新たな加入選手の決定に関しては正式な入団発表記者会見がおこなわれないとどうも信用できないところがあります。ところがその記者会見はシーズンが始まる直前におこなわれることが多いため、各状況を照らし合わせてこれは間違いないとなったところで勝手に判断し、この選手は加入(選手名をゴシック)としています。
選手名に下線が付いているのは、紹介記事があります。
加入選手(太字のみ決定)
ルストゥ(フェネルバッチェ)
ルイス・ガルシア(At.マドリ)
ラファエル・マルケス(モナコ)
リカルド・クアレスマ(リスボア)
ロナルディーニョ(PSG)
マリオ(バジャドリ)

ガーラス(チェルシー)
デコ(オポルト)
マカーイ(ラ・コルーニャ)
シセー(ルクセール)
ボンソン(ルクセール)

その他総勢30人ほど

放出選手(太字のみ決定)

デ・ボエル(ガラタサライ)
メンディエタ(とりあえずラッチオ)
ソリン(とりあえずクルゼイロ)
ジェオバンニ(ベンフィカと4年契約)
ロッケンバック(リスボアに3年間レンタル)
クリスタンバール(マルセイユ)
エンケ(フェネルバッチェに1年レンタル)
ナノ(At.マドリと3年契約)
アルフォンソ(?)
ボナノ(?)
リケルメ(?)
ダニ(?再び登場)


 2003年8月2
本当にアディオス、ジェオバンニ!

昨シーズンからベンフィカにレンタルされていたジェオバンニがバルサと完全に縁を切り、晴れてベンフィカの正式な選手となった。契約期間は4年だが年俸は発表されていない。

クリスタンバールと同じように彼の場合も移籍料はゼロ、ゼロ、ゼロ。タダで持っていってくださいというサンドロ・ルセーとチキ・ベギリスタインのお願いが叶ってカマッチョ・ベンフィカがもらってくれることになった。このバルサのテクニカル・スタッフの判断は、まずジェオバンニはバルサでプレーするほどの実力を持っていない選手だということ、そしてさらに彼はヨーロッパパスポートを取得する可能性がゼロのため来シーズンからもバルサの一員として戻ってくる可能性はまったくない、そういう二つの判断から移籍料タダという美味しい状況におかれることになった。

この一連のタダ作戦の結果、ジェオバンニに関しては残りの契約期間4年間を通じて毎年支払わなければならない年俸200万ユーロを浮かすことに成功したというものの、まだ彼のバルサへの移籍した際の違約金の未払い残額600万ユーロをクルゼイロに支払わなければならない。


 2003年7月30
エンケ、フェネルバッチェにレンタル

昨シーズン、タダでバルサに入団してきたロベルト・エンケが、今シーズンやはりタダで入団してきたルストゥと入れ替わりにフェネルバッチェへの1年レンタル移籍が決まった。今日にでもトルコでメディカルチェックがおこなわれ、何の問題もなければプレゼンテーションもおこなわれる予定。

これまで長い間にわたって両クラブの首脳陣同士で会合がおこなわれてきたが、1年のレンタル移籍で問題になっていたのはエンケの年俸の一部をバルサが負担するかどうかということ。フェネルバッチェ側としては三分の一でもバルサ側が支払うことを要求していたが、最終的にフェネルバッチェがエンケの年俸を100%支払うことで結末を見た。なおエンケはバルサとの契約は2年残っており、今シーズンが終わり次第またバルサの戻ってくることになる。


ボナノ、ムルシアからのオファーを検討中

昨シーズン二部Aカテゴリーにいたムルシアが今シーズンから一部に上がってくる。多くの補強作戦をおこなおうとしているムルシアだがいかんせん資金がない。それでもポルテロ獲得を第一としているところから色々と候補選手に色目を使っている。その中にボナノの名前も見られるが、問題はやはり彼の年俸をどのように支払っていくかということ。バルサ側としてはレンタルにしても移籍にしても1ユーロもいらないからその代わりボナノの年俸は1ユーロも肩代わりしないという要望だ。ムルシア側はレンタルにしても移籍にしてもその際に必要な金は払いたくないと言うし、ボナノの年俸もバルサ側が半分以上持ってくれという都合のいいオファーだ。


アルフォンソはまだバルサの選手でした

そう、アルフォンソはまだバルサの選手であり、負傷が完治したいま放出候補組と一緒になって練習をしている。彼の問題は昨シーズン、ベティスでレンタルという形でプレーしていたがそのベティスが今シーズンはいらないと言ってきたことだ。そして今のところ他のクラブからのオファーもない。超一流選手並みの年俸をとっているアルフォンソの将来はややっこしい。


ロマン・リケルメ

サンドロ・ルセーとチキ・ベギリスタインはロナルディーニョの一挙一動に大喜びしているからリケルメのことなど忘れている。ラポルタ会長はもともとリケルメファンだから、できればヨーロッパのクラブに1年レンタルして来シーズンに戻ってきて欲しい。フラン・ライカーはまだリケルメがプレーしたところなんぞ見たこともないからどうにも判断できない。リケルメといえば、やっぱり国に帰るかなんぞと考えている。というわけで、彼の将来はどうなるか誰にもわからない。


 2003年7月23
頑張れ、ムルシア!

