Xavi Hernandez
チャビ


1980年1月25日生まれ
1998−99シーズン、18歳でデビュー

1991年、11歳の時にバルサに入団し、アレビンカテゴリーからスタートした選手だけに、これまで紹介してきた選手の中でも“生粋カンテラ組”に入るだろう。そのチャビが順調にカテゴリーを登り詰めていって、バルサAチームデビューをしたのは1998−99シーズン。前回登場してきたオクノボと同じように、スペインスーペルコパでデビューを飾っている。リーグ戦ではオクノボより少し遅れて、1998年10月4日アウエーでの第5節バレンシア戦でデビュー。バルサBチームで同僚だったルイス・ガルシアやガブリ、あるいはカルラス・プジョーなどより早くAチームに上がってきている。

チャビのデビューはグアルディオラの負傷と無関係には語れない。すでにシーズンオフ中から負傷していたグアルディオラの代わりに、プレステージの段階から起用され始めていた。もっとも当時監督だったバンガールの期待度も大きかったことも確かだが、偶然の出来事とはいえ、そのチャビがバンガールのクビを救うことになる。

バルサ4連敗を記録し、もし再び負けるようなことがあったら、多くのメディアがバンガール更迭を予想していた12月20日第15節のマジョルカ戦。そしてこの試合でチャビが初のゴールを決め、しかもそれが決勝点となってしまう。この12月にはすでにグアルディオラが復帰してきているが、それでもバンガールはチャビを起用し続けた。何とデビュー戦となった第5節バレンシア戦以来、12試合連続してスタメン出場を果たしている。

グアルディオラの特徴の一つは、瞬間的なボール処理の速さと正確性を持ち、より創造的な選手であったとするなら、チャビはボールキープを得意とする選手であり、ボールの配球の仕方はより守備的だった。その彼が一皮剥けることになったのは、アンティック監督のおかげだろう。ライカーバルサが誕生する前のシーズン、シーズン後半から指揮をとることになったアンティックは、チャビのポジションをよりゴールに近いところにあげている。チャビが大きく成長するきっかけを作ってくれたのはアンティックと言っていい。

やっと、バルサ現役選手が登場してきた!