マドリ 2 - 0 バルサ

試合終了・更新終了


翌日のスポーツ新聞(11/5/12:30)


絶好のチャンスを逃す

試合後のバルセロニスタの思いは皆同じだろう。失望と憤慨と悔しさ。

失望、それは結果に対して感じるもの。
憤慨、それは3ポイントを勝ち取れなかった結果からではなく、マドリが決して優っていたとはいえない試合だったことからくるもの。
悔しさ、それはベルナベウでのマドリ戦に勝利できる絶好のチャンスをものにできなかったこと。

前半のバルサは、明らかにマドリを上まわっていた。だが90分にわたって、そのリズムは続かない。しかも肝心のゴールを呼ぶシュートチャンスが少なく、熱いものを感じさせるパンチも現れなかった。カシージャスのファインプレーを幸運と呼ぶか、試合の流れと見るか、それは人によって分かれるところ。だがバルサに幸運の女神がなかったことは誰も否定できない。

マドリにとっては勝利の必要性という意味で言えば、遙かにバルサのそれを上まわっていた試合である。その必要性が、幸運なモリエンテスのゴールを生み出す。この瞬間からバルサは、ゴール近くまでの奥深い攻撃に欠けはじめてくる。リバルドはまるで右ウイングかのようにラインにくっつきゴールに背を向け、クライハートは中盤に釘付けとなっていた。オーベルの復帰は肯定的要素を見つけることができなかった。デランテーロの3人がこのような状態であれば、ゴールチャンスが少ないのも納得できるというものだ。今となって、サビオラのことに触れるのは結果論というものだろう。それでも我々はもう少し多くの時間、彼がプレーするのを見たかったという印象を残してはいるが。

いずれにしても、バルサが失ったものは何もない。勝ち取れなかったもの、それはベルナベウでの3ポイントということに過ぎない。



バルサに唯一欠けていたゴール

マドリはバルサより幸運が優っていた。地元のベルナベウで明らかな優位さを証明できなかったマドリ。試合内容がバルサより優っていたとは決していえないマドリ。だが、デブーの背中に当たったボールがモリエンテスの頭に行く幸運さと、時間切れにやってきたフィーゴのだめ押しゴール。マドリにとって、のどから手が出るほど必要だった3ポイントの獲得。だがそれでもバルサを沈めることはできない。

フットボールを楽しむファンにとっては、ベルナベウでの試合はそれほど文句を言うほどのものでもなかったであろう。決して最高の試合とは言い切れないものの、前半のバルサのゲーム支配は明らかだった。だが結果を求めるファンにとっては、何とも納得のいかない試合ではある。そう、多くのバルセロニスタは試合内容がどうであれ2−0で負ける試合より、リヨンでの2−3の試合を望むかも知れない。

もしマドリが敗北していたなら、メレンゲは確実に沈んでいただろう。だが、バルサの昨日の敗北は悔しさが残るものの、失ったものは3ポイントに過ぎないではないか。我々はまだマドリに3ポイントも上をいっている。しかもカンプノウでのクラシコを残している。シーズン開始当初にこれらのことが予想できたら、もちろん我々は満足していただろう。



FIGOL

この試合のハイライトシーンは最後の最後にやってきた。それまでの90分近い試合内容は、普通の対戦相手であればマドリにとっては何て事のないつまらないものではあった。だが相手はバルサだ。最後の最後まで楽しみを待つのも悪くはない。

マドリは要所要所できっちりと仕事をした。試合内容では明らかに優っていたバルサの、肝心な所でのパスをほぼ完全にカットしていたマドリ。そして終わってみれば2−0という、ほぼ完璧な結果を勝ち取ることができた。

モリエンテスの幸運なゴールが決まるまで、バルサはまるで地元での試合かと思われるような試合展開。チャビが、コクーが、ガブリがタイミングよくパスまわしをし、マドリの選手は常にボールを追いかけるハメとなる。
後半にはいると、クラシコはまさに伝統的なクラシコとなる。情熱や感動はあふれかえるほどあるものの、時間の経過と共に試合内容はお粗末なものと化していく。バルサは次第にチームブロックとしてのまとまりが分散していく。一方のマドリは、地元の試合だけにまとまりがなくても目立たないという幸運があった。