今シーズンから久しぶりに一部復帰を果たすムルシアがボナノに興味を示し、そしてリケルメもスキあればいただいてしまおうとしている。ボナノにしてもリケルメにしても、基本的にスペインリーグのクラブでのプレーを望んでいるし、彼らの年俸のほとんどはバルサが支払うことになるだろうから。ムルシアにとって彼らの加入は願ってもないことだ。

問題の一つは、彼らの年俸支払いのパーセンテージをどのように調節していくかということにあるようだ。例えばリケルメの場合、税込みで490万ユーロの年俸、一試合出場ごとに2万1千ユーロのボーナスが支払われることになるが、どのような割合で各クラブがそれを保証していくか。

リケルメに関してはAt.マドリも興味を示しているというが、At.マドリは金銭的な問題とは別に外国人選手オーバーブッキング問題も抱えており、その面での解決がない限りリケルメ獲得はあり得ない。


 2003年7月19
バルサーPSG、ロナルディーニョ移籍の合意

昨日の深夜、つまり18日から19日にかけての深夜にロナルディーニョ移籍問題はクラブ間においてはついに解決することになった。バルサーPSG間の最高責任者同士により、ロナルディーニョ移籍交渉に終止符を打つことになった。バルサがPSGに支払う違約金は2800万ユーロ。これまで言われてきた何人かの選手の交換はない。

ロナルディーニョの獲得は、これまでラポルタチームが目指してきた“メディア的クラック”選手獲得がついに実現することを意味する。だが問題がないわけではない。例えば、ロナルディーニョもまた外国人選手であること。ルストゥ、マルケスという外国人選手はスタメンに起用するために獲得したのだろうから、ロナルディーニョが加わることになるとサビオラとリケルメの居場所がなくなる。そしてもう一つは、メディア受けはするものの、多くのソシオには獲得をそれほど期待されている選手でもないことだ。

誰でも理解できること、それはバルサに欠けているのはセントロ・カンピスタではなく、左ラテラルでありセントラルであり、そして点を入れる選手。この3カ所を優先的に補強されることが要求されることは誰しもが気がついていることだ。だがラポルタチームは3000万ユーロ近い資金を投入して“選挙公約”どおりにメディア的クラックを獲得しようとしている。

ロストゥ、マルケス、ロナルディーニョ、サビオラ、そしてリケルメ。ロストゥは当然ながら放出しないだろう。マルケス、彼もまた当然ながら放出されない。ロナルディーニョ、まだ正式に来てもいないから放出もできない。サビオラ、彼を放出したら全国少年少女ファンが反乱を起こしてしまう。リケルメ、ああ、やっぱりあなたですか?みんなが平和に一緒に暮らせる良い方法を探してみよう、チキ・ベギリスタイン!


 2003年7月18
アディオス、クリスタンバール!

2年前に“フランスの将来を背負う若きセントラル”として鳴り物入りでバルサに入団したクリスタンバール。それからわずか2年後の昨日、タダで、つまり0ユーロでマルセイユに移籍していった。

クリスタンバールはバルサとの契約期間はまだ3年残っている。だが彼はライカー構想の中に入っていないということを伝えられているし、何よりも昨シーズンのようなベンチ生活は避けたいところ。そこでバルサに提案したのが“残りの契約期間をなかったことにするかわりに、移籍料をタダとすること”というもの。バルサ側としては移籍料をとれないものの、監督が計算外としている選手に年俸を支払うことは避けることができる。これでまた少し貯金、貯金、貯金、寂しい話しだ!


オラー、クアレスマ!

ロッケンバックがスポルティング・リスボアへのレンタル移籍を了承したことにより、クアレスマは晴れてバルサの選手として入団発表をおこなうことができた。

スポルティング・リスボアのユニフォームを着込み首にマフラーを巻いてリスボン空港に現れたロッケンバック。もう一丁前にスポルティンギスタだ。
「バルサでは2年という短い間だったけれど非常に感謝している。1年目はともかく2年目となった昨シーズンはほとんどチャンスも与えられずに終わってしまったのが残念だ。でもこれからはスポルティング・リスボアの選手の一人として頑張っていきたい。」


アイ、アイ、ア〜イ、ロナルディーニョ!

ロナルディーニョ問題は昨日からいっさい進展を見せていない。マンチェスターは沈黙を守り、バルサはロナルディーニョ獲得の資金上乗せはおこなわないと宣言し、PSGはロナルディーニョ選手の希望にできる限りそうようにするとまで発言。だが肝心のロナルディーニョはブラジルの密林に姿を消している。

サンドロ・ルセーにしてもチキ・ベギリスタインにしてもやけに楽観的だ。ロナルディーニョがイングランドよりはスペイン、特に地中海に沿ってある街に魅力を感じていることは間違いない。マンチェスターが動かず、バルサも動かないとなると、残るはロナルディーニョしだい。その彼がバルサ移籍の鍵を握っているようだ。どうでもいいけれど、早くどうにかしようよ、ねっ!


 2003年7月17
ロナルディーニョ、ほぼバルサへ!

PSGとマンUとのクラブ間の合意に達したロナルディーニョ移籍は、肝心のロナルディーニョとマンUとの間の交渉がうまくいかず、マンUとしてはほぼさじを投げた形となっている。彼らが手を引くとなるとPSGのテーブルの上に置かれている正式なオファーはバルサだけのものとなるし、ロナルディーニョ個人としてもバルサ行きを望んでいると言われている。バルサが出しているオファーは2000万ユーロ+クリスタンバールの完全移籍+リケルメの1年間レンタルというものだが、クリスタンバールもリケルメもいらないというPSGだけに金銭面だけのトレードとなる可能性もあるようだ。


さあ、今日から練習だ!

噂のロナルディーニョも、噂のシセーも、噂のデコも、噂のアイマールも、噂のビセンテも、噂のプラセンテも、噂のボンソンも、噂のシルビーニョも、噂のアヤラも、そして噂にもなっていないエチェベリアはもちろん、噂になっている人は一人としてもまだだ〜れも来ていないが、それでもプレステージは今日から始まる。

ロッケンバックも、今日カンプノウに来ない選手の一人だ。彼はすでにポルトガルのリスボンに向かっている。午後にもメディカルチェックを済ませ、何の健康問題がなければスポルティング・リスボアの選手としての初の記者会見がおこなわれる予定だ。ロッケンバックとバルサとの間には今シーズンを含めて3年間の契約期間が残っているが、そのすべての契約期間をスポルティング・リスボアにレンタルさせることになる。フットボールに“絶対”という言葉は存在しないものの、彼が再びバルサのユニに袖を通す可能性はほとんどないだろう。


ナバーロ、再び

再び手術。8か月前にヒザの手術をしたナバーロが、昨日再び同じ箇所の手術をし、再び2か月のリハビリ。どうして、どうして、どうして?


