ガブリ、リハビリ第一巻

9月22日のサラゴサ戦でモッタと同じようにヒザの負傷を負ったガブリ。そのヒザの腫れはモッタのそれよりもひどく、腫れがひいてからしかおこなえない手術までにはまだ時間がかかりそうだ。そして彼もモッタと同じように、誰に手術をまかせるか、その問題の検討期間となっている。

モッタの場合、バルサ医師団のすすめるドクターを受け入れるか、彼が信頼しているエスパニョール医師団の親分であるラモン・クガット医師にするか、あるいはジオがすすめるアメリカの医師を選出するか、三つに一つの可能性があった手術担当医師。ガブリが負傷に倒れた当初は彼が信頼するラモン・クガット医師が最大候補となっていたが、今ではその可能性はほとんどなくなっているようだ。モッタと同じようにリチャード・ステッドマン医師に手術を任せるか、あるいはジュリーの手術をてがけたフランス人医師に任せるか、二つに一つという選択となっている。

何故これほどまでにバルサ医師団のすすめるドクターが嫌われてるのか、そこらへんは不思議な話。ガブリ個人としてはエスパニョール医師のラモン・クガット医師に手術を任せたかったのだろうが、手術後のリハビリ中にガヤガヤと外野がうるさいのも迷惑な話だ。そこでモッタと同じようにスキャンダルとならない外国での手術が一番良いだろうという結論がでたのだろう。

「いま元気だと言うとそれは嘘になる。これまでの人生で一回として手術なんか受けたことはないし、何よりもチームの役に立てないことが悔しい。」
そう語るガブリは負傷後に運ばれたクリニックで一人泣いたと告白する。
(2004/10/02


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