TV3 2002年4月18日
マンチェスター、再びリバルドにおちょっかい

昨日カタルーニャのテレビ局TV3が「スクープ」として流したニュース、それはリバルドとベロンの交換がマンチェスター側から提案されているというもの。

マンチェスター側はまだガスパーとの直接交渉には入っていないことを認めているものの、この交換トレードのニュースは否定していない。バルサ側、そしてリバルド個人としても、このトレードに関する基本的な障害はないようだ。マンチェスターがリバルドに提供する年俸はバルサが現在支払っている額と同じもの。したがってリバルドにとって金銭面での問題はない。バルサ側としても来シーズンの終わりには自由の身となるリバルドから、利益を得るのは今シーズン終了した段階が最後のチャンスとなる。

バルサ対パナシナイコス戦の前に、すでにマンチェスター側からベロンに関する移籍の話しがバルサに来ていた。アレックス・ファーガソンの来シーズンのプランにベロンは入っていない。したがってかつて興味を示したバルサに移籍料5400万ユーロという額を提示してきている。もちろんバルサ側はこの時点で、その移籍料に見合う選手ではないということで断っていた。そして今回、マンチェスター側の新しいオファーがこのような形で出されようとしている。


 2002年4月18
レイジンハー、将来はバルサの外

自分のウエッブページで将来のことを語っているレイジンハー。それによれば、彼がバルサに来シーズン残る可能性はほとんどないと見ているようだ。

「昨年のシーズンにもいくつかのオファーがあって移籍する可能性があった。でもバルサで試合に出れればここをでていく理由は見つからなかったからバルサに残った。でも今ではほとんどプレーするチャンスもないし、来シーズンはそれが可能となるところを探さないとね。」

彼はデブーも多分バルサを出ていくことになるのではと思っている。バルサはデブーに1年だけの延長契約を申し込んでいるが、それはデブー側が受け入れられないだろうからだ。いずれにしてもレイジンハーは、バルサを出た場合はプレミアでプレーをしたいと言う。

「僕は毎日新聞を読むからメディアの間でどのようなウワサが流れているかよく知っている。最近はマンチェスターへの移籍の話しがよくでているけれど、個人的にはまだ具体的なことは何も知らない。どこのクラブであろうとプレミアでプレーするのは夢だ。チャンスがあれば来年からあちらでプレーすることになるだろう。」


 2002年4月16
レンジャース、トラッショーラスにアタック

先月、バルセロナに来ていたグラスゴー・レンジャースの関係者が何試合かバルサBの試合を観戦していた。そこで得た結論がトラッショーラスの獲得。そして先週の火曜日と水曜日にわたってレンジャース側から、かつてのバルサの選手であり現在レンジャースの仲介人をしているスティーブ・アーチバルがバルサ側と交渉の席についていた。

バルサ側が要求している移籍料は600万ユーロ、対しレンジャース側が提供しているのは500万ユーロ。この交渉は一時中断されているが、今週の末には再会されることになっている。

すでにアルテッタに関しては、レンジャースへの移籍が決まっている。トラッショーラスの場合もアルテッタの移籍条件と同じように、契約条項の中にバルサ側からの優先的買い戻し条件が含まれる。


 2002年4月14
ココは2006年までバルサのもの

ミランの代理人であるアドリアーノ・ガジアーニによれば、バルサはすでにココの権利を2006年まで獲得していると語っている。

ラッチオがココに興味を示し、ミランに移籍に関する問い合わせたのはつい最近のこと。その時点でガジアーニは「それはバルサに問い合わせるのが筋というもの」と答えている。それを受けてラッチオの代理人がバルサのスポーツ・ディレクターのパレーラと会見を持ったのもついこの間のことだ。

いずれにしてもバルサ側はココに関して、ある一部のメディアで伝えられているような「完全移籍のためのミラン側との交渉」など必要ないことがこれではっきりした。ただし来シーズンに来るであろう新監督がココを戦力として考えるかどうかは別の話。もし新監督が彼を戦力として認めないのであれば、彼に興味を示すクラブへの移籍ということになるだろう。


 2002年4月13
ラニエリー、チェルシーに残留

クラウディオ・ラニエリーは昨日チェルシーとの4年間にわたる延長契約に合意、300万ドル(税抜き)という年俸になった。これでこれまでバルサの来シーズンからの新監督としてウワサがあった一人がまた消えた。

イギリスのメディアによれば、ラニエリーの代理人とバルサ側との交渉はつい最近まで続けられていたものの、バルサ側が最終的な結論を渋っていたためラニエリーはチェルシーに残ることを決意したという。バルサ側としては来シーズンの監督候補者リストの最優先としてラニエリーを位置づけていたようだが、これでカペーロのローマ残留に続き、二人目の監督候補者がリストから消えたことになる。もっともバルサ側発表によれば、これらの接触のウワサは単にウワサにすぎないことであり、その事実を認めてはいない。


