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●試合終了●
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バルサ、ベルナベウに踊る REAL MADRID 0 - 3 FC BARCELONA 0-1(14分) ETO'O [出場選手] |
2005年11月19日 あと60分 |
スタメン決定!
バルデス、プジョー、オラゲール、マルケス、ジオ、エドゥミルソン、チャビ、デコ、メッシー、ロナルディーニョ、エトー バモッ!バモッ!、バモス バルサ! |
2005年11月19日 あと240分 |
バモス!バルサ!
いつものようにクラシコ前となると多くの“雑音”が奏でられる。今回のクラシコまでは2週間という隙間があったから普段以上のそれが聞こえてくる。中央メディアから伝わってくる“雑音”の的となったのはエトーとメッシーだ。彼らに対する集中攻撃はメディアサイトだけではなく、本来は彼らと同業者であるメレンゲ選手からの発言となっても伝わって来ていた。 エトーはクラブから追い出された選手であり、フィーゴはクラブとバルセロニスタにつばを吐いて出て行った選手ということも理解できないオッチョコチョイ・エルゲラ。失言の翌日に記者会見を開いてマドリディスタに謝罪したエトー、その勇気ある行為を無視してインテリジェンスの不足とまで語って攻撃するロナルド。みっともない野郎どもだ、とするのは簡単だが彼らには彼らなりの醜い理由があるのだろう。地元クラシコであるのにこれほど地元不利とされているクラシコは珍しい。200%のモチベーションで戦って初めて強敵バルサとの戦いが同等と考える彼らたち。これらの発言はサンティアゴ・ベルナベウを、怒りを燃やした熱いマドリディスタたちによる熱狂的なスタディアムにさせようという意図かも知れない。 いずれにしても、バルサにとって厳しい90分が待っている。前評判がいかに高かろうがバルサにとっては厳しい試合だ。レアル・マドリが20年間カンプノウでの勝利を知らなかったように、バルサにとってもベルナベウでのクラシコはとてつもなく難しい試合となる。リーガの長い歴史の中で75回のベルナベウクラシコが戦われ、バルサはこれまで13回しか勝利の喜びを得たことがない。個人的にも、20回近いベルナベウクラシコをテレビ観戦してきて、わずか3回の“熱狂の夜”しか過ごしたことがない。果てしなく難しい敵地でのクラシコ、それでも希望だけは常に失わない。14回目の勝利はいつかはやって来るだろうし、個人的な4回目の勝利もやって来るに違いない。そしてそれが今回のクラシコでないとは誰も否定できない。そしてそれがやって来そうな予感のする2005年11月19日。 |
2005年11月19日 あと10時間 |
チキートスタメン予想
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2005年11月19日 あと21時間 |
いよいよ敵地に殴り込み!
■バルサ! 午前11時から1時間ほどの非公開練習をおこなった選手たちは17時30分にカンプノウに再び集合しバルセロナ・エル・プラット空港へと向かう。18時発マドリッド行きのシャトル便に乗り19時に敵地に到着。空港には200人以上のマドリッド在住バルセロニスタが待ち受けている。さて、いよいよです。 [ 招集選手 ] バルデス、ジョルケラ、プジョー、オラゲール、マルケス、シルビーニョ、ジオ、エドゥミルソン、モッタ、チャビ、デコ、ガブリ、イニエスタ、ジュリー、メッシー、ラルソン、ロナルディーニョ、エトーの18人。 ■マ〜ドリ それにひきかえカンテラグティはちょいと違う。試合前日の練習で“本当”の負傷をしたらしいが、クソバルサ相手の試合にはどんなことをしてでも出場するとばかりバンデルレイに招集を頼み込み成功している。もっともそんな状態の彼が出てくるようではメレンゲも寂しい限りだ。 [ 招集選手 ] カシージャス、ディエゴ・ロペス、サルガド、ラモス、エルゲーラ、クチカル、パブロ・ガルシア、ディオゴ、ロビーニョ、ボダフォーン、パボン、メヒア、ブラボ、グティ、バティスタ、ロナルド、ジダーン、ラウル、デ・ラ・レ(ってダ・レ?)の19人と早くもオフサイド |
2005年11月19日 あと28時間 |
ガウチョの予想、勝利あるのみ!
