2008年
2009年
5月

今後3年間保存版・明日のキラキラ星選手
(09/05/23)

有望な若手選手のみに焦点を当てたキラキラ星コーナーが誕生したのは2004年9月。当時、まだバルセロニスタの間でもほとんど知られていなかったレオ・メッシーが、最初のキラキラ星選手。もっともこのコーナーが誕生する前から、すでに他のコーナーで、彼やボージャン・ケルキック、ヤゴ・ファルケなどの若手選手の話題に触れている。そして、キラキラ星コーナーができて、クリスティアン・セバージョス、ジョバニ・ドス・サントス、ガイ・アスリンなどが登場してきている。すでにバルサ一部チームでプレーしている選手、他のチームに移籍してしまった選手、あるいはまだバルサインフェリオールカテゴリーでプレーしている選手と多種多彩だが、彼らに続くキラキラ星候補は後を絶たない。

2009−10シーズン以降、どのようなキラキラ星選手がカンプノウに登場してくるのか。しらけたことを言ってしまうと、それは神のみぞ知るところとなる。バルサインフェリオールカテゴリーで活躍し、注目を浴びている才能豊かな選手は数限りなくいるが、才能だけでは将来の保証となり得ないのは、残念ながら、これまで多くのキラキラ星選手たちが証明している。何と言っても10代半ばの少年たちなのだ。いつの間にか横道にそれてしまう少年もいれば、長期の負傷に泣いてしまう少年もいるだろうし、家庭内の問題かなにかで人生の方向が変わってしまう少年もいるだろう。将来性ある選手として褒め称えられすぎて“ロナルディーニョ化”してしまう少年もいるかも知れない。残念ながらフィジカル的に成長を見せない少年もいるだろう。もし、165センチで身長の伸びが止まってしまったポルテロだったら、洒落にもならない。

それでも、いまキラキラと光っている選手がそのまま光り輝き続けたり、あるいは更なるきらめきを見せたりすることもあるから、キラキラ星選手に注目する楽しみがあるというものだ。2004年9月、キラキラ星選手の中にメッシーを登場させたときに、自分も含めていったい誰が今のようなメッシーを想像できただろうか。すでに紹介済みの少年たちに加え、以下に登場させる少年たちの誰かが、ボージャンやメッシーのあとを追いかけてくれるかも知れない。

だが、売らんかなメディアに欺されてはいけない。ティアゴやガイは確かに将来が楽しみな選手だが、イニエスタやメッシー級の素材がそんじょそこらにゴロゴロしているわけがない。すべてのキラキラ星選手が彼らのようになれるわけがないのだ。期待はそこそこに、そして楽しみは大きく、それが明日のキラキラ星選手に対する正しい姿勢。さて、以下は2009年の現在から、今後3年間保存版・明日のキラキラ星選手。

エドゥ・カンパバダル(2008−09シーズン・カデッテA)
1993年1月26日生まれ
2005年夏、12歳でバルサ入団
デフェンサ・セントラル

インファンティルカテゴリー時代から見ている選手だが、毎シーズン確実に成長を遂げている感じ。ボールテクニック、ポジショニングの良さといった、キラキラ星選手に最低限必要なもの以上に、彼のもつキャラクターが非常に気に入っている。これまですべてのカテゴリーでカピタンを任されているが、そのキャプテンシーはグラウンドの中ではっきりと見て取れる。幸いにフィジカル的にも成長を見せてきている。スペインU16代表選手。

ラファ・アルカンタラ(2008−09シーズン・カデッテA)
1993年2月12日生まれ
2006年夏、13歳でバルサ入団
セントロカンピスタ

彼の兄であるティアゴを第二のチャビと形容するメディアがあるが、どちらかと言えば、イニエスタタイプとしたほうがあっている。まあ、それは良いとして、このラファを誰かに例えるなら、かつてのモッタに似ている感じがする。ティアゴと違い、フィジカル的にも恵まれているラファは、強い当たりにも負けないし、必要とあらば汚いプレーも進んでやる優等生だ。このカデッテチームの中にあっては、テクニック的にも超光るところを見せてくれる。スペインU16代表。