ナニゴトモ ナカッタカノヨウナ クルービーカナ

昨シーズン終了と共に契約が切れたコクーとは違い、よ〜く考えてみればまだ2年間の契約期間が残っていたパトリック・クルイベル。したがって彼が夏休み中にどんなに“人騒がせな行為”をしたとして非難されたとしても、それはそう考える人間の問題であり、我らがクルービーが関知する問題ではない。決して出ていくと言ったわけでもないようだし、彼に関心を示しているクラブのオファーを検討してみる、そう言っただけだったのかも知れない。いずれにしても彼は今日の練習に涼しい顔をして参加することになるだろう。まるで何事もなかったかのように。

だが何事もなかったわけではない。彼の年俸は江戸っ子ガスパー元会長との間で交わされたものではなく、それ以前のものとなっている。つまりラポルタ新理事会が年俸引き下げ作戦の一環としてクルービーに示した年俸360万ユーロ、違約金3600万ユーロというものだ。


 2003年7月15
アディオス、ロッケンバック

「ドイツ人のような肉体と、ブラジル人のテクニックを持ち合わせた選手。ブラジルではドゥンガと比較されている。」というはずだったロッケンバック選手。でも残念ながら、その期待に報いることなくカンプノウを去っていくことになりそうだ。

クアレスマ獲得の際の交渉条件の中に入っている“ロッケンバックのレンタル移籍”は1年ではなく3年間。3年間といえばバルサとの残りの契約期間と同じだ。そして毎シーズンが終わった段階でバルサは彼をクラブに引き戻す権利を有しているが、それは決してバルサでプレーするためではなく、他の選手との交換取引材料として使われる場合のみとなっている。昨日の段階ではロッケンバックはその条件を了承していないが、しかしそれにOKをだすのも時間の問題だろう。バルサに残ったとしても外国人枠に引っかかっていずれにしても試合に出場できないことを知っているからだ。つまりバルサとの契約が残っている残り3年間にわたって彼はレンタルされることになり、再びロッケンバックがバルサのユニフォームを着る機会はないことになる。


まだまだ多くの選手が欲しい

と、思っているライカーだけに獲得候補選手名だけは途切れない。新しい選手名が登場してきたかと思えば、もう消えたと思われた選手まで再び現れたり・・・。

バルサはデコ選手のことを忘れていません。
バルサはシセー選手のことを忘れていません。
バルサはアイマール選手のことを忘れていません。
バルサはビセンテ選手のことを忘れていません。
バルサはアヤラ選手のことを忘れていません。
バルサはメンディエッタ選手のことを忘れていません。えっえっえっ、メンディエッタ?????


アイ、アイ、ア〜イ、クルービー!

クルービー「自分は最初からバルサに残るつもりだった。とにかくバルサに残りたい。」

チキ「クラブ側と選手側、両者がお互いに譲歩し合ってバルセロニスタが望む結果になりそうだ。つまりクルイベルの残留。」

こんなミエミエの安っぽい言葉を信じる“純”なバルセロニスタがいるかどうかは別として、ここ2、3日をメドに最終的な結論がでるであろうクルービー問題。ここに来てこんなミットモナイことになったのは、この夏の選手市場が想像以上にミミッチイものだったということを示したようなもんだ。クルービーの国際的評価が低いのか、はたまたタダみたいな違約金は出せても必要以上の年俸を支払えるクラブがなかったのか、あるいは、ここ2、3日で再びゼニ束攻勢に出てくるクラブが現れるのか。いずれにしてもあと少々でミットモナイお話の終わりが来そう。


 2003年7月14
まだ競売は続く

ロナルディーニョ商品獲得をめぐってのマンUとバルサによるセリが依然として続いている。今のところこの商品に最高の値を付けているのはマンU。バルサはこれまで提出した値を変更することはないと公言しているので、マンUが示している金額を超えることはないだろう。したがって金額的にはマンUが一歩リード。またロナルディーニョに対する年俸や、お兄ちゃん代理人に対するコミッションにも相当の差があると見られ、この勝負はバルサの負けと見た。


アイ、アイ、ア〜イ、クルービー!

例え高額な年俸のオファーがあったとしてもイタリアには行きたくない。いつかはプレーしてみたいと思っているプレミアでは、ロシアのチームからしか納得できるオファーが来ない。何だかんだと来ている他のオファーは、バルサが提出しているオファーと大して変わらない。俺は天下のパトリック・クルイベルだよ!移籍料はたったの180万ユーロだよ!何で?なんで?ナンデ?なんでえええ?

