エマヌエル・プティ元選手の巻

1998年ワールドカップ優勝選手であり、ユーロ2000の優勝選手でもあり、そして2000−01シーズンにはオーベルにくっついてバルサにやって来た選手でもあるエマヌエル・プティがついに現役から足を洗うことになった。もう34歳、あるいはまだ34歳、いずれにしても34歳となっているプティは、ロラン・ブランやボゴシアン、そしてデシャンなどのかつてのチャンピオン仲間と同じように現役からサヨナラした。
「負傷続きという不運が現役引退を決意させる最終的な理由となった。こういうことで現役を引退するのは残念なことだが、まあいつかはこの世界から離れなければならないわけで、その瞬間がやって来たという感じ。この日が来るまでに多くのタイトルを獲得できたし、当然ながら経済的にも恵まれたプロ生活を送れたことに満足している。」

会長に就任したばかりのガスパーがイングランドに飛び、クラブ関係者の誰にも相談せずに独断で獲得してきたのがオーベルとプティ。この二人で約4千万ドルという、当時にしても現在にしてもとてつもなく気前のいい値を付けての買い物だった。それでも値段がどうであれ、活躍すればそんな数字はどうでもいいものとなるものだが、二人とも期待はずれのバルサ選手生活を送ったため何年たっても数字だけで話題となる選手たちである。ガスパーの名前も聞かれなくなったいま、オーベルはすでに引退し、そしてプティも引退する身となった。(2005/01/29


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