オスカー・ガルシア選手の巻

レンタル中のオスカー・ロペスとかセルヒオ・ガルシア、あるいは移籍してしまったルイス・ガルシアだとか、やたらオスカーやガルシアが付く名前の選手が多いが、今回のコーナーはそれをまとめて使っている名前のオスカー・ガルシア選手。そう、ルジェー・ガルシア選手のお兄さんで、ルジェーと同じようにバルサカンテラ育ちで一部チームでも頑張った選手だ。そしてイバンやルジェーと同じようにバンバンに追い出されるようにしてクラブを去った選手でもある。そのオスカー選手が今シーズンに在籍しているクラブは二部Aカテゴリーに入っているレイダ。そして今週末の対戦相手はマラガB。マラガBっちゃあ、そう、我らがカピタン・バケーロの新たな就職先のチームです。

バケーロとオスカー・ガルシアがバルサで一緒にプレーした期間は4シーズン。もっともバケーロは押しも押されぬチームの柱であり、一方のオスカー・ガルシアは若手中の若手でまだ青い青年だった。それでもいろんなところにレンタルされながらバルサに戻ってきて将来有望株として期待された、今で言えば明日のキラキラ星大候補の一人だった。

彼の不幸は彼が務めるポジションにあったと思う。バルサBでは4番と6番としてプレーしていたが、当時のバルサの4番といえばグアルディオーラがおり、そして6番といえば現マラガB監督のホセ・マリ・バケーロがいたポジションだ。したがってオスカー・ガルシアが入り込む隙間は限りなく狭くなっており、スタメンに休息を与えるための後半登場代打役であったり、あるいはカップ戦での起用とということが多かった。そして、もう一つ彼の不幸は負傷が多い選手だったこともあげられるだろう。才能的には素晴らしいものを持っていた彼だが、イマイチ順調に成長できないまま、バルサを出て行くことになる。そして今シーズンはレイダに在籍している彼だが、負傷続きでなかなか出番がやって来ていない。(2005/02/12


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