ワールドカップ・アンダー17の情報は興味があってもなかなか見つからないものです。そんなおり、チキートの掲示板にスコッティ君が色々書いてくれています。このまま消えていってしまうのは惜しいので、特設コーナーを作ってしばらくの間残しておこうと思います。文章はいじっていませんが、掲示板にのったものなので不要なところは何の了解もなく削ってあります。スコッティ君、気を悪くしないよう。

また他にも面白い情報をお持ちの方、ぜひお寄せ下さい。


Scott Moorhead 2001/09/18(Tue)

私、スコッティは、U-17にのめり込んでいるんですが、この大会、というよりもこの世代というのは、組織的なものの完成度が低く、終盤になれば、中盤の組み立てというものは死に、選手達といえば足をつりはじめる、というのが大きく目立ちます。そして、目立つと言えば、アフリカ勢の身体能力です。特に3バックをしくチームが多いのですが(ナイジェリアと戦ったフランス、日本。ブリキナファソと戦ったアルゼンチン)、そういったチームが、3バックの横のフリースペースを縦一発でつかれて、ピンチを迎える、というシーンが印象的でした。

スペインも、(アジアですが)オマーンの身体能力や個人技にあたふたしていました。スペインの得点は、たしか、いずれも右からのコーナーキックから、DFのメリという選手からです。一点目はニアサイドのメリがヘッドでファーにそらしたのを、フリーのF・トーレスがヘッドで決めたもので、2点目は、メリがニアでヘッドを決めたものだったと記憶しています。この試合、オマーンの選手は、後半、誰が観ても悪質だと分かるぐらい何度もピッチに倒れ込んで「足がつった」というポーズをしていました。これにより、エースでキャプテンのムハイニがついに退場し、終いには、ロスタイムに決勝ゴールを決められたんです。オマーンは、引き分けられた試合を自ら、ぶち壊してしまった、という感想です。

スペインは、4−2−3−1というフォーメーションだったと思います。イニエスタは、2枚のボランチの攻撃的なところを担当していたと思います。イニエスタの印象としては、想像していた(ペップの後継者)のと、まったく違う選手だった、というものです。カピタンさんが、「ペップじゃなくて、デ・ラ・ペーニャ」といっていたのが、よくわかりました。ポジション的にチャビを連想してしまいましたが、Wユースやオリンピック時のチャビのようにリズミカルにパスを裁き、チームの「キング」という感じはしなかったです。試合の途中でレアルのディエゴ・レオン(ナンバー10)という選手と交代させられてしまいましたし、この初戦の試合では、「調子が悪いのかなあ?前評判から行くと、こんなもんじゃないでしょ」という感じを受けました。あのチームの中で、やりにくさというものを感じているのかなあ?という風に、勝手に思いました。ボールを受けて、パスコースを探してるような感じを受けたからなんですが、スムーズにいってない、という感じを受けました。まさに、カピタンさんがいっているように、「試合のリズムが掴めていなかった」というものだと思います。フォローを入れるわけではないんですが、もちろん、素晴らしい選手だったことには間違いありません。ちなみに、この交代して入ってきたメレンゲ・レオン君は、日本では話題になっていて結構いい選手でした。そして、F・トーレスも、日本でも、ものすごい報道のされ方でしたが、まだまだ、「サルバが見劣りする」という噂通りの活躍というものは、見せてませんでした。他には、左サイドのガビランという選手もなかなかいい選手でした。まさか、メレンゲ育ち?

何人か、注目選手をあげてみたいと思います。クロアチアの司令塔クレンツァル(呼び方はあってるかな?番号は10番です)。フィジカルは、17歳ながらにできあがってます。腰回りの太さが素晴らしいです。後は、もう少し体のキレがでてくるといんですが。2戦目ではいいところ無しでしたが、1戦目では、キープ力はもちろんのこと、スルーパスを出すタイミングももっている、と感じました。

フランスからは、メグニというフランスで「プチ・ジダン」と呼ばれている選手です。プレースタイルもジダンに近い様に感じました。また、フランスのFWル・タレック。高さ、テクニック、強烈なシュートを兼ね備えた選手で、ゲームの組み立てにも参加できるという印象です。コンビを組むシナマ・ポンゴルというFWが先日の試合でハットトリックを決めたんですが、彼は、シュートのイメージをもっているという根っからのストライカーという感じで、クイックネスの速さとポジショニングが武器でしょうか。しかし、将来的に観て、S・ポンゴルは、小さいし、かといって、爆発的なスピードがあるわけではないので、埋もれる可能性があると感じました。これから体が大きくなってくればいいんですが。将来性でいえば、ル・タレックが飛び抜けている感じがしました。