そしてハイライトは、フィーゴのゴールでやってくる。このゴールで、2−0という悪い試合内容をオブラートしたものとなった。そう、結果が示すようにマドリが全般的に見ればバルサを優っていた試合といってよいだろう。ただ、歴史には残らない試合ではある。



マドリ2−バルサ0

多くのファンは違う試合内容を望んでいたに違いない。昨日のベルナベウで我々が見た試合はカルッチオのそれかと思わせるようなものだった。テクニックを忘れたかのように、走り込む二つのチームの選手たち。自ら創造的にチャンスを作るのではなく、相手のチャンスをつぶし合う二つのチーム。危険を犯そうとは決してしようとしない、臆病風に吹かれた二つのチーム。だが決定的に異なったこと、それはマドリが2度のチャンスをものにしたことであり、バルサは2度のチャンスを逃したということだ。
それ以外、何を特別に書き加える事があろうか。そう、例えばカンテラ選手の登場とか、マクマナマンの最高の試合だったということぐらいだろう。


スタメン決定(11/4/19:30)


激突ダービー 最終編(11/4/19:00)

ダービーまで、あと1時間、あと60分、あと3600秒!

最後のデータは、ダービー戦の選手データいろいろ。

ダービー戦プレー王
1 15試合 ヘント(RM)
  15試合 サンチス(RM)
  15試合 サンティジャーナ(RM)
  15試合 ピリ(RM)
2 12試合 アマニシオ(RM)
  12試合 ミゲーリ(RM)
  12試合 カマッチョ(RM)
  12試合 セサー(RM)
  12試合 ミッチェル(RM)
  12試合 イエロ(RM)
  12試合 ブートラゲーニョ(RM)
3 11試合 レシャック(FCB)

得点王
1 9ゴール ディ・ステファノ(RM)
2 6ゴール サンティジャーナ(RM)
  6ゴール ラウル(RM)
  6ゴール ラスカーノ(RM)

カード王
1 7枚 イエロ(RM)
2 5枚 ビクトール・ムニェス(FCB)
  5枚 セルジ(FCB)
3 4枚 サンチス(RM)

なんだかマドリの選手の名前ばかり・・・というのもこのダービーはベルナベウでのマドリ-バルサ戦のみのデーター。しかし、バルサ-マドリ戦を含めたとしても、イエロのカード王の地位は10枚で1位は不動。


バルサバスが到着!(11/4/18:10)

試合3時間前からテレビ中継が始まっています。約一時間かけて、最近10年間の両方のグランドでのクラシコの試合を流しております。

今18時10分。バルサのバスがベルナベウに到着し、選手が一人一人選手控え室の方へ。マドリの方は15分後に到着の予定。

みんな、頑張れ!!!


88か国で中継(11/4/17:00)

あと3時間で始まる「バルサ圧勝の模様」を伝える試合中継は、ほぼ世界中で実況、あるいは録画放送されますが、その数、実に88か国(実況38か国、録画50か国)といわれています。


ヨーロッパ すべての国
●アジア 日本、タイ、フィリピン、中国、その他
●アメリカ大陸 アルゼンチン、チリ、ウルグアイ、メキシコ、アフガン侵略中の国、その他
●オセアニア オーストラリア
●中近東 サウジアラビア、クエート、カタール、オマン、バーレン、レバノン、ジョルダン、アラブ首長国連邦、その他
●アフリカ モロッコ、アルジェリア、チュニジア、エジプト、カメルーン、アンゴラ、南アフリカ、リビア、セネガル、ナイジェリア(地図はエスポーツ紙より)


激突ダービー 選手編(11/4/15:00)

●奇跡の大聖人リバルド編

バルサに移籍してきた1997-98のシーズンから、昨シーズンまでの4シーズン、1度としてダービー戦を欠いたことのないリバルド。しかもたった1試合(00-01バルサ-マドリ戦)以外は、90分すべて出場。その1試合も86分の交替。今年は初の未出場なるかと思われたリバルドだが・・・奇跡の出場決定。現在まで5ゴールを決めているリバルド。まだまだ増えるぞ。

