ジョルディ・クライフまだ選手の巻

“ドリームチーム”が音を立てて崩れかけようとしていた時期、つまり1994−95−96シーズンにバルサの一部チーム選手として監督兼お父さんに起用されたジョルディ・クライフ。バルサ一部選手として2シーズン目であり同時に最後のシーズンともなった1995−96シーズンが残り2試合となったとき突如として監督を更迭されたヨハン・クライフと共に翌シーズンからはバルサのユニを脱ぐことになる。ジョルディ、まだ22歳の時だった。

バルサのカンテラ育ちだったジョルディはバルサを去った後、マンチェスター、セルタ、アラベスと渡り歩き、昨シーズンにはエスパニョールの選手として自宅があるバルセロナに戻ってきた。だが新監督をむかえた今シーズン、彼は計算外選手としてエスパニョールとは新たな契約を結ぶことなくクラブを去っていった。そしてシーズンはすでに開始されているもののジョルディは新たな職場を得ることなく9月の末まで孤独な単独トレーニングを積んでいた。その彼についにあるクラブからお声がかかった。

アラブ首長国連邦のドバイにあるナントカクラブからのオファーを受けたジョルディ。これを受けて今週の初めにはすでにドバイ入りしている彼だが、ここで正式な契約書が交わされることになれば家族と共に8か月間のドバイ滞在冒険生活を送ることになる。スエルテ!・・・というほどのことでもないか。(2004/10/06


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