 2002年4月12
トマソンへの回答最終日

バルサ首脳陣は今日中(12日)にトマソンを獲得するかどうかの最終的な返答を要求されている。今シーズンをもってフェイノルドとの契約が切れるトマソンに対し、バルサはすでに彼の獲得に関する優先権を確保している。だがそれも今日をもって最終日となる。

それにも関わらず、バルサ側が用意している回答は「もう少し時間をくれ」ということのようだ。これまでも伝えられてきているように、彼を獲得するかどうかは来シーズンのベンチにすわる人物次第。しかもユーロクラシコなどという超刺激的なカードが目の前にあり、バルサ首脳陣としても来シーズンの監督問題はいまのところ優先問題ではなくなってきている。したがってバルサ側が今日トマソンの代理人に返答する内容は引き延ばし作戦として「もう少し時間をくれ」ということになる。

一方、トマソンの希望はバルサ行きが最優先であると言われているが、ミランも彼を狙っている。もしこの時間稼ぎ作戦が受け入れられない場合、ミランが彼の獲得の最大候補クラブとなるだろう。


 2002年4月9
口頭での基本的合意、トマソン

今年でフェイノルドとの契約が切れるトマソンの獲得に関し、これまで多くのクラブが注目し、ウワサが流れてきた。昨日、バルセロナのCOM RADIOが伝えたところによれば、バルサ側とトマソン側では基本的な合意が「口頭」ではあるものの既に済まされているとのこと。この合意内容は4年契約で来シーズンからの加入というもの。

トマソンは現在25才。ロブソンがバルサの監督に就任した当時にも獲得のウワサが流れた。彼はニューキャッスルに移籍したものの鳴かず飛ばずで、すぐにオランダに帰っている。そしてフェイノルドでの活躍で一躍脚光を浴びたトマソンを狙っていたのはミランとバルサ。

文書契約でのサインが済まされていないトマソンの合意は、最終的に来シーズンに就任するバルサの新監督次第で承認されるかどうか決まる。

 2002年4月9
ビエイラ、バルサに近づく

「ビエイラはアーセナルとの契約を全うすることになるだろう。彼の契約は2004年6月30日をもって終了する。それまで、我々は他のクラブからのオファーには耳も貸さないし、またアーセナルからの契約延長交渉にもつかないだろう」

昨日のイギリスの新聞に掲載されたビエイラの代理人であるマーク・ロジャーのコメントだ。アーセナルに対しての年俸引き上げのプレッシャーとも思われるし、マドリからのオファー額の引き上げとも考えられるコメント。だがもしこれが本当だとしたら・・・。

マドリによるビエイラへのオファーを知ったバルサは即時に動いている。ジュネーブでおこなわれたバルサ首脳陣とビエイラ側との交渉。この折衝でバルサ側が出しているオファーは、ビエイラはアーセナルとの契約を全うすること。それによりアーセナルに払う移籍料がなくなる代わりに、ビエイラ側にそれに見合う金額を支払うというものだった。これは彼らにとって美味しい話しだ。アーセナルとの2年間の契約を果たし、そのあと27才になったビエイラがバルサに「高額な報奨金」を得て加入する。この先どのように転ぶかは別にして、いまのところバルサ側が仕組んだシナリオ通りではある。

 2002年4月9
あなたの、監督候補希望

9日17時現在・32342人参加(最終回)

ラニエリ・・・・・・・・・・・・・ 2%
イルレッタ・・・・・・・・・・・・ 9%
クーマン・・・・・・・・・・・・・10%
ビアンチ・・・・・・・・・・・・・27%
ルイス・フェルナンデス・・・・・・ 4%
ヘインケス・・・・・・・・・・・・ 3%
ビクトール・フェルナンデス・・・・27%
バン・ガール・・・・・・・・・・・15%
シュステル・・・・・・・・・・・・ 4%


 2002年4月8
日毎にバルサから遠のくデブー

いくつかのクラブからのオファーを検討中のフランク・デブー。その中の一つの可能性としてあったグラスゴー・レンジャースは諦めたようだ。そしてここに来て最も可能性が濃くなってきたのだオランダのPSV。複数年間の契約期間を提示していると共に、経済的な問題も魅力的なものであるという。そしてもう一つコンタクトをとっているのがアーセナル。アーセナルも2年から3年の契約を考えているといわれている。いずれにしてもデブーの最大の望みはバルサが2年以上の再契約を提示してくること。だが今のところ、それは彼の元に届いてはいない。


