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マドリッドとバルセロナというスペインの二大都市には、貧困と闘うアフリカでの生活に終止符を打ち、新たな仕事を求めてやって来るアフリカの人々があとを絶たない。特にバルセロナを中心とするカタルーニャ地方にはアフリカ系移民が異常な勢いで増えている。そしてそのような社会状況とバルサ・マシアも決して無縁であるわけがない。現在バルサインフェリオールカテゴリーには14人のアフリカ系選手が在籍する(2005年1月現在)。その何人かはスペインに出稼ぎにやってきてそのまま住み着いた両親を持つ子供であったり、あるいはそのような境遇にある知り合いとか親戚関係をたどって単身スペインに渡ってきた子供であったりする。
「我々の時代には多いときでも20人ぐらいしかマシア寮にはいなかった。それが今では60人という大人数だ。しかも外国人というのはほとんどいなかったのだけれど、ここ数年の特徴はスペイン各地の子供だけではなく、国外から肌の色が違う多くの子供たちもやって来ていることだ。昔からあるマシア寮だけではもう入りきれないから、カンプノウ内に施設を作って寄宿している。」
そう語るギジェルモ・アモールはこのマシア寮で育った第一世代であり、そして現在はこの寮の責任者でもある。マシア寮に住む60人前後の子供たちとは別に両親の住む家からマシア寮に通っている子供たちを含めると総勢120名を超える大所帯となる。
バルサインフェリオールカテゴリーに所属する子供たちは、マシア寮に住んでいようがいまいが少なくとも義務教育を受けることが義務づけられている。マシア寮に通学バスがやって来るのは朝の8時頃。このバスに乗るために自宅からマシア寮にやって来る子供たちも大勢いる。チビダボの麓にある学校は9時に授業が始まり、そして2時になればマシア寮にバスで戻ってきて昼食。2時間程度のシエスタの後は寮専属の教師がそれぞれのレベルに応じて授業をおこなうことになる。そして少年たちの待ちに待った夕方の7時がやって来れば、そう、やっと練習時間となる。彼らにとって最も楽しい時間、ボールを使って走り回る時間がやって来る。
●アフリカ出身マシア寮生●
■JOSE NDONG(1997年生まれ、ギネア国籍)
ベンジャミンB所属、デランテロ
■MOUSTAPHA SECK(1996年生まれ、セネガル国籍)
ベンジャミンB所属、左インテリオール
■SEKOU GASSAMA(1995年生まれ、スペイン・セネガル国籍)
ベンジャミンA所属、デランテロ
■KEITA BALDE(1995年生まれ、スペイン・セネガル国籍)
ベンジャミンB所属、デランテロ
■ALEX KYEREME(1995年生まれ、ガーナ国籍)
ベンジャミンB所属、メディアプンタ
■BACARY MENDES(1993年生まれ、セネガル国籍)
アレビンA所属、セントロカンピスタ
■SADIO KANTE(1993年生まれ、セネガル国籍)
アレビンA、デランテロ
■ELIE MOISE(1992年、コスタ・マーフィル国籍)
インファンティルB所属、デランテロ
■JOSE PEN~A(1992年生まれ、スペイン・ギネア国籍)
インファンティルB所属、デランテロ
■KUSI KANKAM(1990年生まれ、ガーナ国籍)
カデッテB所属、デランテロ
■DIONG MENDY(1988年生まれ、セネガル国籍)
フベニルB所属、デランテロ
■STEVE SONGO(1987年生まれ、フランス国籍)
フベニルA所属、デランテロ
■GABRIEL MENDY(1985年、セネガル国籍)
バルサC所属、デランテロ
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