他にも、アメリカのクアランタという、既に、メジャーリーグサッカーのオールスターに出場した経験を持つFWや、アルゼンチンのFWのマキシ・ロペス、オーストラリアのFWホルマン、ボランチのヴァレーリ(フル代表のオコンみたい)といったスター候補生がいます。アフリカ勢は、今後、伸びてくるのか、計算できないところがあるので、あげないほうがいいのかもれません。Wユースでみつけたマントラスのようなスピードと高度なテクニックを兼ね備えた「バケモノ」は、今だ、観ていません。しいてあげるとなれば、ナイジェリアのFWシャイブ、ブルキナファソのFWウィルフリード(とにかく速い)でしょうか。

今回の優勝チームを考えるとなれば、アフリカ勢は有力かもしれませんが、やはり、このU-17を2連覇しているブラジルをあげたいと思います。既に、この大会のMVP候補にあげたくなる選手がいるんです。司令塔のレアンドロ(ナンバー8)です。もう、既にブラジルを去り、オランダのPSVにいるようです。まだ、2試合しかみてませんが、ものすごい選手です。テクニック、スピード、パスセンス、ゲームの組み立て能力などを兼ね備えた素晴らしい選手です。Wユースでセレソンの司令塔をしていたカカーという選手が見劣りしてしまいました。レアンドロは、後は、左足が上手くなれば言うこと無しです。ブラジルには、彼以外にも素晴らしい選手がそろっているので、強いと思います。


Scott Moorhead 2001/09/21(Fri)

イニエスタ君、あまりいいところなしで、終わってしまいましたね。しかし、カピタンさんが、「あれは、本来のイニエスタじゃない」との言葉に安心です。そして、F・トーレスは、だんだんとその片鱗をみせてきましたね。

しかし、そんなことどうでもよくて、このU-17という大会、2年に一度行われているんですよね。もちろん、前回は、99年で、前々回は、97年です。この97年のエジプト大会にスペイン代表は出場していて、ドイツを敗り3位になったようです。この大会、バルサからは、チャビが出場していたようです。その当時、バルサに籍を置く選手は、チャビ一人。

そして、U-17の大会では、毎回、ゴールデン・ボール、つまり、大会MVPが選ばれています。前回の99年でいえば、アメリカのドノヴァン。彼は、オリンピックで対戦した時に「要注意人物」だったので、日本人にもお馴染みかもしれませんね。サヴィオラが活躍したWユースにも、アメリカの司令塔として出場していた選手です。彼は、2年間で素直に成長できた選手といえると思います。

しかし、17歳の時に凄くても、その後、世界の舞台に立つことすら出来ない人たちもいました。例えば、91年の時のMVPのガーナのランプティー選手。「ペレの再来」と呼ばれたようです。大会後、ベルギーのアンデルレヒトに移籍したんですが、以後、名前を聞くことはなかったようです。この話しは、U-17の試合中に解説者の方がいっていた話しで、使わせてもらいました。

チャビが出てきた97年のエジプト大会、ゴールデン・ボール(大会MVP)が、実は、スペインから出ていたんです。名前は「Sergio」背番号2。そのセルジオ君が、右のサイドバックか、右のウイングバックを担当していたのか?と、背番号から勝手に想像しちゃいますよね。そして、しかしよく、ストライカーでも司令塔でもない選手がMVPをとれるなあ、と不思議に思うわけです。そして、次に思うことといえば、「このセルジオ君、今、どうしてるんだろう」ということです。まず、思いつくのが、ラ・コルーニャのセルヒオ。しかし、そんなに若くないことにすぐに気付き、「Sergio」の所属クラブを調べると、「Athletic Club」と。しかし、「アスレチック・クラブって、ビルバオのことかなあ?」なんて調べ始めたんですが、幾らたってもセルジオ君らしき人物は、出てきません。そして、「フルネイムで探せばいいのか」という所に辿り着きました。そして、彼のフルネイムは「SERGIO Santamaria Gonzalez

あ、そんな名前、けっこう知ってます、という結果に辿り着きました。オビエドに行ったサンタマリアのことだったんですね。確か、昨シーズンから、「将来的に、フィーゴの穴は、サンタマリアでOK!」なんて言われていたのを聞いたことがあります。97年で世界のMVPに選出されながらも、その後、伸び悩んでいるようにしかみえないサンタマリア。かのランプティーのようになってしまうんでしょうか。サンタマリアは、このエジプト大会の後にバルサに入団したんですね。私が、彼の名を知ったのは、昨シーズンのことでしたし、サンタマリアは、「突如あらわれたサンタマリア」と言われていたようなきがするんですが、実は、ずっと前から、世界に「サンタマリア」の名を、いやいや、「Sergio」の名をしらしめていたんですね。