あ〜困った困ったと思っているうちに、もう月曜日。それではそろそろバルサとお話し合いでもしてみるか。


 2003年7月12
見え見えだけにたちが悪い

クイダリ〜ン、クイダリ〜ン、気をつけようたちの悪いこの人たち。PSG会長とお兄ちゃん代理人、この強欲な人たちには気をつけよう。“密談交渉”をすぐにメディアに流してしまうこの二人にはじゅうぶん気をつけよう。しゃべる場所と相手によって内容がコロコロ変わるこの二人には要注意だ。

■イングランドメディア
お兄ちゃん代理人とイングランドメディアで交わされたインタビューで「弟はマンチェスターに行きたがっている」と語り、それを受けて昨日のイングランドメディアは「90%の確立でマンチェスターに入団。5年契約でトータル2175万ユーロ。」というニュース。もうすでに、この夏のロナルディーニョ・ミステリーは終了したかのよう。

■PSG公式HP
「これまでロナルディーニョに来たオファーはバルサとチェルシーのみ。マンチェスターからは公式なオファーは来ていない。バルサとチェルシーは、どちらもほぼ同じような内容のオファーを送ってきている。だがクラブとしては、来年からのオファーとしながらも提出してきたレアル・マドリの内容が一番気に入っている。マドリ一歩リードというところだ。」

■フランス・エクスプレス
PSG公式HPで公表された何時間後にマンチェスターからの具体的なオファーが届いたとの報道。だがその内容はクラブ首脳陣を満足させるものではなかったと伝えている。

■マドリッドメディア
「フロレンティーノとバルダーノはPSGに対して来週の月曜日まで最終的な結論をだすのを回避して欲しいと要求。これまで何回も「今シーズンの補強作戦は終了した」と語ってきたフロレンティーノだが、ロナルディーニョ獲得のバルサの攻勢を見て、再びアタックでにでる可能性がでてきた。」

■カタルーニャメディア
いつものことながら楽観的。特に当事者であるラポルタ会長やサンドロ・ルセーも非常に楽観的な発言を繰り返している。ルセーは次のように語っていた。
「ロナルディーニョが電話してきてバルセロナに来たいということを言っていた。ブラジル人がイングランドに住むのは難しいことぐらい彼は知っている。だがそれでもプロの選手である以上、来ているオファーをすべて検討しなければならないのも当然のことだ。個人的にはバルサに来る可能性は大きいと思っている。」

それでも多くのメディアに共通する事柄が二つある。一つはロナルディーニョは決してPSGには残らないだろうということ。そしてもう一つは明日の日曜日には新たな展開が見られるのではないかということ。さあ、ゆっくり寝て明日の日曜日を待とう。


クアレスマ、月曜日に正式入団

昨日の午後におこなわれる予定だったクアレスマの入団記者会見が月曜日まで延期となっている。すでにクアレスマ個人とは100%の合意に達しているものの、スポルティング・リスボアとの最終的な詰めがまだ済んでいないからだ。

唯一の問題はロッケンバック。スポルティング・リスボアは彼の1年間のレンタル移籍にゴーサインを出しているが、当のロッケンバックがまだゴーサインを出していない。月曜日の午前中に彼の代理人がバルセロナにやってきて最終的な話し合いとなるが、もしロッケンバックがスポルティング・リスボア行きを拒否した場合、バルサは違約金を上乗せしてクアレスマ獲得となる。いずれにしても彼の入団は100%間違いないところだ。


 2003年7月11
どうも、しっくりしません

パリス・サンジェルマン、フランスメディア、そしてブラジル選手とブラジル人代理人、どうもバルサは胡散臭い相手と商談を進めているようだ。

もともとパリス・サンジェルマンはロナルディーニョをタダみたいな値段で彼が所属していたクラブから買い取り、それが不法だとして長いこと裁判沙汰になっていたクラブ。このクラブと交わされる“密談”といってもいい交渉内容は、アッという間にフランス・エクスプレスというわけのわからないメディアに大げさな形で流されていく。そしてそのメディアを更に活用してあることないこと発言し、より懐を膨らませようとしているロナルディーニョのお兄ちゃん代理人。どうもハイエナ野郎ばっかりです。

一昨日フランス・エクスプレスが発表した“3000万ユーロ+二人の選手”というバルサのオファーは、多くのスペインメディアにそのまま流されることになったが、唯一ラ・バンガルディア紙だけが本当の数字と選手名を明らかにしていた。バルサのおこなった本当のオファーは昨日確認されている。それは2000万ユーロ+クリスタンバールの完全移籍+リケルメの1年間のレンタル移籍。

そして昨日の午後、再びこのフランス・エクスプレスがロナルディーニョお兄ちゃんの発言を発表している。
「弟はバルサよりマンチェスターに行きたがっている。」
その夜、RAC1というカタランラジオ局の生インタビューを聞いていたら、
「そんなことは言っていない。弟はむしろバルサに行きたいんじゃないかな。」
だと。ふ〜ん、バッカにすんなよ〜!。


ブエナ・スエルテ!

相変わらず多くの獲得候補選手名がメディアを賑わしている。デコ、シセー、ボンソン、プラセンテ、カルボーニ(誰だコイツは?)、でもそんな来るかどうかわからない連中のことより、大事な選手のことに触れておかなければ。

何年間在籍したか忘れたけれど、我がバルサがお世話になった選手、フランク・デ・ボエルの新しい就職先が決まった。それはガラタサライ、2年契約で年俸140万ユーロ。良かった良かった。最後の力を振り絞って頑張ってくださいませ。

これまでグラシアス!
そしてブエナ・スエルテ!


アイ、アイ、ア〜イ、クルービー!

ヨハン・クライフ・黄門さんがおっしゃっております。頭を低くして拝聴するように。
「もし何かに納得できなかったり(注・値下げされた年俸)、もっと他に重要なこと(注・バルサより良いオファー)があると思っているのなら、バルサに残る必要はない。それは彼のためでもありクラブのためでもある。なぜなら自分のいる場所に納得できないで、良いプレーなんかできるわけがないからだよ。簡単なことだ。」

よ〜く、このお言葉の内容を噛みしめて、というほど難しいことを言っているわけではないけれど、まあ、とにかくそういうことだ!戻って来たくなきゃあ、戻って来なければいい。それだけのことさ。


 2003年7月10
クアレスマと合意

スポルティング・リスボアとの移籍料支払方法などの細かい交渉がまだ残されているとはいえ、クアレスマ個人との合意には達したバルサ。彼は今日メディカルチェックを済ませ、明日やって来るスポルティングの代表者とバルサ側の最後の交渉を待って、夕方にも入団記者会見をおこなう予定。契約は4年間で1年のオプション付き。