セレソンの親善試合が一つ少なくなったおかげでバルセロナに予定より早く戻ってこられたロナルディーニョ・ガウチョ。週明けにバルセロナに戻ってきた彼はすでに合同練習に参加してきている。大試合になればなるほどその実力を示すクラック選手だけにクラシコにかける意気込みは相当なものと予想されるが、その意気込みは言葉となってはあらわれない。あくまでもグランドの中で情熱を燃やそうとするその心意気は良しとしよう。だがインタビュー自体はいつものごとく面白くも何ともない。 ナイキのCMは特撮だと言ってください・・・ あれ?俺のテクニックを疑ってるの?あの映像は新しい靴を履いてそれを試すところを何気なく撮影しただけのもので、テレビ用なんかに撮影されたものではなかったんだ。ポールに当てることはそれほど特別なことでも何でもなく普段の練習でもよくやっていることさ。あれはもちろん本物だよ・・・と言っておこう。 今回のクラシコでは誰がキーポイントとなるでしょう・・・ 多くの人が知っているようにバルサはチームブロックの固さで勝利してきているチーム、したがって誰がどうこうというよりグランドでプレーする11人とベンチで待機する7人すべてがキーポイントといっていいと思う。言い方を変えれば、ここ何試合かのようにチーム総体がうまく機能することが勝利につながるキーポイントさ。 まだ12節で迎えるクラシコですが、もし勝てばリーガ制覇への大前進ということでしょうか・・・ レアル・マドリは最大のライバルだし、クラシコというのは常に特別な試合。したがって他のクラブとの試合とは雰囲気が違うのは否定できないこと。それでも冷静に考えればつまるところ3ポイントを争う試合に過ぎないんだな。クラシコに勝利してもその次の試合に負けてしまったらどうしようもない。だから我々はいつも次の試合に集中しているんだ。相手がレアル・マドリであろうと例えばサンタンデールであろうと、とにかく次の試合が一番重要だと思っている。クラシコという年2回の戦いを勝利してもタイトルがとれなかったら意味がないし、個人的にはクラシコに負けようがリーグ優勝できれば何の問題もないさ。もちろん2回のクラシコに勝利してリーグまでとれればそれにこしたことはないけれど。 負傷者が多く、最後の最後まで誰が出場できるかわからないクラシコとなりましたが・・・ 我々の選手で言えばデコが戻ってこられたと思ったらバン・ボメルが負傷してしまった。試合ごとに調子を上げてきた選手だし、チームを助けてきた重要な選手だけに残念なことだ。一日も早く元気になってチームに戻ってきて欲しいと思う。マドリにも多くの負傷選手がいたそうだが、そして誰が出てくるのか知らないが、いずれにしても両チームとも完全な形で戦えるにこしたことはないね。ロナルドも是非とも出場してきて欲しい。フットボールのためにもね。 クラシコの予想を・・・ こういう試合ではどういう調子で来ているかということはまったく関係ないと思う。例え10ポイント差になっていてもどちらが有利ということにはならないんだ。非常に接戦になることが予想されるけれど楽しい試合になればいい。もちろん勝ちに行く。デコが言うように1−3となるか、ジュリーが予想するように0−2となるかわからないけれど、とにかく勝ちに行く。自分のパスで誰かがゴールを決め、そして自分もゴールが決められて勝利すれば最高だ。 |
2005年11月18日 あと34時間 |
メレンゲ豪華メンバーのカピタン分析
●イケイケ・カシージャス ●ミチェル・サルガド ●ロベルト・クチカル ●セルヒオ・ラモス ●イバン・エルゲーラ ●パブロ・ガルシア ●ジネディーン・ジダン ●デイビ・ボダフォーン ●ロブソン・デ・ソウサ“ロビーニョ” ●ピノキオ・ラウル・ゴンサレス ●ロナルド ●ベスティア・バティスタ ●ホセ・マリア・“グティ” ●ジョナサン・ブッドゥゲー ●パコ・パボン ●ラウル・ブラボ ●アルバロ・メヒア ●トマス・グラーベセン ●カルロス・ディオゴ ●ディエゴ・ロペス |
2005年11月18日 あと46時間 |
木曜日の練習風景
■バルサ! [ 参加選手 ] バルデス、ジョルケラ、プジョー、ベレッティ、オラゲール、マルケス、シルビーニョ、ジオ、エドゥミルソン、モッタ、チャビ、デコ、ガブリ、イニエスタ、エスケロ、ジュリー、メッシー、マクシ、ラルソン、ロナルディーニョ、エトーの豪華絢爛メンバー [ 不参加選手 ] ダミア(一人走り込み)、ボメル [ クラシコ無理決定選手 ] ダミア、ボメル ■マ〜ドリ [ 参加選手 ] カシージャス、サルガド、ラモス、エルゲーラ、クチカル、ロビーニョ、ボダフォーン、パボンちゃん、ブラボちゃん、グティ、バティスタ、ロナルド、グラベーセン、ジダーン [ 不参加選手 ] ラウル、パブロ・ガルシア、ディオゴ [ クラシコ無理決定選手 ] ブッドゥゲー |
2005年11月18日 あと52時間 |
デコの予想、1−3