 2002年4月7
ビクトール・フェルナンデスも候補者の一人だった

バルサの副会長であるアンヘル・フェルナンデスがこれまで語ってきているように、バルサは多くの監督候補者との接触を図ってきている。今まで明らかにされたのは、つまり正式にクラブ理事会の人間が認めたところによれば、カペーロ、ラニエリ、ビアンチ、イルレッタ、その他となっている。ではその他の中に入る監督候補には誰がいるのか。

「その他」の中の一人、それはビクトール・フェルナンデスだ。アラゴン地方出身の若き監督ビクトール・フェルナンデスとは今のところ直接的な交渉はおこなわれていない。だが間接的な接触はすでに試みられている。今シーズン限りでセルタとの契約が切れる彼に、セルタはすでに延長契約の具体的なオファーを提出している。だが彼の元には他のオファーも来ているようだ。スペイン国内、外国クラブを含めていくつかのオファーが来ているといわれている。今のところバルサ首脳陣の中でビクトールを押す声はそれほど強くないのも事実のようだ。これまでビッグチームでの手綱をとった経験のなさが彼のマイナス面。だが同時に、テネリフェでは失敗したものの、サラゴサとセルタにおける成功をかっている首脳陣たちがバルサ内に存在する。

 2002年4月7
あなたの、監督候補希望

7日16時現在・22444人参加

ラニエリ・・・・・・・・・・・・・ 2%
イルレッタ・・・・・・・・・・・・ 9%
クーマン・・・・・・・・・・・・・10%
ビアンチ・・・・・・・・・・・・・26%
ルイス・フェルナンデス・・・・・・ 4%
ヘインケス・・・・・・・・・・・・ 3%
ビクトール・フェルナンデス・・・・28%
バン・ガール・・・・・・・・・・・15%
シュステル・・・・・・・・・・・・ 4%


 2002年4月6
最初の補強選手決定!

2002−2003シーズンに向けたバルサの補強選手第1号、それはバルサBから上がってくるババンジーダ。今年やはりカンテラから上がってきたモッタに続いて、来シーズンも期待の新人が一部に上がってくる。

スポーツ・ディレクター、現バルサコーチングスタッフが決めたこのババンジーダの加入は、来シーズンの監督が誰になるかということと関係なく進められるプランだ。これまでババンジーダの一部昇格の唯一の障害となっていたのは、彼がナイジェリア国籍という「外国人選手」だったためだ。だがバルサ首脳陣が探し続けてきたスペイン国籍の取得という道が、近いうちに現実化されることが決定的になった。もしこの国籍取得が夏までに済ませられれば、障害は取り除かれることになる。

■ハルナ・ババンジーダ
通称 ”ババ”と呼ばれるこの若者は、1982年10月1日にナイジェリアで生まれている。したがって現在19才。バルサの下部組織に14才で入団。翌年15才の時に、早くもバルサ一部で親善試合ではあったもののデビューしている。当時の監督はバン・ガール。
今シーズン、ほぼフル出場でバルサBで活躍している彼は、すでに18ゴールを決めチーム内の最高得点をあげている選手となっている。ポジションは右ウイング。

 2002年4月6
あなたの、監督候補希望

昨日(5日)から始まったムンド紙による監督候補アンケート。
6日17時現在・13145人参加

ラニエリ・・・・・・・・・・・・・ 2%
イルレッタ・・・・・・・・・・・・11%
クーマン・・・・・・・・・・・・・ 9%
ビアンチ・・・・・・・・・・・・・26%
ルイス・フェルナンデス・・・・・・ 5%
ヘインケス・・・・・・・・・・・・ 1%
ビクトール・フェルナンデス・・・・26%
バン・ガール・・・・・・・・・・・17%
シュステル・・・・・・・・・・・・ 4%


 2002年4月5
チャオ! カペーロ!

ファビオ・カペーロは2005年までローマの監督を就任することになった。この新しい契約によれば毎年400万ユーロの金額を受け取ることになる。

カペーロは昨日の朝、電話でガスパー会長とパコ・クロッサ副会長と話をしている。これまでバルサのディレクターであるファルゲールと共に、彼の獲得交渉に当たってきた人物たちだ。この電話による会話で、カペーロはすでにローマに残ることを告げている。この会話の内容がどのようなものであったか我々は想像するしかない。だがカペーロの側近である人物が我々の編集者に個人的な意見として語っていることがある。
「いくつかのメディアが伝えるような、年俸額の問題ではなかった。彼にとって大事だったのは、できるだけ早く来季のプランニングをすること。したがって去年の二の舞は踏みたくなかったのだろう」