セルジ・ゴメス(2008−09シーズン・フベニルB)
1992年3月28日生まれ
2006年夏、14歳でバルサ入団
デフェンサ・セントラル

正直言って、これまでまったく買っていなかった選手ながら、ここ2シーズンの成長は目を見張るものがある。ただの当たりの強い“暴力的な”セントラル選手から、ファールをしないでもボールを奪うことを学んできているし、デフェンサの最後の要としての役割をキッチリとこなし始めている。高さに強い選手でもあり、ヘディングでのゴール数も多い。フィジカル的にはもともと何の問題もなかったが、ここ2年間でテクニック的にも多くのことを学んできているようだ。スペインU17代表選手。

カルラス・プラーナス(2008−09シーズン・フベニルB)
1991年3月4日生まれ
2000年夏、9歳でバルサ入団
左ラテラル

フベニルBカテゴリーに上がってきた昨シーズン、それまで攻撃参加の多い選手だったプラーナスが、どういうわけか、その良さを出さずにシーズンを終了している。そのせいかどうかはわからないものの、翌シーズンは同じカテゴリー残留となってしまった。幸いにも今シーズンの彼は、彼も持ち味であった積極的な攻撃参加が見られることが多くなった。そして、シーズン後半からのフベニルAチームへの招集。バルサカンテラ組織の中にあって、将来を期待される貴重な左ラテラル選手。

アルベルト・ダルマウ(2008−09シーズン・フベニルB)
1992年3月16日生まれ
2005年夏、13歳でバルサ入団
右ラテラル

彼より1つ年上のモントヤと同じポジションで、同じようなキャラクターを持っている右ラテラル選手。いかにもバルサの選手らしく、そしていかにもバルサカンテラ組織から育った選手らしく、素晴らしくも鋭い攻撃参加を大いに見せてくれるタイプだ。もしモントヤという選手がフベニルAにいなかったら、とっくに彼がカテゴリー昇格してフベニルAでプレーしていたと思う。スペインU17代表選手。

セルジ・ロベルト(2008−09シーズン・フベニルB)
1992年2月7日生まれ
2006年夏、14歳でバルサ入団
セントロカンピスタ

左右インテリオールを自然なポジションとするセントロカンピスタだが、チーム事情によってはデランテロもこなしてしまう。どちらのポジションでもゴールに絡んだプレーをするところは変わらない。バルサカンテラ組織からは、小さいながらもテクニックを武器として一丁前の選手に成長してくるタイプが多いが、彼はフィジカル的にも強く、なかなか珍しいタイプだ。彼と年齢的に同じぐらいのモッタを見ているが、今の段階ではモッタより期待できる素材に思える。余程のアクシデントがなければ、バルサフィリアルチームまでは必ず上がってくる才能を持っている。

アルマンド・エラ(2008−09シーズン・フベニルB)
1993年2月23日生まれ
2006年夏、13歳でバルサ入団
エストレーモ

エトー財団を通じてバルサに入団してきた10人以上もいるカメルーン出身選手の1人。インファンティルAからスタートして、ピョンピョンとジャンプしながらカテゴリーを上げてきている期待のエストレーモ選手となっている。2009−10シーズンはフベニルA所属となるだろうが、彼にとっては勝負の年。フィジカル面の強さやスピードで他を圧倒してきた黒人系選手が、大きな壁にぶつかるのはここら辺のカテゴリーからだ。フィジカル的にも同じような相手との勝負に、これまで通りキラキラしたところを見せることができるかどうか、そこら辺が見物。いずれにしても、同年代選手と比較すると今のところ違いを見せている。カメルーンU17代表選手。

ジュニオル・エトック(2008−09シーズン・フベニルB)
1993年7月5日生まれ
2006年夏、13歳でバルサ入団
デランテロセントロ

彼もまたエラと同じように、エトー財団からやって来た選手。バルサに入団してからの歩みもエラとまったく同じだ。典型的な9番タイプの選手で、マークを外すのがうまく、ゴールに絡むプレーを見せてくれる。だが、エトー財団から来た選手だからか、ゴールをやたらと外すのも彼の特徴。フベニルAで果たしてどのくらいの活躍が見られるか、注目の選手。カメルーンU17代表選手。

マルティン・モントヤ(2008−09シーズン・フベニルA)
1991年4月14日生まれ
2000年夏、9歳でバルサ入団
右ラテラル

バルサ一部チームでの右ラテラル選手というポジションに、カンテラ組織から上がってくる選手がいるとすればこのモントヤ、あるいはダルマウしかいない。そして個人的にはこのモントヤに超期待している。攻撃参加が大好きでスピードあふれるプレーを見せてくれるラテラル選手。フィジカル、テクニック、スピード、すべての面で五重丸を付けられる。問題は、来シーズンもルーチョバルサとなるであろうフィリアルチームで、攻撃的なラテラル選手が活躍する場面があるかどうかだ。スペインU18代表選手。