ヘタフェ戦への招集が決まったときの彼の第一声は次のようなものだった。 どう予想していますか・・・ クラシコは誰にも結果の予想がつかない数少ない試合の一つさ。我々がどんなに相手よりも調子が良くても勝利を約束してくれることにはらない。それは彼らが同じように快調に飛ばしてカンプノウに乗り込んできても同じことが言えるだろう。地元の有利さを考えれば彼らに勝利の可能性があることも確かだし、彼らより実力的に優っている我々が勝利しても不思議ではない。 3ポイントを争うだけの試合ではないといつも言われますが・・・ 他の試合と同じように3ポイントを争う試合に過ぎない、と語るのは簡単なことだが実際はそうじゃない。クラブの威信をかけたものであり、選手の自尊心をかけたものであり、ファンにとっては日常生活を一時的にストップさせるほどの試合でもある。それがクラシコの重みだと思う。誰が何と言おうと特別な試合であり世界中が注目する中での異常な雰囲気でおこなわれる試合だ。 そう言う世界が注目する試合で勝利することでバルサも本調子に戻るかも知れない・・・ いや、我々には今さら特別な試合は必要ないさ。これまで難しい状況があっても試合を重ねるごとに乗り越えてきたし、それは昨シーズンでも今シーズンでも同じこと。シーズンの最初のころはイマイチなバルサという評判がたったこともあったけれど、今のバルサを見ればわかるようにそんな状況はすでに乗り越えてきている。だから普段通りの姿勢、つまりクラシコに勝利し3ポイント獲得するという姿勢でマドリッドに行けばいい。そしてクラシコに勝ったら次の試合に勝つこと、次の試合に勝ったら次の次の試合に勝つこと、それが今まで我々が目標としてきたことでありその姿勢に変化はない。 バルサ、マドリ、それぞれが優っていること・・・ 我々はマドリよりチームブロックがしっかりとできあがっているチーム。しかも負傷だとかカード制裁で誰かが抜けたとしても、代わりに入ってくる選手がしっかりとその穴を埋め同じようにブロックを形成することができる。マドリが我々より優っていること・・・すでに可能な限りのタイトルをとった選手が多いということかな。もっともこれが今回の試合に関して良いことだか悪いことだかわからないが。 負傷というのは誰もが望まないことですが、あなたはオサスナ戦で倒れたとき泣いていましたね。そして今回のボメルの負傷・・・ プライベートな問題で一部のメディアに騒がれていたし、個人的に辛いときだったこともあり、グランドの中が唯一エンジョイできる場所だったんだ。負傷したと気がついたとき頭の中が真っ白になった。グランドの中で涙を流したのはあれが初めてだと思う。ボメルも辛いだろうができる限り早く戻ってこれることを祈るばかりだ。これまでの彼の活躍を見ればスタメンに相応しい選手であることは間違いないからね。 スタメンといえばメッシーもスタメンに相応しい選手だと思いますか・・・ 彼はいつでもスタメンに相応しい選手さ。ワールドカップの決勝戦であろうともスタメンで出てきていい選手だ。なぜなら、あの年で、まだ18歳になったばかりだというのに、まるで激戦を経験してきたベテラン選手のような雰囲気をもってプレーしているじゃないか。あの年齢の選手であれほど落ち着いた雰囲気を持っているガキを今まで見たことがない。いつも冗談で言うのさ、あんたは30歳のオッサンみたいだって。 最後にもう一度、クラシコの“個人的”な正直な予想を・・・ 勝負だから結果はどう転ぶかわからないが、我々が有利なのは明らかだ。なぜなら昨シーズンの優勝チームだし、チームブロックという面を見れば我々が優っているのは疑いのないところ。もし実力差どおりの結果がでるとすれば1−3という結果になると思う。 |
2005年11月17日 あと58時間 |
バンデルレイ監督、フォーエバー!
バンデルレイ・ルクセンブルゴ監督がレアル・マドリの監督に就任してきたのは去年の暮れだから、もうそろそろ1年という月日がたつことになる。そして多くの予想を裏切り、彼は彼なりの結果を出してきている。フロレンティーノのいくつかの重大な誤りがありながらも、必要な駒を必要な箇所に適当に配してそれなりの結果を出してきている監督だ。昨シーズンは最終的に我らがバルサを抜くことはできなかったものの、「私が監督に就任してきてから獲得したポイント数はバルサより多い」という彼の自慢話を事あるごとに聞く。確かに数字を見る限り彼の自慢話は間違いではないようだ。そう、彼は少なくとも結果だけは出してきている監督。まるでカルッチオのチームを見ているように、あるいは年間予算が100万ユーロにしか満たないチームのように、バンデルレイ・メレンゲは素晴らしいカウンターアタックで結果を出してきている。 その戦いぶりは非常事態が生んだ産物として中央メディアも“仕方なく”納得してきたのだろう。あの20世紀最高と内外から絶賛されるクラブが、あるいは攻撃的なフットボールを展開することで魅力あるものとして評価されているリーガのビッグクラブが、そして銀河系軍団として中央メディアに持ち上げられてきた王冠クラブが、5人のデフェンサや多いときには7人ものデフェンサで防御壁を作りだしてのカウンターアタックで結果を出してきたのだ。その効果はシーズンが終了してみれば予想よりかなり少ないポイント差でバルサのリーグ優勝という結果となった。もっとも、バルサにしてみれば早いところ優勝が決まってしまったのでポイントを稼ぐ必要もなかったわけだが・・・。 そしてバンデルレイ監督率いるメレンゲ軍団は新たなシーズンに突入する。獲得ポイントゼロからの出発であり、彼が本来好んでいると言われる攻撃的なフットボール、そして伝統のメレンゲフットボールが展開されるはずだった、そう、はずだった。パブロ・ガルシア、ディオゴ、ロビーニョ、バティスタ、セルヒオ・ラモスの獲得に1億ユーロ近くを費やし「見せるフットボールを展開したい」といつものように強いポルトガル訛りのスペイン語で記者会見するバンデルレイ監督。だが、これまで見てきたところ、昨シーズンとの変化はコレッポッチもないようだ。多くの負傷者を抱えてしまったメレンゲ軍団のベンチにはこれといった控え選手はいない。それでもバンデルレイ監督は得意の“緊急しのぎ”で結果を出すことに成功している。我らがバルサにたった1ポイント差しかつけられていないのだ。 