カペーロがバルサの要請を受ける条件として、何人かの補強選手リストをわたしている。それはクレスポ、ネスタ、カンナバーロ、ビエイラ、アントニオーリなどの選手の名前が載せられているリストだ。バルサが約束したことはただ一つ「可能な限り追求してみる」ということで、カペーロに獲得そのものを約束したわけではなかった。

一方、ローマ。カペーロが提出していた別の補強選手リストに対し否定的な態度をとっていたローマの会長が、ここにきて方針を変更しカペーロが望んだ選手の獲得を約束したのだ。それが一昨日の出来事だった。

カペーロにとってもう一つローマにに残るキーポイントとなったことがある。それは、バルサにはスポーツ・ディレクターという役職があること。だが彼の監督としての理想像はイギリス方式の監督=マネージャーというものだ。彼の上には誰も存在してはいけない。補強選手を決めるのも、放出選手を決めるのも彼の一存でおこなわれなければならない。かなりの自由が許されるローマと違い、バルサはとてつもなく大きなクラブだ。そのような自由はバルサには存在しない。カペーロが最終的にローマを選んだ理由は、金銭問題から補強問題、そしてクラブ内における監督の立場の問題、それらが微妙に絡み合った結果の結論ということになる。


 2002年4月4
カペーロ、ローマに残留決定!

昨日のイタリアメディアが伝えたとおり、今日カペーロとローマ会長との間で最終的な話し合いがもたれた。その結果、カペーロはローマとの2年間の延長契約に同意した。現在の契約が2003年までだから、この新契約により2005年6月30日までのものとなる。

おめでとうセニョール・カペーロ!

 2002年4月4
ココはバルサ次第

アドリアーノ・ガリアーニ、このミランのディレクターがココの来シーズンからの去就について語っている。
「もしバルサがココに関して所有している優先権を放棄する気があるのなら、我々は喜んで彼を迎える用意がある。彼らの抱える最終期限は5月31日。もしこの日までに約束された金額を我々に支払わなければ、ココはミランに戻ってくることになるだろう」

だが5月31日は最終的な支払い期限であって、ココの将来を決める日ではない。ミラン側とバルサ側では、最終的な返事の期限を4月15日としている。ミラン側としても来シーズンの補強作戦は5月末からでは遅く、ココが戻ってくるかどうかということはできる限り早く知りたいという事情もあるからだ。

アドリアーノはすでにココの父親であり代理人も務めるニノ・ココとの会合を済ませている。この会合でココの父親に対し、もし彼が戻ってきたら左サイドバックとしてのスタメンを約束していると言われている。これまでそのポジションを務めていたマルディーニはセントラールに移動となるプランがすでにあるようだ。

またバルサ側としては、来シーズンの監督が誰になるかという問題次第でココの残留がきまることになるだろう。レシャックが来シーズン再びベンチに座る可能性は少ないものの、彼としてはココに残って欲しいとコメントしている。


 2002年4月
ローマ、カペーロに2年の延長契約を提案

正式なローマのコメントはまだされていない。だが昨日の多くのイタリアメディアが伝えるところによれば、ローマの会長フランコ・センシがカペーロに2年の延長契約を提案したという。つまり2004年までの契約期間だ。これまでローマ側としては、カペーロの要求する来シーズンに向けた補強選手のリストはあまりにも経済的負担が多すぎるとして渋ってきたものの、カペーロの残留のためにはできる限りその要求にしたがって獲得する方向に向かっているようだ。

イタリアメディアによれば、カペーロはこの提案に非常に乗り気であるという。一つは彼の望む補強選手の獲得が可能になりそうなこと、そしてもう一つは、スペインメディアから流れてくるバルサの来シーズン監督候補の多さに嫌気がさしてきているからだ、と言われている。

明日(4日・木曜日)に予定されているクラブ会長とカペーロの会合で、どこまで彼の補強選手獲得要求がのまれるか、それが一つのキーポイントとなりそうだ。ちなみにカペーロが補強選手としてどうしても外せない3人の選手、それはクフォー(バイエルン)、カモラネッシ(ベローナ)、そしてトリスタン(デポール)の3人だ。

 2002年4月3
PSV、アーセナル、デブー獲得に立候補

ケビン・ホフランドの抜けた穴を埋めるためにデブーの獲得を狙うPSV。来シーズンからの3年契約を準備している。そして前からウワサのあったアーセナルも具体的なオファーの検討中。これらのウワサが現実のものになるかどうかは、来週の火曜日、つまり4月9日まで待たなければならない。