マーク・バルトラ(2008−09シーズン・フベニルA)
1991年1月15日生まれ
2002年夏、11歳でバルサ入団
デフェンサ・セントラル

タイプ的にはルーチョバルサでプレーしているボティアによく似ているセントラル選手。長身だが少々体の線が細いのが気になるが、高いボールには滅法強いところを見せる。チーム事情によっては守備的なピボッテとして起用されることもある。ミニエスタディまでは到達することは間違いないが、果たしてエリートチームまで届くかどうか。スペインU18代表選手。

マーク・ムニエッサ(2008−09シーズン・フベニルA)
1992年3月27日生まれ
2002年夏、10歳でバルサ入団
デフェンサ・セントラル

もし昨シーズンの不幸な長期負傷がなければ、今シーズンの途中からルーチョバルサに登場していただろうと思われる逸材。2009年5月現在まだ17歳、だが、実力的にはフィリアルチームでプレーする才能はじゅうぶんだ。セントラルだけではなく、事情によっては左ラテラルとして起用しても面白い。いずれにしても、もしこのまま継続性のある活躍が続くとすれば、近いうちにカンプノウ登場を期待できる数少ないカンテラ選手。マーク・ムニエッサ、この名前を覚えておこう。スペインU17代表選手。

ジョナタン・ドス・サントス(2008−09シーズン・フベニルA)
1990年4月26日
2002年夏、12歳でバルサ入団
セントロカンピスタ

兄のジョバニがフベニルAカテゴリーあたりから成長がストップしてしまったかのように見えたが、逆にこのジョナタンはこのカテゴリーに上がってきてから急激に成長している。もし、過去のバルサ選手の誰かと比較するなら、デコのようなタイプと言えるセントロカンピスタ。フィジカル面も問題ないし、テクニック的にも優れており、おまけにインテリジェンスも兼ね備えている。ジョバニよりは遙かに実践的な選手としておこう。

オリオル・ロメウ(2008−09シーズン・フベニルA)
1991年10月29日生まれ
2004年夏、12歳でバルサ入団
セントロカンピスタ

今シーズンすでにルーチョバルサでの出番が回ってきている期待のセントロカンピスタ。ポジション的には守備的なピボッテだが、攻撃の起点となる役目も見事にこなす。ルーチョバルサでカピタンを務め同じポジションでプレーしているチャビとは、比較にならないほどの才能にあふれる選手。来シーズンはバルサ・アトレティコで継続的に起用され続ければ、間違いなく更なる成長が見られることになると期待。オリオル・ロメウ、この名前を覚えておこう。


来シーズンのバルサ・アトレティコ
(09/05/21)

バルサ・アトレティコが来シーズンも再びルーチョバルサとなるのかどうかわからないが、まあ、ルイス・エンリケ監督続投というのが常識的なところ。それでも、ここでは一応バルサ・アトレティコという名称にしておこう。さて、そのバルサ・アトレティコ、今シーズンは最後の最後まで頑張りながらも、カテゴリー昇格プレーオフ参加までには手が届かなかったが、個人的にはそれで良かったと思っている。三部リーグに降格したときは、カテゴリー昇格を狙って“ベテラン選手”の補強をすることを余儀なくされたが、もし二部Aカテゴリーでプレーするようなことになったら、再びそのような補強がなされていただろう。だが、不幸中の幸いとでも言うか、再び二部Bカテゴリー在籍となったため、それほど“ベテラン選手”の補強は必要なくなった。そのかわり、将来を期待される若い選手が下のカテゴリーから上がってくる可能性が増えたと予想する。

シーズンオフでのアレサンコとルーチョ監督の仕事は多い。彼らが真剣にカンテラ組織のことを考えているのなら、多くの仕事があるはずだ。なぜならルーチョバルサに今シーズン在籍している22人の選手と、年齢的にフベニルA最後のシーズンとなる13人の選手の将来を決めなければならないからだ。ここでは、こうなるであろう、という予想ではなく、こうすべし、という個人的願望だけを描いてみよう。

●ポルテロ
お奨め選手。
ミーニョ(控えにはディエゴ

ミーニョは来シーズンも絶対スタメンポルテロになると同時に、ペップバルサ第三ポルテロとなるだろう。オイエルを今シーズンのようにシーズン通して控えポルテロとしておくのは無駄なことであるし、ここはレンタルすべし。ミーニョの控えにはフベニルAでプレーしているディエゴを置くと良い。