だが、このままではやっていけないことはバンデルレイ監督にもわかっているようだ。冬のメルカード解禁を待ってフロレンティーノにすでに4人の補強を要請している。ラテラル選手シシーニョ(サンパウロ)、セントロカンピスタ選手アレックス(フェネルバッチェ)、同じくセントロカンピスタ選手リカルディーニョ(サントス)、そしてデランテロ選手ランドゥサー(AZ)。 カペーロのつまらないフットボールにはどうにかこうにか我慢できたマドリディスタ。あのシーズンは結果だけが大事なものとなっていたからだ。UEFAカップにさえ出場できない1年だったからリーグ優勝は絶対に必要なシーズンだった。しかもつまらないながらも規律とアイデアが感じられたカペーロメレンゲだった。だが今のチームには規律もなければアイデアもなく、あるのはロナルドのゴールとカシージャスの神がかり的なセーブ、そしてほんの少しの結果だけだ。マドリディスタが愛するカンテラ育ちの選手も出てこない。 もしシーズンを通じてバルサより良い結果がでなかったとしたら、もちろんレアル・マドリはリーグ優勝はできない。危機感を感じるマドリディスタにとってこのクラシコはどうしても勝利しなければならないものとなっている。それは試合10日前にすでにチケットが売り切れ状態であることを見れば明らかとなる。もちろんバンデルレイ監督にとっても何のタイトルもとれない可能性があるこのシーズンを救うクラシコ勝利がどうしても必要だ。そしてもし敗北するようなことがあれば、クリスマスは故郷で迎えることになる可能性も秘めている。 だが、それは避けたいと思うお節介なバルセロニスタ。ジョアン・ガスパーにできる限り長くバルサの会長を務めて欲しいという正しくも納得いく思いを持った多くのマドリディスタがいたように、今は多くのバルセロニスタが同じような思いをこの監督に抱いている。そう、例え、多くのフットボール関係者が予想するように、メレンゲがこのクラシコで0−5で負けることがあっても決してルクセンブルゴ監督をクビにするような事態になりませんように。彼にはできる限り長くベンチにいて欲しいと思うバルセロニスタ。例え我々が0−7で勝利しようとも是非ともバンデルレイ監督には頑張って欲しいのだ。そうだ、みんなでお願いのメールをフロレンティーノに送ってみよう! |
2005年11月17日 あと70時間 |
水曜日の練習風景
■バルサ! [ 参加選手 ] バルデス、ジョルケラ、ベレッティ、オラゲール、マルケス、シルビーニョ、ジオ、エドゥミルソン、モッタ、デコ、ガブリ、エスケロ、ジュリー、マクシ、ラルソン、ロナルディーニョ、エトー [ 不参加選手 ] ダミア(一人走り込み)、ボメル、チャビ、プジョー、メッシー、イニエスタ(胃腸炎のあとは発熱ダウン、それでもカンテラ根性見せて午後には一人走り込み) [ クラシコ無理決定選手 ] ダミア、ボメル ■マ〜ドリ [ 参加選手 ] クチカル、ロビーニョ、ボダフォーン、パボンちゃん、ブラボちゃん、グティ、エルゲーラ、バティスタ、ロナルド、グラベーセン、ジダーン、その他名前知らないカンテラ選手多数 [ 不参加選手 ] カシージャス、サルガド、ラモス、ラウル、パブロ・ガルシア、ディオゴ [ クラシコ無理決定選手 ] ブッドゥゲー |
2005年11月17日 あと76時間 |
負傷者ゼロのビッグニュース
カタルーニャカップ準決勝がおこなわれたジローナには3日前から雨が降り続いていた。そのただでさえコンディションの悪いグランドで4時間以内に2試合をおこなうという最悪のスケジュール。しかもナスティック・バルサ戦はその2試合目となった。小雨が降り続く寒いスタディアムで最悪を通り越したとんでもない状態のグランドで負傷者が一人も出なかったことが6−0という結果より嬉しいニュースだ。 エドゥミルソンとデコは前半の45分だけプレーしているが、ジョルケラとロドリというクラシコには出場しない選手をのぞくとモッタ、ガブリ、ラルソン、マクシ、エスケロという5人の選手が90分間の労働を強いられている。この5人の中でスタメン出場を予想されるモッタが90分プレーしたということは、フィジカル面の様子を見るためなのか、あるいは45分だけしかプレーしなかったエドゥミルソンがスタメン予定選手なのか、そのことに関しては試合後の記者会見では触れないフラン・ライカー監督。いずれにしてもモッタはほぼ体調が戻ってきていることを証明した試合となった。 *試合結果はこちらから |
2005年11月16日 あと82時間 |
ジュリーの予想、0−2か1−2
個人的な願望としてはメッシースタメンなれど、いつも通りジュリーの先発となってもそれはそれなりに納得しなければならない。メッシーは代表戦に招集されてほとんど合同練習に参加していない。一方ジュリーはと言えば居残り組となっているからフィジカル的にも万全の体制だ。ジュリーのスピードでクチカルの攻撃面を抑えたいという監督の思いもあるだろうし、相手が疲れを見せてくる後半に入ってからメッシーを投入したいとも思っているだろう。そして何よりも、このクラシコという晴れ舞台でスタメンに選ばれることは、選手にとって監督からの大いなる信頼感を得ている証拠ともなる。後半に入ってからベンチに下げられることの多いジュリーにとって、この試合でのスタメン出場はこれまでの仕事に対してのプレミアとなるだろう。 親善試合には呼ばれなかったのでクラシコに向けてじっくりと調整ができたと思いますが・・・ クラシコに出場するかどうかは監督が決めることだし、普段通りに“次の試合”に備えてという気分で練習してきている。日常生活でもあまりクラシコのことを考えないように、スポーツ新聞やテレビのスポーツニュースもほとんど見ていない。