリカはフロリダで開業している医者を個人的に薦めている。いずれにしても手術担当医師はクラブドクター陣が決定するのではなく患者であるモッタが最終的に決めるもの。彼が最も信頼し最も安心感を得られる医師が担当することになり、そうなるとラモン・クガットという専門医となるのだが、問題はこの医者はエスパニョールの担当医なのだ。頭の固いバルサドクター陣はモッタに意見を押しつけることはできないものの、エスパニョールの担当医だけは避けたいと思っている。果たしてモッタのヒザの運命やいかに・・・。(2004/09/19


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