Quique Alvarez
キケ


1975年7月20日生まれ
1995−96シーズン、20歳でデビュー

ヨハン・クライフのバルサ監督生活最後となるこの1995−96シーズンでのリーグ開幕戦、いきなり3人の“キンタ・デ・ミニ”選手がデビューをしている。デランテロのフアン・カルロス・モレーノ、セントロカンピスタのイバン・デ・ラ・ペーニャ、そしてデフェンサのキケ・アルバレス。その中で唯一スタメンで登場したのがこのキケ・アルバレスだった。2005−06シーズン、バルサBの監督をしているキケ・コスタス監督の長男でもある。そしてラウルやイバンと共に、アンダー21スペイン代表の絶対スタメン選手の一人でもあった。

セントラルの選手としてはここ20年間で最も高く評価されたラ・マシア出身選手だった。当時二部Aカテゴリーに在籍していたバルサBチームでカピタンを務め、バルサAチームの必要に応じてミニエスタディからカンプノウへとプレー場所を変え、試合出場するたびにクライフからの信頼感を厚くしてきた選手だ。その選手がバルサで成功できなかった不幸な理由は、少なくても二つある。

彼がデビューをかざった翌シーズンにはロブソンがバルサの監督となっていた。フランス代表カピタンであったロラン・ブラン、ポルトガル代表のフェルナンド・コウト、そしてスペイン代表のナダルとアベラルド、これだけのセントラル選手を擁するロブソン・バルサにあって、二部チームから上がってきたばかりのキケに出番はやって来ない。そしてアンダー21での負傷、それは膝靱帯断裂という大負傷だった。リハビリに8か月ぐらいかかって戻ってきたとき、すでにキケ・アルバレスが入り込むスペースはバルサにはなかった。そして当然ながらの移籍。ログローニェス、レイダを経過して2000年の夏にビジャレアル入団。2005−06シーズン現在、すでにベテラン選手と呼んでいいキケ・アルバレスはビジャレアルにとって貴重な存在となっている。