緊張感で眠れなくなったら困るからね。 スタメンはあなたになるか、あるいはメッシーになるか・・・ そんなことは監督が決めることだし、もっとも重要なことは誰がスタメンで出場しようと勝負に勝つこと。しかも自分とメッシーではポジション的に同じでもプレー内容は違うから、監督がまず何を目標にしていくかでスタメンが決まるだろう。メッシーは右エストレーモというよりはデランテロだし、エトーとポジションチェンジをすることが多い、自分の仕事はそのデランテロやラテラル選手の補助に入ることも含まれている。ということは試合中ほとんど走り回っていなければならないということさ。バルサに来てからはまだ統計をとったことがないけれど、フランスにいたころには毎試合12キロ前後走っているという資料をもらっている。 デランテロではないあなたがゴールを決めると、他の選手が決めたとき以上に選手が集まって大喜びしている風景が見られますが・・・ それは自分がチーム一番のチビだからさ。どこにいても仲間一番のチビというのはかわいがられるもんなんだ。しかも自分はデランテロじゃないし、普段はゴールを決める選手にセンタリングを送ったり、あるいは守備の面で手助けをする役目だから、そういう選手がゴールを決めると仲間は嬉しいんだろう。自分もプジョーやオラゲールがゴールを決めたときには嬉しかったもん。 しかもあなたは後半にはいるとベンチに下げられる選手だし・・・ そう、昨シーズンはイニエスタ、今シーズンはメッシーというようにね。でもそれは仕方がないことなんだ。選手によってプレースタイルというのに違いがあるけれど、自分のそれは非常にフィジカルが必要になるもの。年間60試合や70試合戦うとすれば、とてもじゃないけれど毎試合90分間プレーできる体力は持っていない。だからプレーステージの段階ですでに監督と話し合い済みなんだ、そのテーマに関しては。もし毎試合出場するようなことがあれば、とてもじゃないけれど自分は90分間プレーし続けることはできない。せいぜい60分間ぐらいが限度だって監督に言ってある。モナコでプレーしていたときはチャンピオンズの前のリーグ戦試合には20分だけプレーするような習慣になっていた。もちろんどんな試合でも90分間プレーしたいと思う。でも週に2回も試合があるようなスケジュールで90分プレーできるほどタフじゃないんだね、俺は。 メッシーとはうまくいってますか・・・ もちろんさ。彼は18歳だけれど、自分がデビューしたのは同じような年齢だった。バルサみたいな大きなクラブではなかったけれどそれなりのプレッシャーを感じていたのも覚えている。彼は非常に控えめな少年だけれど、人の話を聞く良い習慣を身につけている。アウエーの試合なんかでの食事ではいつも一緒のテーブル。ロナルディーニョ、デコ、エトー、シルビーニョ、エドゥミルソンなどが一緒にいていつも聞き役に徹している。バルサでは24人の選手がみんな友達だけれど、メッシーはその中でも親しい選手の一人と言える。 クラシコでの予想を・・・ 自分のパスでまずエトーがゴールを決めて、2点目はロナルディーニョのフリーキックゴール。ということで0−2か1−2で我々の勝ちだな。それとジダーンのユニをもらってくることを忘れないようにしないと。息子のディエゴに頼まれているんだ。 |
2005年11月16日 あと94時間 |
火曜日の練習風景
■バルサ! [ 参加選手 ] バルデス、ジュリー、エトー、デコ、ベレッティ、ジオ、ロナルディーニョ、マルケス、ダミアの9人 [ 不参加選手 ] 大勢 [ クラシコ無理決定選手 ] ダミア、ボメル ■マ〜ドリ [ 参加選手 ] クチカル、ロビーニョ、ボダフォーン、パボンちゃん、ブラボちゃん、グティ、エルゲーラ、バティスタ、ロナルド、グラベーセン、その他名前知らないカンテラ選手多数 [ 不参加選手 ] カシージャス、サルガド、ラモス、ラウル、パブロ・ガルシア、ディオゴ [ クラシコ無理決定選手 ] ブッドゥゲー ちなみに、前回メッシーの夢物語のところでガスパーについて触れたが、さっそく「わたしを呼びました〜?」とばかりメディアに登場してきている。ホテル王であると同時にメディアお騒がせ王でもある彼だから、メディアに登場してきても不思議ではないが、RFEFの副会長というのは普通はメディアには登場してこない。だがそこはガスパー、ここぞとばかり言いたいことを言ってくれている。 「第三者が何と言おうとメッシーは試合に出場できる。彼の出場を喜ばない人たちがいたとしても彼は試合に出場できる。選手のライセンスを審査するのは我々RFEFという組織のみであり、その我々がプレーできると判断しているのだからこれほど確かなことはない。したがってメッシーが試合に出場するかしないか、それを決める権利を持っているのは監督のフラン・ライカーだけだ。」 「それにしても理解できないことは、何故LFPはしつっこくもメッシーを問題化しようとするのか。そもそもアラベスの関係者であるハビエル・テバス氏というのは何者なのだ?バルサとアラベスとの試合でもなく他のクラブとの試合だというのに、何故そんなに執拗に関心を持って“無効試合”を要請したりするんだい?まさか彼の後ろに第三者などがいるとは思えないが、例え第三者がいたとしてもそれがレアル・マドリであるわえけはないだろうと信じている。紳士のクラブであり多くのクラック選手がいるクラブが、メッシーの出場などを恐れることなんかあり得ないだろうから。」 |
2005年11月16日 あと100時間 |
夢見るレオ・メッシー