移籍料は500万ユーロとも700万ユーロとも言われている。いずれにしてもロッケンバックの1年間レンタルが条件となっているが、ロッケンバック側は今のところOKをだしていない。もし彼がこのレンタル話しを断るとすると、今度はエンケの登場となるが、多くの関係者がみるところによればロッケンバックは最終的にこのオファーを受けることになりそうだ。残っても外国籍選手がオーバーブッキングになっちゃうもんね。


ロナウディーニョは競売中

PSGとバルサによるロナルディーニョ移籍をめぐっての交渉内容をPSG側がメディアに暴露している。その目的はもちろんただ一つ、彼の獲得を狙っているマンチェスターにさらなるプレッシャーをかけるため。

フランス・エクスプレスが昨日の夜に発表したバルサのオファー内容は、各メディアによって微妙にニュアンスが違う。例えばエスポーツ紙、ムンド・デポルティーボ紙、エル・ペリオディコ紙、マルカ紙、アス紙などほとんどのメディアは次のような感じ。
■3000万ユーロ+ヨーロッパパス選手+外国籍選手
■2700万ユーロ+ヨーロッパパス選手+外国籍選手

そんな中でラ・バンガルディア紙だけは数字が少し違ってくる。
■2000万ユーロ+クリスタンバール+リケルメ

多分、ラ・バンガルディア紙のニュースが正しいのだろうが、いずれにしてもバルサはロナルディーニョ獲得に照準を合わせ、リケルメさえレンタルで放出しようとしているようだ。もう一度、よく考えてみよう、チキ・ベギリスタイン。


エスポーツ紙のチョンボ

キオスコで一般販売している自社新聞には“ボンソン”としながら、何を勘違いしたかウエッブページでは同じ記事を載せながらも名前だけは“メクセス”と間違えてしまったエスポーツ紙。

一昨日サンドロ・ルセーがフランスに行ってロナルディーニョ獲得の交渉と同時並行しておこなったシセーとボンソンの獲得可能を探っての交渉。たが、なぜかエスポーツ紙はメクセスとボンソンを間違えてしまうという大チョンボ。


アイ、アイ、ア〜イ、クルービー!

スリナムの密林で迷子になっているのか、あるいはアンダルシアの沿岸をクルーズしているのか、いずれにしても未だに行方が知れないパトリック・クルイベル。バルサへの返事が1日遅れるごとにカンプノウでのブーイングが1分間長くなること間違いなしの彼だが、代理人の方はバルサとの再交渉を望んでいるようだ。約束された日は今週末とも来週の月曜日とも言われている。

どこのクラブも財政難であるということが未だにこの男には理解できない。残るにしてもクラブを去るにしても、いやいや、これまで以上に居づらい感じになるのは必然。彼の将来は真っ暗だ。


 2003年7月9
マルケス、入団記者会見

7月9日12時過ぎからマルケスの入団記者会見がおこなわれている。出席者はラポルタ会長をはじめ、チキ、ライカー、そしてラファエル・マルケス。

バルサに入団できたことに非常に感謝していること、希望の背番号は4番がいいとのこと、等、等。


サンドロ・ルセー、チキ補強選手リスト

ライカー新監督が加入する前にサンドロ・ルセーとチキが準備した補強リストには40人の選手の名前が上がっている。その中から最初に消えたのがスパイス・ボーイ、そしてルストゥ、ルイス・ガルシア、マルケスはすでに獲得したことにより彼らの名前も消えた。そして次ぎに消えようとしているのがカレスマ・クワレスマだ。

スポルティング・リスボアの練習を終えてから、昨日の夜には車でバルセロナに向かっているクワレスマ。もちろん彼の代理人の一人も一緒に同行し、今日一日かけてバルサオフィスでの最後の詰めに入る。今のところ予想されている移籍料は600万ユーロから700万ユーロ。それにロッケンバックの1年間のレンタル移籍が加えられる。彼の年俸の65%はバルサ持ちとなることが予想される。もし、最終的にロッケンバックがこのオファーを断った場合、彼に代わってエンケがレンタル要員となる。

40人弱のリストの中で上位に位置してきた選手が何人かいる。第一番目は依然としてロナウディーニョであることには変わりがない。だが昨日の朝からフランスに行っているサンドロ・ルセーの目的はそれだけではなかった。一つは再度ロナウディーニョ獲得に向けてのPSGに対する“お伺い”、そしてもう一つはルクセール所属の二人の選手の対する情報集めだった。シセーボンソン、この二人の選手の情報集めだ。

これまで明らかになっていることはロナウディーニョ獲得を狙っているクラブはメレンゲとマンチェスターU。マドリッドメディアがどう騒ごうが、彼の2004−05シーズンからのメレンゲへの加入はまだ決定事項ではない。それどころか日毎にその可能性は少なくなってきている。したがってバルサの最大のライバルはマンチェスター。その彼らは2500万ユーロの移籍料を用意しているとPSGに伝えている。サンドロ・ルセーが当初用意した移籍料は1500万ユーロ、だが昨日のクラブ訪問で2000万ユーロまで用意があるとのオファーを出した。

シセーは今年の8月に22歳になるゴレアドール、彼の移籍料は1500万ユーロとも1800ユーロとも言われている。バルサに欠けているゴレアドールの穴を埋めるのに良い素材ではある。そしてもう一人のボンソンはカメルーン生まれのフランス人。190センチという長身のセントラルだ。


 2003年7月8
左がいない!