デブーの代理人であるロブ・コーエンは来週早々にバルセロナにやってくる。それは9日に予定されている会合に参加するためだ。
「我々の期待はバルサ側が2年契約以上のオファーをだしてくれること。もしこの会合で彼らが1年という契約期間にこだわるようなら、我々は新たなクラブとの交渉に入ることになるだろう。だがデブーの希望はバルサに残ること。この偉大なクラブで2、3年プレーし続けて、そのあと引退することも考えている。」

だがデブーのホームページで語られていることは少し違うようだ。彼は2年以上の契約と共に、もう一つ重要なテーマをあげている。
「来シーズンの監督が誰になるかということも重要な問題だ。もし新しい監督が来ることになれば、彼のお気に入りのディフェンスが加入する可能性だってある。そうなるならばプレーする可能性も低くなるわけだ。ベンチに座りっぱなしというのは好きじゃないし、この年になってすることでもないだろう。」


 2002年4月
アベラルド、将来はまだ未定

つい先日、ガスパー会長がアベラルドの将来に関し「1年の延長契約を提示したい」と語っていたが、それはまだ具体的な形でアベラルド側には到着していない。アベラルドはその発言をメディアを通して知ったというが、まだ彼のところには何も言ってきてないという。
「ガスパーもクラブ理事会もまだナンにも言ってきてないよ。そりゃ、先のことが早く決まればいいけれど、今はチョット忙しいときだからね。そのうちナンか言ってくるだろ!」

 2002年4月1
レイジンハー、移籍料次第でマンUへ

マンチェスターへの移籍を望んでいるレイジンハーがバルサにプレッシャーをかけ始めた。イギリスのメディアを利用しておこなわれているこのプレッシャーは、バルサがマンチェススターに移籍料を1千万ユーロとしていることからおきている。マンチェススター側はレイジンハーのこの移籍料は高すぎると考えており、その支払いを渋ってきているのだ。

「僕はマンチェスターに行きたいと思っている。バルセロナの街も人々も、そしてバルサも気に入っている。でもベンチは好きじゃない。バルサにはプジョーという素晴らしい選手がいるから、このままだと来シーズンもベンチに追いやられる可能性が強い。でもマンチェスターならプレーが可能だと思っている。これまで自分はアヤックス、ミラン、そしてバルサという偉大なクラブでプレーしてきたけれど、マンチェスターは世界一のクラブだからね」

彼によれば、マンチェスターへの移籍は時間の問題だという。それは3週間から4週間という期間を指す。だがバルサ側もまだ契約の残っているレイジンハーを、簡単に放出することもあり得ないだろう。クラブが査定した1千万ユーロという移籍料をめぐっての交渉次第で彼の将来は決まる。

と、ここまでが今日の新聞に発表されたこと。だが今日の練習後の記者会見でレイジンハーはこのイギリスのメディアで発表されたコメントをはっきりと否定している。
「今の我々に必要なことは、チャンピオンズやリーグでの戦いに専念すること。そういう時期に俺がこんなことをしゃべるわけがない。嘘もいいところだ。個人的な問題はシーズンが終わってから考える。とにかく今はバルサにとって大事な時期。個人の問題で余計な心配をかけたくない。」

レイジンハーに座布団500枚!

 2002年4月1
デブー・バルサ、契約期間次第

デブーは延長期間を2年要求、バルサ側は1年のみ。これがデブー延長契約に関する問題だ。先週末、お互いの猶予期間を2週間と絞ったものの、それまでに解決することは難しいこととなっている。

バルサ側として個人的な契約問題は、すべてチャンピオンズやリーグ戦での見通しがついてからおこないたい意向。しかも1年の延長期間という提案を変更する意思はないようだ。だがデブーとしてはこの延長期間はどうしても受け入れられないと考えている。彼のマネージャーは今月の始めにもバルセロナにやって来る予定だ。

オランダ人選手の誰もがそうなように、彼もまたバルサに残れないのであればプレミアリーグを希望する一人だ。
「僕は2年を希望しているが、バルサ側は1年しか提示してくれない。しかも来シーズンの監督が誰であるかということも重要なことだ。プレミアリーグは唯一スペインリーグと比較できるもの。だからバルサを離れるときはプレミアに行こうかと思っている。」

 2002年4月1
ココ、ウワサを否定

ココの将来についての話し合いで彼の代理人であるビニッチオ・フィオラネーリがバルサ側と交渉を持っていると伝えた一部のメディアに対し、ココはそのウワサをまったく問題外としている。なぜならフィオラネーリは彼の代理人ではないという、基本的な誤解のもとのウワサだからだ。フィオラネーリは現在、メンディエッタとクレスポの代理人を務めているが、決してココの代理人ではない。
「まったくそんなバカげたニュースを、そのメディアはどこから拾ってきたんだろう。僕の代理人は父親。彼だけが僕の代理人。しかもバルサ側が僕のことで急いで話し合いを持つ必要もないんだ。ミランとバルサとの合意はすでになされているわけで、期限内に移籍料を払えば済むこと。そんなことより、僕はチャンピオンズやリーグ戦のことで頭がいっぱい。バルセロナの街も気に入っているし、バルサも好きなクラブ。ここに残るよ、僕は。」