いま話題になっている“メッシー問題”やメディアが語る“戦争”に触れるほど暇でもないし、細かく触れると非常に長くなるのでチキートコーナーに書くことがなくなったときにでも素材としてみよう。ただここでは一人の興味深い人物を紹介してみる。メレンゲシンパにしてフロレンティーノと関係が強く、アラベスの代表者の一人であり同時にLFPの副会長を務めているハビエル・テバスというのがその人だ。このテバスというパラノイアおじさんがこの騒ぎの主役の一人と言っていい。もうかなり前のことになるが、この騒ぎはアラベスがLFPにメッシーの非合法性を訴えたことからスタートしている。訴えたのはこのパラノイアおじさんだ。アラベスの代表者が自ら副会長を務めるLFPに訴えたということは、訴えた当人がその問題を審査するという素っ頓狂な事態を生むことになる。そしてこのパラノイアおじさんをまるで操り人形のように後ろで操作しているのがフロレンティーノだと言われても、なまじっか根拠のないことでもない。LFPというのはフロレンティーノの影響が非常に強い組織であるし、メッシーの合法性を主張しているRFEFというのはガスパーが副会長を務めていることからもわかるようにバルサの影響が強い組織だ。したがってこの二つの組織が事あるごとに対立するのは当然のことでもある。 だが、パラノイアおじさんたちがどんなに騒ぎ立てようと、レオ・メッシーは少しもそんなことを気にしていない。結論は見えているし、スペイン国籍を持っている彼は誰が何とイチャモンとつけようとリーガの試合に出られることを知っているからだ。そして今夢見るのは彼にとって初のクラシコ出場だ。 「ベルナベウに到着し試合前の練習に入ると、もうすでに観客席はクラシコという雰囲気だ。普段の試合前とは比べものにならないほどの騒音が聞こえる。こういう雰囲気は大好きだ。ホームであろうとアウエーであろうと、こういう雰囲気は普段以上に自分を奮い立たせてくれる。まるでアルゼンチンでフットボールをしているような気さえしてくる。何たってアルゼンチンフットボールのプレッシャーはどんな試合でさえ凄いものがあるし、そのプレッシャーを感じるのは大好きなことだ。何か自分にエネルギーを注入してくれるような気がしてくる。人種差別的な怒鳴り声が聞こえるが、どこのスタディアムであれそういう人はいるし、それはごく少数のファンに過ぎない。でもヘタフェのスタディアムはひどかった。デコと一緒にラインに沿って走り体を温めているとき、審判が笛を吹いて試合をストップさせた。その瞬間デコが『ひどいなここは』と独り言のように言っていた。そう、あのスタディアムは本当に最悪だった。」 「さあ、いよいよ試合が始まる。自分はスタメンの11人の中に入っている。誰よりも活躍しているジュリーには申し訳ないけれどこの試合は自分がスタメンだ。もちろんこのことで彼との仲が悪くなることなんてないさ。彼とはとてもうまくいっているんだから。でもこの試合だけは自分がスタメンなんだ。そしていつものようにロナルディーニョと抱き合って連帯感を高める。すべての選手と同じことをしてモチベーションは更に高くなる。ロナルディーニョ、プジョー、エトー、デコなどが大声で叫び、気合いが入っていく。うん、良い雰囲気だ。試合の笛が吹かれた。いきなり激しいあたりがやって来る。彼らの闘争心に負けずと我々も激しいプレーで応酬だ。お互いに何回かのゴールチャンスがやって来るがゴールまでにはいたらない。そして前半が終わろうとしている瞬間、何回めかのボールが自分にやって来た。しかもシュートが狙える位置だった。シュート!Gooooooooooooooollllllll、0−1だ。どうやってゴールしたのかは全然覚えていない。目を開いた瞬間、ボールはカシージャスを抜いてゴールネットに突き刺さっていた。」 「審判の笛が吹かれて前半が終了した。我々は選手控え室に戻っている。監督がこれまでの45分間の試合分析をしながら我々に注意事項を語っている。彼は普段の試合通り非常に冷静な感じだ。そして15分がアッという間に過ぎ、再びグランドへと向かう。」 「前半とはまったく雰囲気が異なる後半が始まった。なぜならマドリが攻撃に出てきたからだ。猛烈な勢いで我々を攻めようとしてきている。我々にとって苦しい瞬間でもあり同時にチャンスでもあった。彼らの後ろの方のスペースが空いたからだ。それが2点目へとつながった。誰がゴールしたかって?エトーだったかロナルディーニョだったか、とにかく彼らの一人さ。これで0−2、勝てる試合展開だ。彼らの必死の攻撃が続くものの、バルデスがすべて巧妙に処理していく。試合終了の笛が鳴り、これで我々は3ポイント獲得。相手がどこであれ勝利の3ポイントは変わらない。だが、この試合に限って言えば、この勝利は3ポイント以上の重さがある。最大のライバルを相手グランドでやっつけたんだ、これ以上素晴らしいことはない。この試合で何が一番嬉しかったかって?それはもちろんチームの勝利さ。自分のゴール以上にチームの勝利がとてつもなく嬉しい。そして個人的なことで言えば、ジダーンを相手にしてプレーできたこと。これまで自分が見てきたフットボールで最もエレガントなプレーをしてきたジダーンという選手と戦ったこと、これは信じられないぐらい感動的なことだった。」 「クラシコに勝利しバルセロナへと戻る我々。みんな最高の表情をしている。自分も最高に嬉しい。そしてほんのチョットした復讐ができたことになる。フベニル時代にミニクラシコを戦ったんだけれど、あの時は負けてしまった。でも、そんなことはこれで一つの思い出として残るだけになるだろう。なぜなら本物のクラシコに勝利したんだから。」 |
2005年11月15日 あと106時間 |
チケットはありません!
