チャビ・オカラハン選手の巻

チキートHPを毎日のように訪ねてくるバルサインチャであろうと、さすがにこの人は知らないだろうという少々マイナーな選手の紹介。バルサハンドボールチームに長年在籍した一人の選手が今シーズン限りを持って現役を離れる。チャビ・オカラハン、実に19年間にわたってバルサハンドボールチームに在籍した人だ。

14歳の時にバルサカンテラ入りしてきたチャビ・オカラハンはバルサハンドボール一部チームの選手となって15シーズンを迎えることになる。33歳だからハンドボール選手としてしてはまだ現役生活を2、3年はおくれる年代だ。だが精神的にも肉体的にも限界を感じた彼はクラブが提供してきた来シーズンのオファーを断り自ら引退宣言をした。
「クラブのオファーには感謝しているが、もう自分はかつての自分ではないことがわかっている。15年間も第一線でプレーしてきたが、今シーズンの自分を分析するともうモチベーション的にもフィジカル的にも前の自分ではないことがよくわかった。すべてのサイクルに終わりが来るように、ハンドボール選手としての自分にも終わりが来たのだと思う。他のクラブからもオファーをもらったがバルサの選手として現役を引退することは子供の頃からの夢の一つでもあったし、今シーズンを限りにバルサ選手のまま現役引退を決意した。」

長らくカピタンを務めたマシップや国王次女と結婚したウルダンガリンなどを筆頭として、かつての“ドリームチーム”には多くのメディアチックな選手がいたが、常にスタメン選手となっていた彼は地味な存在でありながら、チームにとって貴重な選手の一人。その彼の獲得タイトル数はたぶん、細かく調べたわけではないのでたぶん、バルサ選手としては最多タイトル獲得選手だろう。トータルすると53のタイトルを獲得している。
その中でも大きなタイトルをあげてみると、コパ・デ・ヨーロッパ6回、レコパ2回、EHFカップ(UEFAカップに相当)1回、ヨーロッパ・スーペルコパ5回、リーグ戦8回、国王杯6回など、凄い数のタイトルをとっていることがわかる。
(2005/02/25


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