●デフェンサ
お奨め選手。
右ラテラルにはモントヤ(控えにコルコレス
セントラルにはボティアバルトラ(控えにはフォンタス、そしてムニエッサ
左ラテラルにはプラーナス(控えにはジョニー

コルコレス
2年前に入団してきた選手で、今シーズンで契約が切れるが、1年間の延長オプションがついている。すでに24歳という選手であり、ペップバルサには間違っても招集される選手ではない。彼の役目は三部リーグから二部Bカテゴリーに昇格させることだったが、見事にその目的を達成してくれた。ただ。カピタンシーのある選手だし、モントヤの成長を助ける役目をこなしてくれるかも知れない。控え選手として残すべし。

ジョニー
1年間だけの約束でレンタルでやって来ているから、今シーズン終了と共に彼のクラブであるヒホンに戻ることになるかも知れない。ただ、今シーズン加入してきたデフェンサ選手の中で、最も光った選手なだけに、もう1年だけでも残って欲しい。プラーナスの成長の助けとなることを期待。

エスパサンディンは今シーズン限りで契約切れ。彼もまたすでに24歳だし、無理に契約延長するほどの選手でもない。今シーズン加入してきたソラーノベルデスはまだ契約が残っているものの、クラブを去るべし。

●セントロカンピスタ
お奨め選手。
ピボッテにはロメウ(控えにルエダ
インテリオールにはティアゴジョナタン(控えにロンガスポラコ

アブラン
今シーズンで契約期限が切れるセントラル選手。彼もまた三部リーグから二部Bへと昇格する目的で加入してきた選手であり、すでに24歳という年齢だから、もうバルサ・アトレティコには必要ないだろう。

チャビ
今シーズンのカピタンを務めたピボッテ選手。守備的ピボッテとしては良いものを持っているが、いずれにしてもペップバルサに上がってくるほどの選手ではない。今シーズン終了と共に契約切れとなるが、彼もまた契約延長するほどの選手ではない。

ロンガス
今シーズン加入してきた選手の中で、少しは光るものを見せてくれた数少ない選手。テクニック的には非常に面白いものを持っているが、何せ線が細い。ティアゴやジョナタンの控えとして起用されるのが理想的。

●デランテロ
お奨め選手。
左エストレーモにはガイ(控えにノリート
右エストレーモにはビクトル・バスケス(控えにホセ・ルイス
トップにはロチーナ(控えにベンジャ

ジェフレン
まだ21歳の選手ながら、バルサ・アトレティコに残ってプレーするのはもったいない。かと言って、ペップバルサでプレーするほどの実力も持ち合わせていない。二部A、あるいは一部リーグの下の方のチームで何年か経験を積めば、中盤チーム、あるいは上位に絡んでくるチームでプレーできるようになる可能性もあるんではなかろうか。いずれにしても、バルサのエストレーモを務めるような選手ではないだろう。

マリック
デランテロ不足のルーチョバルサに必要だった助っ人ゴレアドール。ロチーナが上がってくるであろう来シーズンには必要ない選手だと思う。契約期間も1年だけだと言うし、契約延長する必要もないだろう。ロチーナの控えには、今シーズン途中からやって来たベンジャで足りる。

バスケス
たぶん、どこかの一部チームにレンタルして経験を積ませるのが最も理想的な手段だという気がするが、個人的にはもう1年残ってもらいたい選手。国王杯戦用でも良いから、ペップバルサでの活躍を見たい選手。

ガイ
基本的に、バルサ・アトレティコでもう1年修行を積むのが彼のためだろう。ポジション的にもなかなかペップバルサでの出番はやって来ないことが予想されるが、彼もまた国王杯ぐらいには招集されても良いのではないだろうか。来シーズンが始まる頃には、すでにEU国籍も取得しているだろうから、今シーズンとは違い、ペップバルサとバルサ・アトレティコを行ったり来たりできることになる。“第二のメッシー”などと、おおげさに持ち上げるメディアも登場しているが、メッシー級の選手がそんなにしょっちゅう出てくるわけがない。今のところ、将来性を感じる選手、こういう表現にとどめておこう。


来シーズンのフベニル
(09/05/20)