サンティアゴ・ベルナベウに収容可能な8万枚のチケットはすでに入手不可能となっている。6万6千人の年間席所有ソシオはもちろん観戦の権利があるものの、単なるソシオには2千枚のチケットしか配分されない。そしてシャトル便に乗ってマドリッドに殴り込みをかけるバルセロニスタにはわずか630枚しか配分されていない。残りはVIP客、マドリ・ペーニャ、選手を含めたクラブ関係者に当てられる。 例年のごとくクラシコとなるとチケットの入手が難しくなるが、今年のクラシコは特別だそうだ。メレンゲチケット関係者によれば、すべてのソシオやマドリディスタの夢を叶えるには20万人収容ぐらいでないと可能とならないと予想する。普段のベルナベウクラシコであれば当然ながらマドリ有利の予想がされるにもかかわらず、今回のそれはバルサ有利の声が多い。決して快調に飛ばすマドリではなく勝利の確率が高いわけでもないのに、なにゆえこれほどのマドリディスタがこの試合に注目するのか。それは今シーズンのリーグ優勝は不可能っぽいじゃ〜ん、とすでに悲観的にも沈み込んでいる多くのマドリディスタがいるからだ。その彼らにとっては、このベルナベウクラシコに勝利することのみが今シーズンの最大のハイライトと感じられるからだろう。例年のごとくスタディアムの観客席には白い紙が用意されている。選手達が入場してくるときに降参表示をする例の白紙だ。だが今回のクラシコには白いハンカチも個人的に用意してくることがじゅうぶん予想されるものとなっている。 |
2005年11月15日 あと118時間 |
月曜日の練習風景
■バルサ! [ 参加選手 ] バルデス、ジョルケラ、オラゲール、シルビーニョ、ガブリ、エスケロ、モッタ、ジュリー、イニエスタ、マクシ、ラルソン、デコ、ベレッティ、エトー、ジオ、エドゥミルソン、ロナルディーニョ、その他大勢カンテラ選手 [ 不参加選手 ] ダミア、ボメル、チャビ、プジョー、マルケス、メッシー [ クラシコ無理決定選手 ] ダミア、ボメル 選手を見る目がない代表監督のおかげで今回は代表招集とは無縁となった選手たち、つまりバルデス、ジョルケラ、オラゲール、シルビーニョ、ガブリ、モッタ、エスケロ、ジュリー、イニエスタ、マクシ、代表戦そのものがなかったラルソン、リハビリ帰りのデコやベレッティに加え、お国奉仕から戻ってきたジオ、エドゥミルソン、ロナルディーニョなども参加してきている。マルケスはバルセロナに到着したばかりでお休み、そしてなぜかエトーの顔も見られた。カタルーニャカップにはロナルディーニョ、エトー、ジュリー、ジオ、マルケス、そしてベレッティはお休みという予定。 ■マ〜ドリ [ 参加選手 ] クチカル、ロビーニョ、ジダーン、ボダフォーン、パボンちゃん、ブラボちゃん、グティ、エルゲーラ、バティスタ(10分間ボール遊び)、ロナルド(10分間ボール遊び)、グラベーセン(10分間走り込み)、その他数人 [ 不参加選手 ] カシージャス、サルガド、ラモス、ラウル、パブロ・ガルシア、ディオゴ [ クラシコ無理決定選手 ] ブッドゥゲー カシージャス、サルガド、ラモス、ラウルのスペイン組は水曜日の楽勝試合を終えてから帰国し、木曜日の練習には参加してくる。パブロ・ガルシアとディオゴのウルグアイ組は水曜日にシドニーでおこなわれる試合に出場したあとスペインに向かい金曜日の午後に到着する予定。エルゲーラ(99%出場可能)、ジダン(99%出場可能)、バティスタ(70%出場可能)、ロナルド(70%出場可能)、グティ(99%出場可能、でも監督次第)、グラベーセン(70%出場可能)と勝手に予想。 |
2005年11月15日 あと124時間 |
イトゥラルデ・ゴンサレス審判
1967年2月20日ビルバオ生まれのバスク人審判。1995−96シーズンにデビューしたというから、11シーズン目をむかえるベテラン審判と言える。各シーズンが終わるたびに一部リーグに所属するすべての選手と監督によって選ばれる“最優秀審判賞”を5年連続獲得している審判でもある。だが妙なことにこれまでクラシコの笛を吹いたことは一度しかない。しかもベルナベウクラシコは今度が初めてのこととなる。 1998−99シーズンのカンプノウでのバルサ・マドリ戦が彼にとって今まで唯一のクラシコだ。ガッツやリーボーマンのゴールで3−0というスコアでバルサが勝利した試合だが、この試合で印象に残るのは彼らのゴールよりメレンゲ・クチカルを赤紙一発で退場処分にしたことだ。注目カードの審判を務めるキャラクターはじゅうぶん備えているし、スペインの審判としては珍しく試合中に選手との会話を拒否しない審判でもある。そこらあたりが選手や監督に評価される要素となっているのかも知れない。そして思ったことをそのままメディアに語るバスク人らしい実直な審判としても知られている。 ちなみに審判批判に関しては定評のあるメレンゲオフィシャルページはこのところ沈黙を守っている。マドリメディアに務めていたあるジャーナリストが昨シーズンからオフィシャルページの最高責任者となってから、ただでさえ品のなかった内容が更に下品となり、まるでウルトラスルの関係者が制作するようなものとなっていた。だが、ここのところ非常に冷静で落ち着いた内容となってきている。この変化はバレンシア戦でありもしないペナルティーをもらってからで、更にサラゴサ戦で2回のペナルティーをいただいてからは審判万歳ページと変化してきている。これまでの試合でペナルティーをもらう数が最も多いクラブとなっているから当然といえば当然だ。 |
