ルドビック・ジュリー選手の巻

11月30日におこわわれた“反エイズ”の試合で負傷して以来、ジュリーの姿はついに見られないまま2004年が終わろうとしている。これが彼にとって今シーズン三回目の負傷だった。そしてこの4か月でわかったこと、それは負傷しやすい選手であると共にリハビリに人一倍時間がかかる選手だということ。

10月3日、バルサ・ヌマンシア戦で最初の負傷に倒れるジュリー。左足筋肉の軽い裂傷ということだった。そして二回目、それは11月17日におこわわれたフランス代表対ポーランドでの国際試合。今度は右足の筋肉を負傷している。一回目そして二回目の負傷、いずれも負傷当初にドクターが予想したリハビリ期間をオーバーしての現場復帰をして来ている。そして今回の三回目の負傷もドクター陣の予想したリハビリ期間を大幅に超えてしまっている。2週間程度のリハビリ期間が必要としたドクター陣だからして、わずか2試合程度を不在するだけですむはずだった。だがもう6試合も過ぎてしまっている。

「今回の負傷に倒れてから全力でリハビリに励んでいる。1日でも早く現場復帰したいという願いはもちろんあるが、完全な形で戻れなければ意味がない。クリスマス休暇を利用してモナコでもこれまでどおりリハビリを続けるつもりだ。1月3日の練習再開日にはフィジカル的にトップの状態で参加したいと思っている。2005年がバルサにとって偉大な年となることを祈っているし、自分にとってもそうであるように期待している。来年には本来のルドビック・ジュリが披露できるだろう。」
そう語るジュリーだ。

バレンシア戦の前にはすでにドクター許可もおり、フラン・ライカー監督もジュリーを計算に入れることができるはずだった。だがジュリーは中途半端には戻りたくないということでリハビリメニューをこなすことにし、試合への招集を拒否している。なにやら、かつての“11番”の臭いを発散させてきているジュリー、だが彼にはもう少し時間を与えることにしよう。完全な形で戻ってくるジュリーに期待する2005年。(2004/12/24


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