来シーズンのフベニルAチームはどのような選手によって構成されるべきか、その答えは一つ、フベニルBで今シーズンプレーしたすべての選手をこのカテゴリーに昇格させれば済むことだ。2位のエスパニョールに30ポイント近くの差をつけて圧倒的な強さでリーグ優勝したフベニルBチームは、すでにシーズン途中からこのカテゴリーでは容れ物が小さすぎることを証明してくれた。

●ポルテロ
スペインU18代表のアレックスが何と言っても正ポルテロ。フィジカル面の成長があまり見られなかったこともあり、今シーズンはフベニルBを繰り返すことになったが、やはり実力的には飛び抜けたものを持っている。彼の同僚であるカルロスも決して悪いポルテロではない。この二人でじゅうぶん。

●デフェンサ
このポジションはスペインU17代表のデフェンサそのものと言って良い。右ラテラルにダルマウ、セントラルにブランチャーゴメス、そして左ラテラルにはムニエッサプラーナス(スペインU19代表)がいる。もっともこの左ラテラルの二人のうち一人はバルサ・アトレティコに昇進すべきだろう。いずれにしても、デフェンサ面ではまったく問題がないチーム。今シーズンはカデッテAで活躍したエドゥというセントラル選手がいるが、この坊やは実に将来が楽しみな選手だ。常識的にはフベニルBをスタートとしてプレーすることになるのだろうが、シーズン途中で昇格してくる可能性は大だ。

●セントロカンピスタ
今シーズンはフベニルBカテゴリー残留組となったマルティだが、シーズン後半にはフベニルAチームに招集されて活躍している。大いなる成長を見せたロベルトもこのカテゴリーでまったく問題なし。もともとはピボッテ選手ながらチーム事情によってはセントラルやラテラルまでやってしまうバリウはフベニルAチームでも貴重な選手となるだろう。ポルトガル人選手のグスタボも今シーズン大いなる成長を見せている。また、エスピノッサパラウもいろいろなポジションをこなすことができる選手だけに、是非ともこのカテゴリーに上がってきて欲しい選手たちだ。ティアゴの弟のラファは今シーズンはカデッテAでプレーしているが、彼もまたフベニルBをスタートとしてカテゴリー昇格を果たすであろう楽しみな逸材。

●デランテロ
鳴り物入りで入団してきたアルゼンチン人選手イカルディは、シーズン中の負傷やアルゼンチン代表招集などがあって、あまり継続性を持って起用されていない。だが、それでもゴレアドールとしての才能はありそうな楽しみな選手の1人。レイナブライアン、そしてセバージョスたちはそれほど起用度が高かった選手とは言えないものの、フベニルBカテゴリーに残る選手ではない。明日のキラキラ星選手ジェラールはフベニルB在籍となるのだろうが、彼もまたシーズン途中で上がってきそうな予感がする。彼とは別に、間違いなく上がってくるのはエトー財団から入団してきているエトックエラ。この二人はフィジカル的にも何の問題もないし、今シーズンも何回かフベニルAでプレーしている選手。

それでは、今シーズンフベニルAでプレーした選手の来シーズンはどうなるのだろうか。まず、1990年世代の選手たちは、年齢的にこのカテゴリーではプレーできないので、来シーズンはフィリアルチームに昇進するか、それが無理だったらレンタル、あるいは完全移籍という形でクラブを去らねばならない。以下に1990年世代の選手たちを列記してみよう。

●ポルテロ
ディエゴ・ゴメス
マーク・マルティネス
この二人のうちどちらか一人がバルサ・アトレティコの控えポルテロとなるのなら、個人的にはディエゴを選びたい。負傷することが多い選手ながら、才能的にはマルティネスより上だと思う。したがって、マルティネスは何らかの形でクラブを去ることを余儀なくされる。

●デフェンサ
アレックス・ボラーニョス
クリスティアン・バージェ
ペレ・セガラ
クリスティアンは今シーズン後半にクラブを去っている。まったく出番がなかったから当然と言えば当然。ペレの方は常に控え選手ながらそれなりに試合出場しているが、バルサ・アトレティコに上がるほどの実力はない。問題はボラーニョスだ。ボージャン、ヤゴ、フラン世代の選手で、彼らと常にスタメンで起用されてきた選手ながら、今シーズンはそれほどの活躍を見せていない。才能的に限界地点に来たのか、あるいは不調が続いているだけなのか、いずれにしてもバルサ・アトレティコに上がることはないだろうと予想。