 2002年3月31
カペーロ、5人の補強選手を要求

と言ってもバルサに要求したわけではない。彼が現在所属するローマのクラブ会長フランコ・センシに要求したと、イタリアメディアは伝えている。

それは先日おこなわれたローマ会長とカペーロの会談の中で、おこなわれたと伝えられている。本来はカペーロの来シーズンの去就に関する会談であったものの、その条件としてカペーロが出したもの。翌日のイタリアメディアは、パスクア(セマーナ・サンタ)が終わる1週間後に最終的な結論をだすことに決まった伝えていたが、実はその会談の中でカペーロは補強選手に関する条件を出していたという。

その5人とは、
トリスタン(デポルティーボ)
クフォー(バイエルン)
モレッティ(フィオレンティーナ)
ドニ(アトランタ)
エリベルト(キエボ)

イタリアメディアによれば、デポルティーボの会長であるレンドイロにとってもトリスタンの高額な移籍料(4千万ユーロ)を新たな選手の獲得に利用できるとして、決して反対はしないだろうと伝えている。この5人の補強選手の要求は、今年のチャンピオンズでの失敗を繰り返さないためにも、来シーズンのチャンピオンズに向けてぜひ必要なものとしてカペーロがローマ残留の条件としている。


 2002年3月30
エルナン・クレスポ

エルナン・クレスポ、現在のフットボール界において、最高のデランテーロの一人として評価されている選手。そしていまだに「独身貴族」を楽しんでいる若者でもある。もちろんバルサ首脳陣が彼に興味を示したのはその独身の身にあるわけではなく、来シーズンからのバルサにとって必要な「ゴールの嗅覚」を持った選手だからだ。ガスパー政権3年目になる来シーズンの目玉商品としてクレスポは期待されている。

バルサが彼に興味を示しているというニュースは当然クレスポのところにも伝わっている。
「イタリアやスペインのメディアは僕のことを最近よく取り上げているようだね。クラブの会長が記者会見を開いて『クレスポはどんなことがあっても放出しない』という発言を聞いて、初めてバルサが僕に興味を持っていることを知った。実は何も知らなかったんだ、それまでは。いずれにしてもバルサみたいなビッグクラブからのオファーがあるとすれば、それは光栄に思うことだよ。本当に誇りに思うけれど、実際のところはどんなんだろうか。」

リーベルに所属しているころには可能な限りのタイトルを獲得したクレスポ。その後ヨーロッパにわたりパルマで活躍したあと、ラッチオではスクデットまで手にした男だ。現在の最高の目標はもちろんワールドカップのことだいうクレスポだが、将来はスペインでプレーしたいという。
「今まで言ったことはないけれど、いつかはスペインでプレーしたいと思っているんだ。多くのアルゼンチンの友人がスペインやスペインリーグの面白さについて話してくれた。一度はあっちでプレーしたいね。新たな挑戦ってやつさ。」

彼が「新たな挑戦」というとき、それは存在感のある言葉となる。なぜなら彼はこれまで獲得できる可能性のあるすべてのものをほぼ手にしてきているからだ。アルゼンチン内ではもちろんカルッチオにおいても多くのものを獲得してきた。彼はその意味ですでの勝利者となっている。アルゼンチン代表の中における立場としても、彼はバティを上まわっているようだ。それは最近のビエッサのクレスポの起用を見れば明らかだ。バティに優先して使われることが多くなったクレスポ。今年の韓国・日本主催のワールドカップがすみ次第、彼の「新たな挑戦」が始まるかも知れない。


 2002年3月29
カペーロ、ローマに残留?

