アルフォンソ・ペレス・ムニョス選手の巻

最近ちっともお目にかからなくなったアルフォンソはただいま負傷中。これまで10試合に出場し合計186分しかプレーしていないアルフォンソは今シーズンまだスタメン出場は一度もないし、ゴールも決めていない。そしてもう32歳、相変わらず負傷に悩まされている彼にはそろそろ現役引退後のことを考えなければならない時期が来ているようだ。

彼の最初の負傷、それも大負傷と言っていい右膝十字靱帯断裂、それは1994−95シーズンのクラシコ、そう、ロマリオの“コーラ・デ・バカ”のゴラッソを先制点とした5−0の試合だ。若きメレンゲ選手としてスタメン出場したアルフォンソは前半25分で負傷に倒れ、その後再びグランドに登場するまで実に7か月かかっている。この負傷がメレンゲ明日のキラキラ星だったアルフォンソに大打撃を与え、そして彼よりも更に若きキラキラ星ラウールが徐々に出場してくることにより彼はベティスへと移籍される羽目となる。だがベティスでも負傷に悩み続けた彼は、3か月や4か月程度のリハビリが必要とされる負傷を何回も繰り返している。2年間在籍していたバルサでも何回か負傷しているが、その負傷箇所は常にヒザだった。右膝、あるいは左膝、今シーズン彼を悩ましている負傷箇所は右膝だが、手術をすることはあり得ないと言う。

「もし手術をすることになったら、まず一シーズンはリハビリに費やすことになるだろう。そのことは彼にも告げてある。そして彼はもう32歳だからして、そんなことができるわけがない。」
そう語るベティス・ドクター。したがって今シーズンの初めから負傷が続いていたアルフォンソだが、手術は禁句。外部からの、つまり電気器具を駆使したり、マッサージをしたり、あるいは薬を飲んだりしての治療方法となっている。だが、それでもやはり快方に向かっていないようだ。アルフォンソ・ペレス・ムニョス、今シーズン限りで引退の可能性は大きい。
(2005/03/11


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