2005年11月14日 あと130時間 |
レシャックとデル・ボスケ
カルラス・レシャックはバルサカンテラ育ちでプロ選手としてバルサで活躍し、現役引退後はインフェリオールカテゴリーで監督をした後、Aチームのサブ監督を経て監督を経験した人物。そしてデル・ボスケは、バルサという文字をレアル・マドリと変えればそのまま通用する、レシャックと経歴を同じくする人物だ。ついでに失業中というのが現在の彼らの共通したことでもある。その彼らが暇にまかせてベルナベウクラシコの予想をしている。 「マドリとバルサのポイント差が1ポイントということからも見られるように、今回のクラシコは非常に接戦が予想される。」 いかにマドリディスタのデル・ボスケとはいえ、バルサのフットボール展開の優秀さに関しては疑いの余地を挟まない。 どういう試合結果になるかと言うことに関しては両者とも具体的には触れないものの、どういうことがキーポイントになり得るかということに関して語っている。 レシャックとデル・ボスケの選手時代のクラシコ対決は10回あり、4勝4敗2分けという引き分けの結果となっているがレシャックが4ゴール決めているのに対しデル・ボスケは0ゴール。そして監督としてのクラシコ対決はデル・ボスケの2勝2分けとなっている。 |
2005年11月14日 あと148時間 |
フロレンティーノとエトー
ビジネスの世界とフットボールの世界、お互いに緊密な関係を持つとはいえ、ビジネス界での成功がフットボール界での成功を約束しないことも確かなことだ。レアル・マドリの会長に就任する前にすでにスペインで五本指に入るほどのビジネス界成功者として褒め称えられていたフロレンティーノ・ペレス、彼はレアル・マドリという“会社”にも多くの利益を与えることに成功している。元政治家でありバリバリの超エリートビジネスマンである彼はそれまで蓄えてきた多くの政治的なコネを駆使して、クラブが所有する土地を破格な値段で市に売り払うことに成功し、そして今回、中央メディアの語ることをそのまま信用するとすれば、年間2千万ユーロを提供してくれるユニスポンサーを獲得している。アドバルーンばかり打ち上げながらもいまだにスポンサーを見つけられない我がバルサの会長であり、会長に就任する前の何年間か日本領事館で新聞の切り抜きをしていた“弁護士”ジョアン・ラポルタとはビジネスの世界では大きな差をつけている。だが、それでも、その差がフットボール界での違いを見せることを意味しない。それどころか我らが会長ラポルタが大きくフロレンティーノを上回っていると言ってもいいだろう。 メレンゲ会長フロレンティーノが犯した大きな誤りは少なくても4つあると言われている。一つ、デル・ボスケ監督を放出したこと、二つ、フェルナンド・イエロをクラブに引き留めなかったこと、三つ、マケレレを放出してしまったこと、そして四つ目、それはサムエル・エトーを売却してしまったことだ。 サムエル・エトーのバルサでの活躍は、フロレンティーノだけではなく多くのマドリディスタにとってズシーンと心と体に重く響くものに違いない。マドリのカンテラであった選手であり、しかもその選手がクラブの最大のライバルチームで活躍している事実はとてつもなく苦々しい状況だ。ペセテロをバルサから奪った時には6千万ユーロも必要だったにもかかわらず、エトーを売ったことによる経済的な利益は1千万ユーロにしか満たないというのも心が痛くなる。ロナルド、クチカル、サムエルという3人の外国人籍選手を抱えているからエトーを引き留められなかった、という理由を聞かされて納得したメレンゲソシオ。だが実はアルゼンチン選手サムエルはEUパスポートを持っていたという事実がインテルに放出後発覚したことにより、もう心だけではなく胃や腸や頭や足までズキズキと痛みが走ることになる。したがって元マドリ会長のロレンソ・サンスが次のように語るのも単なる“野党“勢力の発言とするよりは、多くのマドリディスタが思っている一般的な発言とする方が正しいだろう。 これまで多くの元マドリ選手が、それも計算外選手としてクラブを追い出された選手たちが、マドリ戦で決定的なゴールを奪っていることがフロレンティーノやマドリディスタの頭痛のタネとなっているが、エトーのそれは他のどの選手のゴールよりも体を深くえぐるボディーブローとしてドシンとダメージを与えるものだ。今シーズンすでに11試合で10ゴールを決めているエトーであり、マジョルカ時代からマドリ戦となると必ずゴールを決めるエトーでもある。ベルナベウクラシコがおこなわれるたびに、エトーの存在がフロレンティーノ危機へと迫る。 外国人問題とは別にフロレンティーノはアス紙の編集長とのインタビューで、エトー売却問題について次のように語っている。エトーのバルサ入団が決定した翌日のことだ。 “Madrid, cabron, saluda al campeon !” カブロンどもに再びゴールをぶち込み、カンペオンである我らに頭を下げさせよう。バモス!サムエル・エトー! |
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