水曜日、カペーロに対し「最後通告」を言い渡したローマの会長フランコ・センシ。その翌日、カペーロとの2人だけの会合をもった。この会合で得た結論に関して正式発表はいまのところされていない。だが多くの関係者のみるところ、センシ会長はカペーロ残留の説得に成功したようだ。

イタリアメディアによれば、セマーナサンタが終わる1週間後にでもカペーロは延長契約書類にサインするものと思われる。この会合が終了し、メディアの前に姿を表したセンシ会長が残した言葉は「カペーロが辞任する理由は何もないようだ」というもの。いずれにしてもカペーロの来シーズンからのバルサ監督就任という可能性は1日1日少なくなってきている。

 2002年3月29
デブー、2週間以内に結論

残り3か月となったデブーの契約期間。今年の6月30日にはバルサとの契約が切れることになる。もちろん今日に至るまでデブーの代理人とバルサ側では何回か交渉がおこなわれている。バルサ側が提示している条件は1年契約、そしてデブー側が要求しているのは2年契約。この相違が、今日まで両者が合意に達していない理由となっている。

「バルサには今から2週間だけ時間をやろうと思う。もしこの期間に2年の延長契約というのを受け入れられないのなら、他のクラブを探す」
このように強気に発言するデブーだが、それはもちろん理由あってのこと。最近、アーセナルが彼に興味を抱いているというニュースが入ってきているからだ。彼の代理人によれば、近いうちアーセナルの関係者との接触もありうるということ。スペイン代表との親善試合が終わり、バルセロナに戻ってきたデブーは語る。
「プレミアリーグは大好きだ。自分のスタイルにも合っていると思う。」

 2002年3月29
クライハート・デルピエロ

ユベントスのジェネラルマネージャーであるルチアーノ・モッジがイタリアメディアが発表した「クライハートとデルピエロの交換」を笑いながら否定している。
「よくあるウワサというヤツだよ。君たちジャーナリストは、なぜ今頃こういうウワサが流れるのか、そして誰がこういうウワサを流したのか、それを調べるのが仕事ではないかね?」


 2002年3月28
ロベルト・カルロスとロナルドの交換

ロベルト・カルロスがマドリ首脳陣に対し大きな不満を抱えているのは既成の事実だ。フィーゴ、ジダーンの加入により大きく年俸額の差をつけられた事に対し不満をもち、これまで何回かバルダーノと接触をもってきた。だがバルダーノの答えはいつも同じだった。年俸引き上げはいっさいおこなわない。これが彼への答えだった。

一方インテルの会長であるモラッティもロナルドに不満を持っている。ずば抜けた高額な年俸をとりながら、負傷後は活躍を見せなくなったロナルドを放出したいと考えても何の不思議もない。しかも以前からレアル・マドリのロベルト・カルロスへの興味を隠さないモラッティだ。
マドリの会長フロレンティーノにとってもこの二人の交換は決してマイナスにはならない。それどころか元バルサの選手を再び獲得できることに魅力を感じているに違いない。

ロベルト・カルロスとロナルドの交換が現実となれば、少なくても大物選手同士の大型トレードとなる。はたしてどちらが先に駒を動かすか。

 2002年3月28
キーパー補強作戦

来シーズンの補強として重点がおかれるものの一つにキーパーのポジションがあることは間違いない。これまで多くのスカウトがキーパー探しにヨーロッパ各地に出回っている。そして最終的にバルサ首脳陣が的を絞ったのはフランスリーグで活躍する選手のようだ。

■ウルリッヒ・ラメ
ジロンディンスでゴールを守るウルリッヒ・ラメ。1m87cm、29才のこのキーパーはすでにフランス代表でもある。今年で5シーズン目を迎えるラメは、今シーズン29試合に出場し8回の代表経験を持っている。

■ミハエル・ランドゥリュー
そして同じフランスリーグで目をつけられている選手がナンテスのキーパー、ミハエル・ランドゥリュー。今年でナンテスの選手として6シーズンを迎えているランドゥリューは22才の若者だ。今シーズン29試合に出場し、代表には1回だけ選ばれている。

■ドゥトゥエル
今シーズンは1試合も出場チャンスがないまま今日まで来ているドゥトゥエルは、シーズン終了後移籍することは間違いない。バルサ側としては補強選手との交換選手の中に彼を入れる方向で移籍先を探している。

■レイナ
バルサにとってレイナは将来の選手である。だから移籍させることはない。だが経験を積ませるためにもレンタルという条件で1部リーグの他のクラブでプレーさせたい意向。

■ボナノ
大くの経験を積んできたベテラン選手のボナノは来シーズンの構想の中に入っている。どのようなキーパーが補強選手として加わるかは別として、基本的には来シーズンもスタメン出場を期待される選手だ。彼のこれまで見せてきたプロ精神が多くの若い選手の見本となることを期待している。

■ビクトール
バルサBでプレーするビクトールも、バルサの将来を担う若手キーパー候補だ。基本的アイデアとしては、来シーズンもバルサBでプレーし続けるものの、1部の3人目のキーパーとして位置づけられることになるだろう。