左右に大きく開いたエストレーモ戦法を夢みるライカー監督だが、左サイドの選手として期待していたキウエル、あるいはビセンテの獲得が非常に難しい状況となっている。

キウエルは今日か明日にでもリバプール移籍が発表される予定。第二候補となっていたビセンテはバレンシア側が当初違約金として設定していた2000万ユーロを1500万ユーロと下げてはいるものの、バルサ側としては依然として高すぎるようだ。


同じ代理人でした

すでにバルサ入団が99%決まっているマルケスは今日にでもメディカルチェックを済まし、早ければ今日の午後にも、遅くても明日には記者会見がおこなわれる予定。そしてバルサは次の獲物としてカラスマ・クアレスマの獲得を狙っているが、偶然ながら彼の代理人はマルケスの代理人と同じ人物だった。

クアレスマがまだ所属しているスポルティング・リスボアはすでに練習を開始している。彼も当然ながらプレステージに参加しているが、交渉が煮つまり次第ステージを離れバルセロナにむかう準備ができているという。マルケスの獲得で外国人選手はオーバーブッキング状態となっていることから、ロッケンバックの放出はすでに明らか。クアレスマ獲得のさいにエンケと共に交換選手リストに含まれる可能性が大きい。


人気者ダニ・ガルシア

サラゴサに続いてマラガが我がバルサの隠れた9番ダニ・ガルシアの獲得を狙ってきている。来シーズンこそは、と毎年シーズン前には期待されるダニだが、彼の獲得を狙っているクラブの一番の問題はその高い年俸(マルカによれば200万ユーロちょい)にある。ひょっとしたら復活するのではという期待を込めて獲得を狙うマラガだが、当然ながら移籍料はもちろん高額な年俸も支払うのはイヤだ。したがって彼らが目論むのはベティス・アルフォンソスタイル、つまりレンタル料ナシ、年俸の半分はバルサもちというもの。


アイ、アイ、ア〜イ、クルービー!

依然として連絡をとるのが不可能な状態となっている密林の帝王クルービーだが、彼の代理人との連絡はテレパシーでおこなっているようだ。その代理人が昨日バルサ統合ディレクターのファルゲールに連絡してきて、契約内容に関して再検討をおこなう用意があるということを伝えている。

一方、昨日のある生ラジオ番組の最中、視聴者の一人から電話が入り「私たちは土曜日にマルベージャの近くの海岸でクルービー一家がクルージングしているのを見た」というビックリ発言をしている。マルベージャといえばマラガ近くの地中海の高級別荘地で、そのあたりをクルービー一家がクルージングしていたといいうことは、あれあれ、密林の帝王はいつの間にかクルージングの帝王となっていたということか。それにしても本当はどこにいるのか時間稼ぎの帝王クルービー。


 2003年7月7
アヤラではなくマルケスに!

バルサ側がバレンシアに対して最終期限としていた日曜日の24時が過ぎた瞬間、マルケス獲得が決定となった。違約金500万ユーロ、4年契約、年俸125万ユーロ+ボーナス。

1200万ユーロと査定したバレンシア側のアヤラの違約金を半額近くにまで下げるか、あるいはルイス・ガルシアとの交換+ユーロという条件を受け入れるか、それの最終期限を日曜日24時としていたバルサ側。だがついにバレンシア側からは何の返答もなく月曜日に入ってしまった。アヤラ獲得が不可能な場合に備えて下準備だけはおこなっていたマルケス獲得作戦、それがついに実行に移されることになった。

メキシコからモナコに飛んだマルケスはモナコ首脳陣と4時間にもわたって話し合いを持っている。結局、彼がクラブを離れることが可能となったのは彼がどうしてもバルサに行きたいという意思表示を強くモナコクラブ側に訴えたことが原因となっている。2年前にもバルサ入りが噂となった彼にとって、バルサは非常に魅力あるクラブであり、プロ選手としてもワンステップ進むことを意味する。

クラブ側が要求していた1200万ユーロという違約金が半額以下に下がったのは、マルケスの代理人の働きというよりは彼個人の強い説得が功を奏したからだ。第一候補のアヤラ獲得は実現しなかったものの、彼よりも若い将来性のあるマルケス獲得には成功したバルサだ。

メキシコ人のマルケスはアヤラと同じように外国選手扱いとなる。だがスペイン国籍を取得する可能性がないわけではない。彼の奥さんであるアドリアーナの家系にはスペイン人が含まれているからだ。彼の加入でバルサはすでに5人の外国人選手(サビオラ、リケルメ、ロッケンバック、ルストゥ)となっており、スペイン国籍取得に向けてクラブ側が動き出す可能性が強い。


アイ、アイ、ア〜イ、クルービー!

簡単なゴールを決められないクルービーは単純な結論も出せないでいる。バルサが出しているオファーより高いものを提案する可能性のあるクラブはチェルシーぐらいのもの。そこを選ぶか、あるいはバルサを選ぶか、二つに一つ。

ほんのチョット高い年俸を提案するクラブを選ぶか、あるいは彼に相応しい年俸を提案しているクラブを選ぶか、どんよりとした日が1年中続く街を選ぶか、温暖な地中海性気候に恵まれた街を選ぶか、はたまたフィッシュ・アンド・チップスを選ぶかパエリアを選ぶか、そんなこと簡単なことじゃねえかな。


 2003年7月6
クルービーは生きていた!

