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アルフォンソ Alfonso

7月4日17時にマドリッドのホテルの会議場で始まったアルフォンソのベティスレンタルに関する交渉。延々8時間続いたあげく最終的に1年間のレンタル、その後はベティス側による買い取りのオプション付きということで決定された。

この交渉に出席したのはバルサ側からカルラス・ナバール、ベティス側から会長のルイス・デ・ロペラと新監督のビクトール・フェルナンデス、そしてアルフォンソ当人と彼の代理人であるマネル・フェレール。17時から始まったこの交渉は翌日の深夜1時に終了した。2年前、セラ・フェレールの要望でバルサに移籍したアルフォンソ。だが、負傷が重なったり不調の時期が長かったりと運が悪いことが続き、結局フランスのマルセーユにレンタルされていた。来シーズンの監督となるバンガールは彼を構想外としたことにより、まだ2年の契約が残っているものの今回のレンタル移籍となった。

「自分の家に帰って来られて満足している。ベティスのファンは素晴らしいし、このオファーを聞いたときは一瞬の迷いもなくベティスに戻りたいと思った。自分はベティスの選手として誠実にクラブやファンに尽くしてきたという誇りがある。そして今回ベティスがくれたチャンスにも精一杯期待に応えていきたいと思っている。これまで他のクラブからのオファーがあったけれども、自分としてはベティスに戻るのが一番の希望だった。」

アルフォンソで思い出すのが、93−94シーズンでのカンプノウでのクラシコ。ロマリオのハットトリックなどで5−0とメレンゲをメチャメチャに粉砕したあの試合、アルフォンソはレアル・マドリの選手としてスタメン出場したものの途中負傷退場している。第二のブートラゲーニョと騒がれ7番の背番号をつけることが多かったアルフォンソだが、負傷に泣かされいつの間にかラウールという本当のブートラゲーニョ2号が活躍してしまった。その後、涙の記者会見をおこないマドリを追われベティスにむかったアルフォンソ。いま再びセビリアの地を踏むことになるわけだが、気がついて見れば彼はもう30歳を越えようとしている。ベティスとは1年だけのオプションというからまだ1年間だけバルサに戻ってくるチャンスはある。チャンスあるけれど、現実的にはあり得ないだろう。

というわけで、アディオス、ブエナ・スエルテ、元気で。