長期負傷者選手たちの巻

手術をしてからそろそろ6週間目となるモッタ、4週間目のエドゥミルソン、そして3週間目となるガブリ、彼らは今何をしているのだろうか。と、気取って書いてみたが、彼らはリハビリに追われる毎日であるのは当たり前だ。なんと言っても三人とも半年前後の辛いリハビリなしには現場復帰は不可能なんだから。

単調なリズムで過ぎていく退屈ながらも辛い毎日。彼らの同僚がミラン戦での劇的な勝利を喜び合っているのを自宅のテレビで観戦するのを余儀なくされているし、楽しそうに練習している間も彼らだけは一人一人離れた場所で孤独なリハビリに追われることになる。松葉杖、プール、多くの治療器具、この三つと整体師が彼らの同僚。だが一番早く手術したモッタだけはすでに松葉杖とはサヨナラしている。もう一人で歩けるようになったからだ。彼の日課はプールで泳ぐことと、プールの中に置かれた自転車に乗って“動かない”サイクリングをすること、そして固まってしまった箇所を元通り柔らかくすることと、弱てしまった筋肉の増強運動。どれも非常に痛みが走る作業らしい。

エドゥミルソンもモッタと同じようなリハビリ作業をしている。モッタとの違いは、それはガブリと同じように、まだ松葉杖なしには歩行できない状態。だがリハビリの進行状態は当初の予定通り順調にいっている。

クラブの医療室とクラブ関係の病院であるアスペーヨでリハビリ作業をおこなっているモッタとエドゥミルソンだが、ガブリだけは他の場所でリハビリをおこなっている。例のラモン・クガットという専門医に手術してもらっている関係上、リハビリ作業もクガット医師の指示のもとにおこなっているからだ。だが場所は違っても内容はまったく同じようなもの。そして彼もまた順調にリハビリが進んでいる。

三人に共通していることは最低でも半年間のリハビリが必要ということ。手術をしてから半年間。したがってモッタが一番早く現場復帰を遂げる可能性がある。それでもリハビリがうまくいって4月のはじめ、あるいは中旬、遅くて5月に入ってから。ギリギリながらシーズンが終わる前に登場できる。(2004/11/08


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