97-98 1ゴール(マドリ2-3バルサ) 0ゴール(バルサ3-0マドリ)
98-99 0ゴール(マドリ2-2バルサ) 1ゴール(バルサ3-0マドリ)
99-00 1ゴール(バルサ2-2マドリ) 0ゴール(マドリ3-0バルサ)
00-01 0ゴール(バルサ2-0マドリ) 2ゴール+1(マドリ2-2バルサ)

●鉄壁の守りボナノ編

今シーズン新規加入の31歳のボナノ。鉄壁の守りでバルセロニスタの信頼を勝ち取ったボナノ。初のスペインダービー戦になる。しかし、リーグではここまで、失点7できており、マドリの失点15の半分以下。

7失点(マドリ15失点)のうち、エリア内からのシュートは6(11)。エリア外からは1(4)。
また失点につながらなかった、ゴールポスト内へのシュートで、ボナノの止めた回数は18、マドリは35。別の見方をするなら、バルサはポスト内に25本シュートをされており、一方マドリは倍の50本もシュートされていること。あと数時間でマドリはこの数字を失点と共に増やすことに!


キャプテンのお言葉(11/4/14:00)

第一キャプテン・セルジ、第二キャプテン・アベラルド、第三キャプテン・ガッツ・エンリケがそれぞれ負傷で出場できない今日のクラシコ。20時にベルナベウに登場する11人のバルサ選手の中に、その名誉あるキャプテンマークをつけるのは4年目のコクー選手。

「バルサのキャプテンマークをつけることは非常に名誉なことだ。今日は私にとって特別な日になることは間違いない。バルサとカタルーニャの代表の一人としてマドリに登場するわけだから。そしてヨハン・クライフとロナルド・クーマンという、オランダフットボール界の神話的な選手の後を継いでキャプテンマークをつけることになる。一人のバルサの選手として、一人のオランダ選手として、これほどまでに幸せなことはないだろう。」


スタメン予想(11/4/12:00)

マドリの中盤から上はフィーゴ、ジダーン、ラウルの金持ちトリオ。だが下の方を観ると少し不安な構成。パボンとブラボのカンテラ組が我がバルサの変形トリデンテ、クライハート、リバルド、オーベルを迎えることになる。さらにベンチの中を覗けば、サビオラ、ジェオバンニと後半に備える爆発コンビと守備の要としてのアンデルソンが控えている。いざとなれば、ジェラール、ロッケンバックがいつでもOK 。


ヨハン・クライフの分析(11/4/10:30)

今回のクラシコの特徴は、バルサがマドリより圧倒的に楽な立場で戦えるということだ。6ポイントの差をもってベルナベウに行くということは、負けても別に問題ないという精神的にも楽な部分があるだろうね。しかも、もし勝ったり引き分けでもしたらポイント差が同じか、あるいは9ポイント差になるということだから、マドリにはかなりのプレッシャーがかかっていると思う。9ポイントというのは大きな差と思っていい。もちろん決定的な問題とは言えない。シーズンは長いし、9ポイント差を縮めるチャンスはいくらでもある。

クラシコの試合内容というのは例年のそれを観ればわかるように、パッションが先行してしまって、決してフットボールの水準としては高いものにならないことが多くある。1週間前以上前からの、色々なプレッシャー。それぞれの街の人々から伝わってくるもの、メディアからのプレッシャー、クラブ自体が作り出すプレッシャー、そしてそれに応えようとする選手たち。クラシコは非常に難しい試合なんだ。

今シーズンのバルサを観てみると、前半が素晴らしく後半が良くない試合展開となっている。だがクラシコに関してはどうなるかなんてことはわからない。明日のクラシコだけじゃなく、10年後のクラシコだってきっとそうだろうと思う。

リバルドが出場できるようになったことは、スペクタクルを期待する一ファンとしては非常に嬉しいニュース。だが彼が出場するからといって、バルサの戦い方が変わるわけではないし、また変わってはいけないだろう。マドリの方はロベルト・カルロスが出場できないのが残念だ。多分カンテラの若手が出てくることになるんだろうが、マドリとかバルサのカンテラ選手はプレッシャーに慣れているだろうから問題はないだろうと思う。

結論として言えば、バルサは負けて失うものはほとんどないのに比べ、勝てば得るものが多くある試合となるだろうね。マドリにしてみれば、もちろんその逆になるということだ。


敵地に到着!(11/3/23:00)