●セントロカンピスタ
ポラコ
ジョナタン
イリエ・サンチェス
フランコ・ファシアーナ
セルジ・マエストレ
イリエ、ファシアーナ、セルジの三人はまずバルサ・アトレティコでプレーする可能性はないだろう。ポラッコは上がるかどうかギリギリのところにいる感じだが、個人的には是非ともバルサ・アトレティコでプレーして欲しい。ジョバニの弟のジョナタンは買い。継続性をもって起用し続ければ非常に面白い存在となると思う。

●デランテロ
ホセ・ルイス
ジェラール・サンブディオ
アンセルモ
唯一、バルサ・アトレティコに上がる可能性があるのは、ホセ・ルイス。ジェラールやアンセルモといったところは他のクラブを探すしかない。個人的には何としてでもホセ・ルイスに上がって欲しいと期待している。

まだフベニルAチームで年齢的にはプレー可能な1991年世代。この中にはラテラルのモントヤテロン、セントラルのバルトラ、セントロカンピスタのロメウ、デランテロのロチーナがいるが、個人的にはすべての選手がバルサ・アトレティコに上がってきて欲しいと願っている。そして1992年世代であるムニエッサカルモナはフベニルAをスタートしてシーズンを開始するだろうが、シーズン途中にはバルサ・アトレティコに上がるべし。


第38節 遅すぎた勝利
(09/05/12)

ベニドルム−ルーチョバルサ
1−2

2試合をのぞいて他のすべての試合が、日曜日18時からの同時刻開始となっているリーグ最終戦。と言うことは、多くのクラブがカテゴリー昇格プレーオフ参加に絡んでいたり、カテゴリー降格を避ける戦いをしていたりすることになる。そして我らがルーチョバルサは、そのプレーオフに入れるかどうかという戦いに絡んでおり、上位4チームの結果を見ながらの試合となっている。

ビクトル・サンチェスがペップバルサの試合にでていないにもかかわらず、ここのところルーチョバルサにも招集されていなかった。何か不思議な感じがしていたが、どうやらクラブと延長契約を結ぶことになったようだ。今週の月曜日に両者間によって結ばれた延長契約は2012年までのものとなっている。当然ながらプロ契約であるから、もうバルサフィリアルチームではプレー資格がなくなったことを意味する。だが、果たしてバルサ一部チームで出番があるかどうかと問われれば、それもかなり難しいことになるような気がする。したがって、この延長契約は、基本的にはバルサに残ることを意味するのだろうが、来シーズンからレンタルあるいは完全移籍するための布石ということも考えられるだろう。いずれにしても、フェリシダーデス、ビクトル・サンチェス!

さて、試合の方といえば、ルーチョバルサが珍しくもフエラの試合で勝利し、プレーオフ参加権を得るための最低条件は達成している。だが、残念ながら、サン・アンドレウもサバデルも敗戦することがなかったため、5位という位置に納まり、今シーズンは終了してしまった。最終節を終了したところでのリーグ戦順位は次のようになっている。

1位 アルコヤノ・・・・・73ポイント
2位 ビジャレアルB・・・72ポイント
3位 サン・アンドレウ・・62ポイント
4位 サバデル・・・・・・61ポイント
5位 ルーチョバルサ・・・60ポイント

惜しいと言えば惜しいが、もっとも重要なところにきて、5試合連続引き分けという結果が響いてしまった。そのうち、今シーズンのルーチョバルサの総括をしてみたいと思うが、個人的にはプレーオフに参加するようなチームではなかったと思っている。それでも、監督1年目のルイス・エンリケの功績は認めるところだろう。まったく面白さに欠けるチームではあったものの、二部Bリーグでいきなり5位というポジションでリーグ戦を終了できたことは、やはりそれなりに素晴らしいことなのかも知れない。

■FC BARCELONA
Oier/ Botia/ Fontas/ Espasandin/ Xavi(Rueda 62')/ Thiago/ Longas/ Benja(Maric 62')/ Pedro/ Nolito/ Gai(Rayo 73')


コパ・デ・カンペオネス

グラナダ近くの町、アルムニェカルにあるフランシスコ・ボネと呼ばれるスタジアムで5月4日から10日の間に開催されていた、フベニルカテゴリーのスペインチャンピオンを決めるコパ・デ・カンペオネスが終了している。スペイン各地でのリーグ戦を1年間かけて戦い、そのチャンピオンとなったクラブ同士によって戦われる、文字通り、スペインフベニルチャンピオンを決める大会だ。準々決勝、準決勝の結果は以下の通り(バルサが所属するAグループは3チームで構成されているので、総当たりとなり、最多ポイントを得たチームが決勝進出となる)。

