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スペインのクリスマスは、12月25日には終わらず、1月6日の主顕節の日まで続きます。1月6日、この日は東方から3人の賢者が幼子イエスへのプレゼントを抱えてやってきたとされており、彼らがスペインのサンタクロース。子供達がプレゼントをもらうのは、この5日から6日にかけての夜中です。

●イルミネーション
イルミネーション
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1月の終わり頃から、街の通りに飾り付けが始まり、11月末には夜になると明かりが入れられ、きれいなイルミネーションが見られるようになります。各通りごとにいろいろなデザインのものがかけられますし、デパートなどのビルもきれいに飾られ、夜はキラキラと光り輝きます。また、イルミネーションだけでなく、工夫を凝らしたクリスマスの飾り付けがいたるところで見られるようになります。

●テドラル広場
イルミネーション
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12月始めから、カテドラルの前の広場は、もみの木や、ツリーの飾り付け、クリスマスにちなんだ天使などの小さな人形を売る小屋が建ち並び、人々でにぎわいます。そしてカテドラルの中庭には幼子イエスを抱いたマリアと、それに贈り物を届ける3人の賢者達の人形がおかれ、24日の夜にはミサが行われます。ここはすべて24日をもって店じまい。

●グランビア通りのお店
イルミネーション
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12月20日前後より、ちょうどチキートの前からスペイン広場(西)に向かってのグランビア通り沿い数ブロックにかけて出店がたちます。メインは玩具屋ですが、アクセサリー、陶器、小物のなどのお店もあります。この出店は、年明けて1月6日の明け方まで続きます。また1月5日から6日にかけての夜中が一番人出の多いときで、夜中の2時頃は人混みで歩けないほど。また2ブロック毎にチュレリアと呼ばれるチューロー(揚げパン)を揚げながら売る店もたち、人々は揚げたてのチューローを熱々のチョコラテ(ココア)につけて食べながら、買い物を楽しみます。

●レジェス・マゴスの行進
イルミネーション
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1月6日の主顕節の日は、東方からの三賢者がイエス誕生の祝いを持ってやってきた日。前日の5日の夜には、メルチョール、ガスパール、バルタサールと呼ばれる王様たち(レジェス・マゴス)に扮装した3人が、スペインのあらゆる街に現れます。スペインでは、彼らがいわゆるサンタクロースとなり、子供達ヘのプレゼントを持ってやって来るのです。バルセロナには、毎年、3人の仮装したレジェス・マゴスが船に乗って海からやってきます。港からは、何台もの装飾を施した山車に分乗し、街を練り歩きます。この3人の王様の乗っているもの以外にもたくさんの山車がでて、色々な扮装をした人々と一緒に行進。そして山車の上から道路脇に集まっている子供達にアメがばらまかれれ、その量、数トンといわれています。

●大晦日・元旦
  クリスマスとレジェスの日にはさまれているせいもあり、日本と違って、元旦はそれほど重要視されないようです。しかし、スペインの年越しにはある習慣があり、それには12粒のブドウと時を鳴らす時計が必要。
12時の時を打つ音と共に一粒ずつブドウを食べて、12粒目を食べおわると共に新年を迎えるという習慣があるからです。毎年大勢の人たちが集まって、このブドウを食べながらのカウントダウンをするところとして有名なのが、マドリッドのソル広場。その様子はTV中継され、多くの人は、家でこのTV中継を見ながら、12個のブドウを食べます。バルセロナではここ数年、カタルーニャ広場でコンサートが催され、明け方までにぎわっています。もし、こういう集まりにでかけるなら、汚れてもいいコートを着用のこと。というのは、いたるところで、シャンペンをかけられることになるから。そしてスリに注意しましょう。貴重品は持ち歩かないこと。