今から3時間前の20時に、一時間遅れでバルサご一行様がマドリッドに到着。シャトル便のエンジンに、鳥もペンギンもバットマンもスーパーマンも、そしてフロレンティーノの自殺行為による突っ込みもなく、無事に着いたようです。ホテル前にはバルサユニを着込んだ、大勢のマドリッド在住のバルセロニスタが写っていました。(写真右 マルカのWebページより)

レシャックによる、敵地に着いての最初の記者会見。
「我々はマドリッドに勝利しに来たんだ。もちろん3ポイントを狙っていく。もっとも試合の流れ次第では、引き分けでも文句は言わないけれどね。サビオラがスタメンかどうかということは、明日の試合が始まればわかるよ。彼は我々にとって重要な選手となりつつある。だがもっとも大事なことはチームのバランスをとること。いまさらプレッシャーがどうのこうのという理由で彼をベンチに置いたりはしない。彼はアルゼンチンのダービー戦でこういう環境には慣れているだろう。」

さあ、準備は万端。あと21時間となりました。


オフサイド気味のレシャック批判(11/3/21:00)

オレー紙(アルゼンチン)が試合前日に、すでにサビオラのベンチスタートの可能性を嘆いている。以前にも何回か「今日の一面」に登場してきたオレー紙。これが初めてのレシャック批判ではない。この批判は的を得たものではないけれど、アルゼンチメディアのサビオラにかける期待の大きさが伝わってくる。

「バルサロナの監督カルラス・レシャックは、サビオラをスタメンで使わないでベンチに置こうとしている。もちろん明日のクラシコ、レアル・マドリとの試合にである。
残念ながら、レシャックはカンプノウから離れたグランドでのサビオラのスタメン出場を躊躇している。スペインのフットボールにも慣れ、クライハートやリバルドとの息もあってきたというのにだ。レシャックはいまだにサビオラのことを理解していない数少ない監督の一人だ。バルサの監督がこういう人物だということを、我々アルゼンチンでは嘆いている。」


100%バルセロニスタ、ペップ(11/3/17:30)

試合は観れそうですか?

3時にローマでの試合があるんだ。5時に終わるとして、その後ミランに行き、そこからバスに乗って帰る。バルサと違ってチャーター便じゃないんだ。でも試合開始ギリギリ間に合うかも知れない。もちろんテレビ観戦だけどね。

今はかなりリラックスして観れるんじゃないですか?

リラックス? とんでもない。かなり神経質になって観ることになるんじゃないかな。グランドにいれば自分のプレーでチームに役立てるという可能性もあるけれど、テレビ観戦じゃ個人的には何もできない。もちろん観客席にいても同じことだけど。今まで以上に神経質な観戦となりそうだ。

こういうクラシコを前にすると、バルサを出たことを後悔するようなことがありますか?

そりゃ、クラシコには自分の生涯のユニを着て出たいさ。でもそれと自分が出した結論でイタリアにいることとは別の問題。後悔なんかもちろんしていない。

明日の試合について。

いつもの事ながら、クラシコに関してはわからない。もちろん地元で戦うマドリが一歩有利ということはあるでしょう。でも何が起きるかわからないのがクラシコ。どちらが勝ってもおかしくないと思う。

リバルドは出場可能となりましたが、エンリケがアウトです。

ルイス・エンリケの不在はバルサにとって痛いと思う。彼の”熱さ”がチームにどれだけエネルギーを与えていたか、それを考えると非常に痛いよね。でもリバルドの出場は本当に明るいニュース。彼はマドリ戦にすごく強い選手だからね。いずれにしても、バルサには多くの優秀な選手がいるんだから、少しの勇気をもって戦えば勝つチャンスはいくらでもあると思う。去年の試合でも、我々はベルナベウでの最高の試合をしたと思う。試合には勝たせてもらえなかったけれど。ベティス戦のような試合をすれば間違いなく勝てる。常に前に向かって行って、フィーゴだとかジダーンを我々のゴールエリア内から遠ざけることが大事だろうな。

あなたはジダーンに憧れている人。ところがマドリではうまくいってません。

ジダーンが機能してないということを聞くのは信じられないな。彼はあらゆる瞬間に、何をしなければいけないか一瞬に判断できる数少ない選手。ワンタッチでボールを処理すべき時にはそうするし、パスを出さなければならない時には正確なパスを、ドリブルしなければいけない時には完璧なドリブルをする。もしこれまでうまく機能していないというのが事実だとすれば、これから機能し始めるよ、間違いなく。もちろんクラシコの後にして欲しいけどね。