●準々決勝
ビジャレアル−セルタ 1−3
セビージャ−アトレティコ 1−0
テネリフェ−バルサ 1−2

●準決勝
テネリフェ−ビルバオ 2−2(PK戦でビルバオ勝利)
セルタ−セビージャ 2−0
バルサ−ビルバオ 2−1

●決勝
バルサ−セルタ 2−0

大会最終日5月10日、バルサとセルタによって決勝戦がおこなわれた。試合そのものは見るチャンスがなかったものの、どうやらバルサの圧倒的なボール支配による試合内容となっていたらしい。スタメンで注目されるのは、オリオル・ロメウが負傷中ということで、今シーズンはフベニルBでプレーさせられていたマルティが起用されていることだ。昨シーズンもフベニルBでプレーしながら、なにがしかの理由で同じカテゴリー残留となった彼にとって、この試合は特別な意味を持つものとなっていたと想像する。実力的には元々このカテゴリーでプレーするものを持っている選手なので、いまだに何故カテゴリー残留となったのか個人的にはよく理解できない。

リーグ戦を制覇し、そしてコパ・デ・カンペオネスをも勝ち取ったフベニルチーム。このチームを構成しているのは1990年世代と1991年世代。そしてこの世代の優秀な選手、例えば、ボージャン、ヤゴ、フラン、ガイ、ティアゴといった連中が、すでに上のカテゴリーで活躍していることを考えれば、このカテゴリーを構成する選手層の厚さを見ることができる。逆の見方をすれば、もうとっくに上のカテゴリーでプレーしていてもおかしくない選手がいることになる、と言うこともできるかも知れない。例えば、モントーヤ、ロチーナ、ジョナタンあたりは、すでにルーチョバルサチームの構成員となっていてもよかったのだ。

さて、2冠を征したフベニルチームだが、まだシーズンは終わっていない。3冠獲得を目指して、国王杯の戦いが来週から始まる。

■FC BARCELONA
Martinez/ Montoya/ Bartra/ Bolan~os/ Planas/ Marti(Ilie 86')/ Jonathan(Pere 86')/ Polaco/ J.Luis(Anselmo 90')/ Rochina/ Gerard(Carmona 53')

*順位表は「試合日程・順位」から


第37節 9人で勝利!
(09/05/07)

ルーチョバルサ−サバデル
2−1

ついに残り2試合となったリーグ戦。場所はミニエスタディで快晴の日曜日、昼の12時に試合開始。この試合で勝ちポイントを1つだけでも稼げば、カテゴリー昇格プレーオフ参加権を得ることができるサバデルが相手。

この大事な試合を前にして、ルーチョ監督はこれまでと違い、思い切ったスタイルで戦うことを決意している。これまで試合途中では数回おこなったことがある3−4−3システムを、試合開始1分からおこなってきた。コルコレス、ボティアをそれぞれ左右に配置し、1人セントラルにはフォンタスを起用。ピボッテにアブラン、左右インテリオールにロンガスとティアゴ、メディアプンタにベンジャを配置し、デランテロには左からガイ、マリック、ペドロという布陣を敷いている。願わくば、ガイをメディアプンタにして欲しかったと思うが、いずれにしてもルーチョ監督の思い入れは良しとしよう。

今シーズンほぼすべての試合に言えることながら、ルーチョバルサチームは審判の判断にツキがない。これまでも多くの選手が審判ミスによるカードで退場を喰らっているし、PKエリア内でのありもしないファールをとられたりしている。この試合でもそのあり得ないファールをとられて、いきなりPKを決められてしまうルーチョバルサ。前半早くも先制点をとられ、いつものように追いかける形となった前半が終了。

そして、非常に荒れた後半。まず、ガイからのセンターリングに合わせてペドロがゴールを決めて同点。だが、それからすぐにコルコレスに二枚目のカードが示され退場、それに文句を言ったアブランにもまた2枚目が出されて退場。ルーチョバルサ9人の選手が、サバデル11人の選手+審判と戦う後半20分となった。

だが、不思議なことに、まるで9人で戦っていることなど気がつかないような試合展開。もっとも、サバデルの方にしてみれば引き分けでOKな試合だから、それほど思い切って攻めてこない。これが、試合終了間際に後悔することになる。なんだかよくわからないうちにペドロが逆転ゴールを決めてしまうのだ。ルーチョバルサにとっては引き分け試合となったら、プレーオフ参加権は永久に手に入らないことになるし、勝利の3ポイントのみがどうしても必要な試合。そして、ルーチョ監督お気に入りの根性フットボールで、その3ポイントを奪ってしまう。それも、たった9人で。

