ジェラール・ロペス選手の巻

去年の11月27日に手術をしたジェラール・ロペス選手。ろくろく試合にも出場できなかった状況だからして何でもっと早く手術しなかったのかという“普通”の疑問が沸いてくるものの、そこはそれ、彼には彼なりの理由があるようだ。
「チームに多くの負傷者が続出している時だったから、できる限り手術を避けてチームの役に立ちたかった。でも結局試合には出られる状態にはいかず最終的に手術をすることを選んだが、自分の選択には間違いなかったと思っている。」
まあ、その意気は良しとしよう。

リハビリ専門ドクターであるエミリ・リカルト、そしてかつての同僚でありやはりリハビリ中のアルナウ、彼らを伴って毎日リハビリに励んでいるジェラール。午前中4時間、午後4時間のリハビリは年末もおこなわれ唯一休日となったのは元旦だけだ。森の中を、そして海岸沿いを、まるで忍者のごとく走り回る日々。もちろんジムでの筋肉強化運動も欠かせない。そして3日から始まったペララダでの合同練習にも参加してきている。つまり、復帰まではもうチョイというところまで来ているのだ。モッタが一抜けし、エドゥミルソンが二抜けし、守備的なピボッテの位置を務められるのはマルケスだけという状態が続いていたことから、このポジションの補強が重要な課題となるかと思われた冬のマーケット。だが、どうやらジェラールの復帰の可能性が現実性を帯びてきたことにより、このポジションの補強はなくなったようだ。

バルサに戻ってきて以来、常に“今年はジェラールの年”と言われてきている。そして今年も同じセリフを吐くことになる。今年はジェラールの年、三回目の正直というのをとっくに超えているが、まただまされたと思って密かに期待してみよう。スエルテ!(2005/01/06


 目次