バルセロナにはトリデンテ賛成、反対論議があるんですが。

ファンの人々というのは、もし試合に勝てばトリデンテがうまく機能したと考えるだろうし、試合に負ければトリデンテのせいだと思うもんさ。レシャックやアレサンコは、そういう意味ではバルサを最も良く知っている人たちだから、クライハート、リバルド、サビオラの使い方はわかっているさ。

あなたの知っているレシャックとは、かなり違う感じという印象があるんですが。

もちろん今はバルセロナに住んでるわけではないから、しょっちゅうニュースが伝わってはこないけれど、レシャックはいつでもレシャックさ。彼は自分のしなければならないことは十分わかっている人。そしてどういう駒をチーム内に持っているかということもね。左右のエストレーモを負傷者の関係で使えなかったみたいだけれど、それはしょうがないでしょう。でももし、オーベルもジェオバンニも完全な体調になってきたら、クライハート、リバルド、サビオラをどういうように使うのかは興味あるとこだけどね。

ニューバルサについて。

素晴らしいと思う。リーグでの順位は2位につけてるし、何よりも素晴らしいことはチャンピオンズリーグに本来のユーロバルサを見せていることだと思う。ここ何年かのバルサをみれば、その重要性は明らかだよね。新加入選手が多いことや負傷者が多かったことに加えて、限られたメンバーで週に2度の試合を戦い続けてきんだ。レシャックや選手にとって大きな自信になっているよ。これからのバルサが楽しみだ。


激突ダービー 審判編(11/3/16:00)

エバリスト・プエンテス・レイラ、39歳。このコルーニャ生まれの審判がきたるクラシコを担当する。そのことが決まってから、あらゆるメディアからのインタビューや取材で、彼の家の電話は鳴りっぱなしだ。「初めてのクラシコ、確かに私にとっての経歴にも重要な試合だ。しかし、する事はいつもと同じ。できれば、試合が終わったあと、誰も私のことを覚えていないというのが最高だ。それは私のジャッジに問題がなかったと言うことだから。」と語るレイラ。95年にスポルティング-アルバセテの試合を吹いたのを皮切りに、現在まで1部リーグで101試合を吹いた。ダービー戦は初めてだが、バルサの試合は今までに9試合、結果は7勝1敗1分。フエラの試合だけを見ると6試合で4勝1敗1分。一方マドリは12試合で7勝2敗3分。カサの試合だけを見ると5勝2敗。

レイラ氏が吹いたバルサの試合
96-97 バルサ 4-1 サラマンカ
96-97 ベティス 2-4 バルサ
96-97 バルサ 2-0 アスレティック
97-98 バレンシア 0-3 バルサ
97-98 エスパニョール 1-1 バルサ
98-99 エストレマドゥーラ 1-2 バルサ
99-00 ラーシング 1-2 バルサ
99-00 バルサ 3-2 オビエド
00-01 ラーシング 4-0 バルサ

最後にレイラ氏のちょっと興味を引くデータを一つ。それはクライフ時代の有名なリーグ最終戦逆転優勝のときの話し。あの有名なテネリフェ-マドリ戦で、マドリのゴールをオフサイドのため無効の旗を揚げた線審が、このレイラ氏。(Grana 資料室)


ダニ、アルフォンソは居残り(11/3/14:00)

レシャック・バルサに初めて訪れた「選手の選択」が可能な状態。リバルドやアンデルソンが戻ってきたことにより、プレー可能選手は20人にもなった。これからマドリッドに向けて旅立つバルサのメンバーが決まった。

ボナノ、レイナ、レイジンハー、プジョー、ガブリ、デブー、クリスタンバール、アンデルソン、ココ、チャビ、コクー、必殺ロッケンバック、リバルド、クライハート、サビオラ、オーベル、ジェオバンニ、ジェラール、の18人。


ロベカル、一人芝居も終わり(11/3/14:00)