第37節が終了し、順位は次のようになっている。
1位 アルコヤノ・・・・・72ポイント
2位 ビジャレアルB・・・72ポイント
3位 サバデル・・・・・・60ポイント
4位 サン・アンドレウ・・59ポイント
5位 ルーチョバルサ・・・57ポイント

そして最終節の対戦カード
サバデル対アルコヤノ
サン・アンドレウ対ビジャレアルB
ベニドルム対ルーチョバルサ

つまり、1位から4位までのチームがそれぞれ直接対決する対戦カードであり、ルーチョバルサははるか下の方に位置するベニドルム相手に戦うことになる。ルーチョバルサはどんなことがあっても勝利することが最低条件とはなるものの、もしサバデルやサン・アンドレウが負けでもしたら、最終節にしてプレーオフ参加権を得ることになる。いかにも、根性の人ルイス・エンリケ監督率いるルーチョバルサチームらしい大詰めを迎えることになったのでありました。

■FC BARCELONA
Oier/ Corcoles/ Fontas/ Botia/ Abraham/ Thiago/ Longas/ Benja(Rayo 76')/ Pedro/ Maric(Espasandin 66')/ Gai(Nolito 69')

*順位表は「試合日程・順位」から


コパ・デ・カンペオネス
(09/05/05)

フベニルカテゴリーで、一部リーグにあたるのが“ディビシオン・デ・オノール”と呼ばれるものだ。スペイン全国を7グループに分け、それぞれの地域でこのカテゴリーでの戦いがシーズンを通しておこなわれる。そしてシーズンが終了し、各グループのリーグ戦首位となったクラブ同士によって“スペイン最優秀フベニルチーム”を決めるのがコパ・デ・カンペオネスという大会。この大会がもうすぐ始まる。

2008−09シーズンのコパ・デ・カンペオネスは、グラナダ近くの町アルムニェカルにあるフランシスコ・ボネと呼ばれるスタジアムで開催される。開催期間は5月4日から10日となっている。7地域から代表クラブが出てくるから、当然ながら参加チームは7つ。ちょっと中途半端な数字だ。この7チームを抽選で2つのグループに分け、Aグループは3チーム、Bグループは4チームによって構成されることになる。そして抽選の結果、それぞれのグループ構成と試合スケジュールは次のように決まった。

●Aグループ
テネリフェ
ビルバオ
バルサ
●Bグループ
ビジャレアル
セルタ
セビージャ
アトレティコ

■5月4日
ビジャレアル/セルタ
セビージャ/アトレティコ
テネリフェ/バルサ

■5月6日
テネリフェ・バルサ戦の敗者/ビルバオ

■5月8日
ビジャレアル・セルタの勝者/セビージャ・アトレティコの勝者
テネリフェ・バルサ戦の勝者/ビルバオ

■5月10日
Aグループの勝者/Bグループの勝者によって決勝戦

フベニル国王杯

この大会は7地域で戦われた“ディビシオン・デ・オノール”のリーグ戦首位チームと2位チーム、そしてポイント数が最も多い2つの3位チーム、合計16チームによって戦われる。コパ・デ・カンペオネスとの違いは、一箇所に集まって戦われるのでなく、ホーム・アンド・アウエー方式によって勝ち抜き戦でおこなわれるところだ。そして、ここが少々おかしなところだと思うが、シード方式での抽選ではなく、16チームが一緒くたになっての抽選となっているところ。つまり地域リーグで1位だろうが3位だろうが関係なく抽選がおこなわれてしまう。したがって、今回のように、バルサ/ビジャレアルというような地域リーグの1位同士の対決がいきなりおこなわれてしまう。3位に位置しながらもポイント数の多さで今回の国王杯に出場権を得たエスパニョールは、同じように3位でシーズンを終えたモンテカルロと対戦する幸運を得ている。さて、国王杯1/8のカードは次のように決まった。

ビルバオ/セルタ
バルサ/ビジャレアル
デポル/ソシエダ
ラス・パルマス/アトレティコ
マジョルカ/セビージャ
モンテカルロ/エスパニョール
エヒド/アルバセテ
レアル・マドリ/テネリフェ