スリナムの密林で行方不明となっていると思われていたパトリック・クルイベルが生きていた。依然として彼の代理人やバルサ首脳陣との電話連絡は不可能な状態となっているが、密林行方不明事件以来彼の公式ウエッブページには2回目のメッセージを送っている。まだ少々考える時間が必要だとしながらも、送られたメッセージは次のようなものだ。

「バルサは安心して良い。ボクを信用して欲しい。バケーションが終わった時点で代理人ともクラブとも話し合うつもりだ。今の気持ちとしてはバルサに残りたいと思っている。」

まあ早い話、なかなかおいしい年俸を出してくれるクラブがないっちゅうこっちゃ。


アヤラかマルケスか

アヤラ獲得を第一としているバルサだが、今のところ進展はまったくなし。一方、マルケス獲得に関してはクラブ間同士の交渉でほぼ合意が成り立つところまで来ている。したがって少なくてもマルケスはOK、肝心のアヤラは謎の状態。マルケス、アヤラ、この二人の同時獲得があり得るかというと二人ともヨーロッパパスポートを持っていないので可能性はほとんどないと言っていいだろう。


プレッシャーは常識

ポルトガルの新星として期待されているらしいリカルド・クアレスマ(カレスマ?まあ、とりあえずスペイン語読みにしておこう)がアヤラと同じようにプレッシャー作戦にでている。
「バルサに行きたい」
そう語るリカルドはまだスポルティング・リスボアの選手。そのリスボアはバルサに移籍料として1000万ユーロを要求している。バルサ側は彼のプレッシャーの他に、ロッケンかエンケをつけてこの移籍料を下げようと思案中。


 2003年7月5
アヤラの願いとお願い

スリナムの密林で行方不明となってしまったのか、あるいは冷房のバッチリきいたホテルの一室でひたすらイングランドからの電話を待っているのか、あるいはあるいは、“チェルシスキー”とクラブ名をかえようとしているところからの具体的なオファーをすでに検討中なのか、いずれにしてもバルサ首脳陣にはいまだに何の連絡もしてこないクルイベル。そういうどうでもいい野郎と対照的なのが、今のところバレンシア選手のアヤラだ。アルゼンチンのメディアを通してバルサに対して熱いラブコールを送ってきている。こういうのは本心からであろうがお世辞であろうが気分のいいものだ。

「バレンシアの首脳陣は自分がすでに30歳であるということを理解して欲しい。あと何年間という最後のプロ生活をバルサみたいなビッグクラブで送ることが自分の長年の夢なんだ。そして今、そのバルサからオファーが来ている。プロ選手として最高の夢を果たせる瞬間がやってきているんだ。」

バルサにとってデ・ボエルにかわってそのポジションを埋める選手の第一候補はロベルト・ファビアン・アヤラ、第二候補がファビアン・アヤラ、第三候補がアヤラ、そして4番目がメキシコのマルケスだ。そしてどちらになるかが決まるのが早くて今日、普通で明日、遅くても明後日となる。


 2003年7月4
どうする、クルービー?

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「バ・ル・サ・に・は・の・こ・り・た・い・・・」
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「カ・ネ・も・ほ・し・い・・・」
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ア・−・セ・ナ・・・・・・?・?・?」
「ニュ・−・キャ・ッ・・・・・?・?・?」
「チェ・ル・シ・・・・・?・?・?」
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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「ど・う・し・よ・う・???????」・・・・・・・・・。

というわけで、昨日も何の進展もなし。


二人に一人

アヤラが来るかマルケスが来るか、あるいはキウエルが来るかビセンテが来るか、それは早ければ今週末にわかること。いずれにしてもどちらか一人はそれぞれ来るんだろうが、まあ、それはいいとして、気にくわないのはこれまでメディアを騒がせていたアイマール狙いの話題はどうなったのだ。今日の白けきったメディアの反応を見る限り、本当にそんな話があったのかどうかさえ怪しいもんだ。

今日の各種メディアにのった獲得候補選手一覧。
マルケス、アヤラ、キウエル、コロッチーニ、マカーイ、エメルソン、ビセンテ、ルジェール、ビドゥカ、クアレスマ(誰だこれは?)、小野(ウソだよ〜ん)。


 2003年7月3
来たのは、何と、ガキの使いだった!

昨日7月2日はクルービー残留か、あるいは退団か、という重要な問題が少しは煮つまらなければならない日だった。なぜなら彼の代理人とクラブ側責任者による会合が昨日予定され、できれば最終的なクルービー側の判断を、あるいは彼ら側からの新たな交渉条件が提出されることになっていたからだ。だが昨日の会合においては残念ながら何の前進もみることができず終了とになった。なぜならクルービーが送ってきた代理人はガキの使いだったからだ。

そのガキの使いの名前はシジ・レンス。顧客の利益になることであれば、ありとあらゆる交渉手段を駆使してくることで有名なネゴシエーター。その彼が約束の会合に到着したとたん吐いた言葉は次のようなものだった。
「実はクルービーとは最近連絡をとっていないんだ。だから彼がどのような考えを持っているのか私にはわからない。」

「じゃあ、いったい何しに来たんだ!」
とは言わない大人のルセーとチキだが、開いた口は大きく開いたままだ。だが理解できないのはこのガキの使いは何が目的なのか。

1.クルービーがバケーションを過ごしているスリナムは、電話もファックスも携帯もつながらない。
2.クルービー独特のジョーク作戦。
3.時間稼ぎをして良いオファーを待っている。

どうでもいいけれど、はっきりしょうぜクルービー!


ガブリの将来

メレンゲ機関紙がお節介にもガブリの将来について心配するふりをしている。マルカが言うところによれば“ガブリは何か月も前からもバルサをでることを望んでおり、ユベントスからのオファーに非常に興味を示し、早急にでもバルサ理事会との話し合いを要求している”という。

一方、ムンド・デポルティーボ紙もガブリについて触れている。これまでサンドロ・ルセーが繰り返し語ってきたように、バルサのメンバーは何人かの選手をのぞいてすべて“移籍交渉可能”という状態になっているが、その中にはガブリは入っていないという。チキをはじめライカーにとってもガブリは“使いごたえ”のある選手であり、来シーズンも貴重な選手の1人であるという。もちろんガブリ自身もバルサを出ていく意思などこれっぽっちもないという。


プレッシャー作戦開始

今のところバレンシア所属のアイマールとアヤラの代理人であるグスターボ・マスカルディがバレンシア理事会に対するプレーシャー作戦を開始した。
「アイマールとアヤラの二人の選手はバルサからのオファーに非常に興味を示しており、可能ならバルサへの移籍を望んでいる」
このようにバレンシア理事会に伝えたというもの。

これって、あれですよね、メレンゲがこれまでよく使ってきた手じゃないですか。移籍希望選手やその代理人に言いたいことを言わせて、ユーベ理事会にプレーシャーをかけ、インテル理事会にプレッシャーをかけ、そして今回はマンU理事会にプレーシャーをかけた例の手。果たしてバルサにもそのマネができるのでありましょうか。


 2003年7月2
交換しましょ!

