Aliron!(アリロン!)

優勝宣言!

正しくはCantar el aliron(カンタール・エル・アリロン)として使われる。カンタールは歌うだとか唱えるという意味だから、これで初めて優勝宣言をするというような意味となる。

何冊かの辞書をのぞいてみたが、アリロンという単語はその中の1冊にしか載っていなかった。それもアリロンという単語そのものに関しては説明されておらず、カンタール・エル・アリロンとして使われる言葉であり、スポーツ関係で優勝が決まることを意味するとある。この単語がどこから来たのか、意味は何かという説明はいっさいされておらず、したがってほんとカナ事典作りをしている当人にも当然ながらわからない。いずれにしても不思議な言葉だ。アリロンという歌が存在するわけでもなし、アリロンそのものの意味も不明。

不思議な言葉であるものの、シーズンが煮詰まってくる時期には必ずと言っていいほどメディアに登場する言い回しだ。
“バルサはいつカンタール・エル・アリロンするのだろうか?”
今シーズンに限って言えばこういう表現でメディアに登場してくる。数字に関して優れた能力を持つ人々が住む国にあるプロ野球というスポーツには“マジックナンバー”というものがあるが、数字を見ると気絶してしまう人々が多い国にあるフットボールというスポーツにはそういう計算をする風潮がない。つまり、数字は苦手な国民だからして単に“いつごろ?”という感じとなる。今日は2005年4月4日、バルセロニスタアリロンを叫ぶのはあと4週間後と見た。