オスカー・ロペス選手の巻

ヌマンシアにレンタルしたラモン・ロスと同じようにラッチオにレンタルしてしまったオスカー・ロペスの存在も、これほどまでに負傷者の多いバルサにとっては惜しいことをした感じとなる。だがそれはあくまでも結果論であり、それぞれのレンタル先で期待通りの修行を積んでいる彼らだからしてやはりレンタルは良かったのかも知れない。もしこんな予想外の負傷者続出がなければ彼らにはほとんど出番がなかったのだから。

シーズン開始したばかりだというのにラモン・ロスはすでに中盤のリーダーとして期待以上の活躍を見せている。そしてカルッチオにわたったオスカー・ロペスにしても期待以上の働きを見せているようだ。ラッチオのお偉いさんがオスカー・ロペスに関して歯の浮くような言葉で褒めちぎるとき、いかにお世辞上手のイタリアンの言葉だと思っても嬉しくなってしまう。ラッチオの権力者の一人であるジオバンニ・ガルディーニが次のように語っている。
「バルサには忍耐という精神が足りなかったんだろうな。いまラッチオでプレーしているオスカー・ロペスを見てみると良い。素晴らしい選手じゃないか。一つのポジションだけではなく監督の要請に応じてどこでもそれなりにこなしてしまう。それに彼のフリーキックはクラックもんだよ。いやあ、本当に良い選手だし、今となっては我々のチームに絶対と言っていいぐらい必要な選手となっている。残念なのはわずか1年のレンタル契約しかしなかったことだな。彼はうちのクラブで大活躍して大手を振ってバルサに呼び戻されることになるんだろうから、まあ、しょうがないか。」

どこまで本気で言っているのかわからないけれど、うちのチームの選手のことをほめる奴に悪い奴はいないだろう。とにかくオスカー・ロペス、良いところをラッチオファンに存分見せてやってくれ。(2004/10/08


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