フランセスク・アルナウ選手の巻

すでに29歳となっているポルテロのアルナウはもちろんバルサカンテラ育ち。バルサインファンティルの下のカテゴリーから徐々に上がってきて、最終的に一部チームにたどり着くことになるが、その一部チームでプレーするまでに何とバルサBで5年間もプレーしている長期記録保持者でもある。だが彼は、2001年の夏にバルサを離れ、南スペインのマラガに移籍することになる。最初と2年目のシーズンは負傷に泣いて出番がなかったものの昨シーズンはスタメンで出場するチャンスも多く期待通りの活躍を見せたシーズンと言って良いだろう。

ポルテロてしての才能はよくわからないからここでは触れないとして、彼がバルサ一部チームで成功できなかった要因の一つに負傷の多かったことがあげられる。バルサB在籍時代にも何回か負傷し試合を長期休まなければならないこともあったし、一部チームに招集されるようになってからも負傷がちという状態があった。

新天地として求めたマラガではあるものの、負傷という不運とはまだ縁が切れないようだ。今回の負傷名は“恥骨障害”というヤツで、かつてのラウルや今のジェラールが抱えているものと同じもの。そして彼はジェラールのように外部治療で治すことをせず、いきなり手術を選んでいる。手術を担当するのは彼が最も信頼するラモン・クガットという専門医、そう、ガブリの手術をしてくれた医師だ。グアルディオラといいガブリといい、そして他の何人かのカンテラ育ち選手が負傷したときもそうだが、どうやらカンテラ育ちの選手たちはラモン・クガット医師がお気に入りのようだ。というわけで、彼もまた負傷中のメンディエッタと同じようにバルセロナに滞在中。(2004/11/10


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