ロベルト・カルロスは召集さえされなかった。誰しもが明らかに出場不可能としていたロベルト・カルロスだが、昨日の練習参加や「出場する」という爆弾発言を誰も相手にしなかったということだろう。それは彼が勝手にあげたアドバルーンにしか過ぎなかったようだ。

ラウルは食中毒により昨夜は一睡もできず、今日の練習には参加していない。だが試合には出場可能ということ。
明日の試合に召集された選手は次の通り。

ラウール、フィーゴ、ジダーン、その他大勢。


マドリの、こすい陰謀(11/3/13:00)

G-14 の主要メンバークラブであるマドリ。バルサ会長ガスパー陣頭の元に「ブラジル選手のセレソンからの解放」をFIFA に要請するメンバーに、形だけながらも参加していたマドリ。だが会合には一回も参加しなかったそうだ。
マドリの狙いはただ一つ。ロベルト・カルロス出場を犠牲にしてでもリバルドの試合参加を拒むこと。そのため、何週間も前からクラブ事務所に届いていた「土曜日の試合」というバルサ側提案を、テレビ放映を理由に断り続けた。なぜなら日曜日ではなくて土曜日に試合がおこなわれると、試合後のセレソン合流に間に合ってしまう。土曜日の試合だと、リバルドは出場できてしまうのだ。
ロベルト・カルロスは負傷してしまった。いずれにしても彼は試合にでられなくなった。これで予定通り、リバルドが出られなければすべてOKのマドリ。だがガスパーは必死に動いていた。スペインフットボール協会を説得すると共にドイツの主要クラブをも動かし、FIFA への圧力をさらに強める。その結果、ブラジル選手はもとより南米選手がすべて週末の試合に出場可能となった。マドリはあらゆる手段を使ってこのFIFA 裁断を無効にしようと動く。だが、それは明らかに失敗に終わる。

このニュースを受けて、
「フットボール全体のことを考えれば、FIFA に対する我々ヨーロッパクラブの大きな勝利となった。」
と語るバルダーノ。君たちには明日着るであろう純白のユニフォームではなく、2番目のユニフォームが似合う。


激突ダービー 現監督の元選手編(11/3/12:00)

現監督の、レシャックとデルボスケは、それぞれバルサとマドリの元選手。ポジションはレシャックがデランテーロで、デルボスケはセントロ。2人の選手歴は、

レシャック(1部リーグ14シーズン 328試合 81ゴール)
 67-68 〜 80-81 バルサ
デルボスケ(1部リーグ13シーズン 288試合 20ゴール)
 71-72 コルドバ
 72-73 カステジョン
 73-74 〜 83-84 マドリ

さて、この2人の対戦歴は13試合。勝敗はレシャックの6勝5敗2分と優位。ただし、クラシコだけに関して言えば、10試合で4勝4敗2分とタイ。またマドリ-バルサ戦に限って言えば4試合で1勝3敗とちょっと苦しいデータになります。ポジションの問題もからみますが、ゴール数はレシャックの7ゴールに対しデルボスケ1とレシャック圧勝。

レシャック・デルボスケの対戦歴
71-72 バルサ-コルドバ(4-1)レシャック1G
    コルドバ-バルサ(1-0)
72-73 バルサ-カステジョン(3-1)レシャック2G/デルボスケ1G
73-74 バルサ-マドリ(0-0)
74-75 マドリ-バルサ(1-0)
    バルサ-マドリ(0-0)
75-76 バルサ-マドリ(2-1)レシャック1G
    マドリ-バルサ(0-2)レシャック1G
76-77 バルサ-マドリ(3-1)
77-78 バルサ-マドリ(2-3)レシャック2G
78-79 マドリ-バルサ(3-1)
    バルサ-マドリ(2-0)
79-80 マドリ-バルサ(3-2)

今回監督同士としては初対戦。といっても、実は、デルボスケ監督対レシャックコーチ(クライフ監督)の戦いは1度あります。それは73-74のマドリ-バルサ戦。結果は0-1でバルサの勝利! それでは、デルボスケ監督、敗退記録更新頑張れ!(Grana 資料室)


こいつを止めろ!(11/3/10:00)

「お兄ちゃんゴメン!」とは言わないロッケンバック。
「何にも悪いことはしてねえぞ!」とロッケンバック。
いい性格してるロッケンバック。
(写真 ムンド・デポルティーボ紙)