 2002年3月28
レイジンハーは1千万ユーロ

今シーズン途中からマンチェスターからのオファーがあったレイジンハー。だがこれまでアベラルドやアンデルソンの負傷という状態で、控えではありながらもその存在を重要視されてきた。したがってマンチェスターからのレンタル希望も断ってきたバルサだが、今シーズン終了後にはレイジンハーの意向をくんで放出させることになるだろう。そしてバルサが彼につけた値段が1千万ユーロだ。

だがマンチェスター側からするとこの値段は高い。交渉次第で移籍料に変化があることはじゅうぶん考えられるものの、バルサ側としてはこの移籍料をベースとして交渉に当たる見込み。

 2002年3月28
クレスポ、ネスタは放出しない

来シーズンのバルサ構想の中に入っているといわれるクレスポとネスタだが、ラッチオの会長クラグノッティははっきりと移籍に関して否定している。ラッチオの経済的な問題がこの二人の移籍を可能にするのではないかとイタリアメディアが流した移籍話だが、いかに経済的状況が悪かろうが決して放出はしないという会長の発言だ。
「バルサからの正式なオファーは来ていない。だがもし将来来ることがあったとしても彼らの移籍はあり得ない。絶対あり得ない話しなんだ。彼らはラッチオの財産であり、我々は財産は決して売ることはないだろう。」


 2002年3月27
バルセロナ・サミット

バルサ首脳陣は急ぐこともなく、だが休むこともなく来シーズンに向けたプランニングをすでに開始している。そのバルサ首脳陣が狙う補強選手、それはラッチオ所属のネスタとクレスポだ。

これまで何回となくラッチオ側とバルサ側の代表者による会合がおこなわれたフシがある。バルサはこの二人の選手を欲しがり、ラッチオとしては経済的危機状況を迎えていることからビジネスをしたいと思っている。そしてラッチオ側が提出した移籍金は二人合わせて120億ユーロという莫大な金額といわれている。バルサとしてはこのような金額を払う用意がないことは明らかだ。したがって「値切り」交渉をおこないつつ、選手の交換という手段で二人を獲得したいという意向。その交換選手の候補に上がっているのがリバルド、オーベルマルス、そしてジェラールの各選手。

ネスタとクレスポ獲得作戦における交換選手の目玉となるのはもちろんリバルドだ。これまで何回にもわたってラッチオが獲得を狙ってきた選手だということを忘れてはならないだろう。しかもバルサ側としてもリバルドとの契約期間は1年しか残っていない。彼を通してビジネスをするとなれば、この夏しかチャンスがない。

オーベルマルスはイタリアでは高く評価さうれている選手の一人。ラッチオがピオッホ・ロペスの放出を画策しているというウワサもある中、オーベルマルスはその穴を埋める最適な人物となる。また期待されたほどの活躍を見せていないジェラールだが、彼もまたイタリアの各クラブが狙っている選手。ラッチオが彼を使うかどうかは別として、貴重なビジネス材料となるかも知れない。

 2002年3月27
コロッチーニ獲得作戦

アラベスでプレーし、ミランに所属しているアルゼンチン人選手コロッチーニの獲得を考えているバルサ、と伝えるイタリアメディア。それによれば、今シーズンバルサに入団したココと同じように、最初はレンタルという形での入団方式を依頼しようということだ。これまで多くの選手がミランからバルサに移籍したことからも見られるように、バルサ側とミラン側の関係は非常に良いものとなっている。ココのレンタルも何の問題も生じなかったことからも、コロッチーニも獲得も決して不可能なことではないようだ。

 2002年3月27日
ウワサ火消し人ガスパー

来シーズンのバルサベンチに座るであろう人物にイルレッタの名前が急上昇していることは昨日の本紙で発表されている。そして本紙がおこなったウエッブ上のアンケート「誰が監督として望ましいか」という質問に対し、次のような結果がでている。

●イルレッタ 57%
●カペーロ 26%
●レシャック 10%
●ラニエリ 7%

だが本紙のニュースを受けて、ガスパー会長はその事実(イルレッタとの接触)をはっきりと否定している。
「何の根拠もないウワサにすぎないニュースだ。我々はイルレッタ氏と接触した事実はないし、これからも接触する予定もない。確かにイルレッタは立派な仕事をこなしているし、デポールを偉大なチームにした偉大な監督。だがそのことと我々が彼に対し興味を抱くということは別のことだ。」

そしてここ何日か、来シーズンの監督のウワサが流れていることにも驚いているというガスパー。
「なぜこのようなウワサばかりが流れるのかよく理解できない。我々はレシャックという立派な監督がいるではないか。しかも二つの大事なタイトルを争っている最中にこのようなニュースが流れること自体、裏に何かあるのではないかと疑いたくなる。私個人としては、レシャックに何年も監督を続けて欲しいと思っている。」