「ヘッディングも良いが、全体的なテクニックが素晴らしい。ディフェンスから攻撃が始まるバルサには、理想的なタイプ。」

レシャックにこのように評価されバルサに入団してきたクリスタンバールの契約期間は2006年までで、バルサから出る際の違約金は6000万ユーロとなっている。彼がバルサに来るまでに在籍していたクラブはフランスのモナコ。今バルサはそのモナコから一人の選手の獲得を狙っている。メキシコ代表カピタンのラファエル・マルケス。彼の違約金は1200万ユーロ程度だと言われているが、クリスタンバールがこの移籍条件に入って来ると事情はだいぶ変わってくる。

かといって単純計算で6000万ユーロするクリスタンバールから1200万ユーロするマルケスを引くと=バルサが4800万ユーロ儲かる、という美味しいことには残念ながらならない。それどころかバルサがいくらかのユーロをモナコ側に提供することになるだろう。もし、マルケスがバルサ入団となればの話しだけれど。


イタリアって、面白い国ですねえ

イタリア人はスペイン人に負けず劣らず冗談が好きな人種だ。だから地中海の右斜め上から伝わってくるニュースは面白いものばかり。さあ、みんなもピッザでも喰いながらユニークな噂話で楽しもう。

ペナルティー合戦の末にヨーロッパチャンピオンに輝いたあのミランが、なんとホセ・マリと我らがモッタを交換しようと言ってきている、とイタリアメディアは伝える。面白いですねえ、どういうセンスしているんでしょうか。

そしてそのニュースが伝わった昨日、ミランの副会長のガリアーニーがバルセロナまで来ている。その理由の一つに、なんとまあ、プジョーを買い取るという交渉もあるのでは、という噂まで流れた。2500万ユーロ、それがプジョーにつけてきた値段だとも言う。この方もさすがイタリアの方で、冗談が好きなんでしょう。それともリバルド・タダ事件の甘い蜜の味を堪能し過ぎちゃったか。

さらに噂話しのみで発行部数を保っているイタリアのガゼッテ・ナントカという新聞はライカーのインタビュー記事を載せ、その中でマルディーニールイ・コスタを獲得したいと“語らせて”いる。多分、質問の内容は「マルディーニはいい選手だと思いますか?ルイ・コスタはいい選手だと思いますか?」程度のもので、それに「もちろんいい選手さ」という反応が「ライカーは二人の獲得を狙っている」という想像力豊かな答えと理解されたものだろう。いや〜、本当にイタリアって面白いですねえ。

と、思っていたら、スペインメディアも負けていない。国外選手に関しては情報源がしっかりしているムンド・デポルティーボだが、国内選手の話になるとド三流だ。バルサが狙っているバレンシアの選手の中にアルベルダの名前が登場している。アルベルダ?彼のポジションはどこ?バレンシアから誰か来るとすればそれは第一にアイマール、第二にアヤラ、そして第三にビセンテ・・・・こう信じたい。


 2003年7月1
ガスパーの残骸

ガスパー元会長の残していってくれた多くのわけのわからない契約条件が、来シーズンに向けたバルサの放出・加入作戦の大障害物となっている。ガスパー・バンバンコンビの“閃き”によるメンディエタ加入に必要な資金額、それはわずか1年間の在籍で1100万ユーロとなっている。買い取りのオプションを放棄したバルサは彼のレンタル料としてこれだけの資金を浪費しなければならない。

そしてクルイベル。ガスパーの“閃き”はここでも大爆発だ。2003−04、2004−05シーズンの彼の年俸を1200万ユーロ(税込み)とし、もしそれをクラブ側が一方的に拒否した場合、3000万ユーロの違約金を180万ユーロにするという、普通の人間にはなかなか思いつかない想像を絶した契約を結んでしまった。そして彼との契約交渉と同時におこなわれたレイジゲルとの契約延長交渉でも、年俸600万ユーロ(税込み)というなんとまあ気前のいい振る舞いをしてしまった元会長。

ルセー・チキコンビが新たにクルイベルに示した契約条件は次のようなものだ。最初の1年(2003−04)の年俸を750万ユーロ(税込み)、2年目を800万ユーロ(税込み)とし、さらに契約期間を延長させようというもの。これをクルイベル側が受けるかどうかで今後の選手獲得作戦が決まってくるだろう。

放出選手の数は10人前後と言われている。すでに退団が決まっているデ・ボエルメンディエタソリン、そしてベンフィカへの1年延長レンタルが決まっているジェオ。彼ら以外にもロッケンバックダニアルフォンソエンケボナノ、そしてクリスタンバールは放出候補選手たち。間違ってもバルサを出ていかないのはガッツプジョーサビオラの3人。プジョーに関しては年俸引き下げ交渉さえおこなわれないだろうと勝手に思っている。そして問題なのはジェラールロマン。彼らは興味を示すクラブがどのくらいの資金を用意するかにかかっている。だが、ロマンをだしちゃあいかんよ。

オーベルの高額な年俸を払うクラブはないから彼は残留、アンデルソンに興味を示すクラブはないだろうし、ひょっとしたら最後の花火を咲かせてくれるかもしれないから残留。ビクトルタダダヨン・ルストゥをベンチに追いやってスタメンだから当然ながら残留。