アルナウ24歳、バルサB
(06/02/17)

例えば、Aチーム選手として100試合出場とか200試合出場とかなると、それは祝福される記録となるが、果たしてバルサBの選手として何試合に出場したということが褒められたことになるのかどうか、そこは少々疑問になるところだ。だが、まあそういうことは別として、この24歳となるアルナウはログロニェス戦に出場しバルサB選手として128試合の出場を達成している。最多出場記録を持つのがポルテロのアンゴイで158試合出場、2位がダビ・ガルシアで141試合出場、3位がババンジーダの135試合出場、そして4番目の記録をアルナウが持つことになる。さらに、もし今シーズン残りの15試合出場を果たすと143試合出場ということになり2位の記録所持者となる。そして彼にとってこの出場記録はこの数字をもって幕を閉じることになるだろう。なぜならシーズンが終了すればアルナウは長年プレーし続けたミニエスタディから他のスタディアムを本拠地とするクラブへ移籍する可能性だ大だからだ。

「バルサBでの出場記録とはいえ、個人的には非常に誇りに思っている。誰もがこの栄光あるクラブでプレーできるわけではないし、これまで多くの監督が自分に信頼を寄せてくれた証ともなっているからね。特にセラ・フェレールさんには感謝している。もちろんキケ・コスタス監督にも特別の感謝の気持ちがあるさ。」
そう、彼をバルサに連れてきたのがセラ・フェレールだった。同じマジョルカ出身ということもあり、マジョルカの小さいクラブでプレーしていた彼をバルサCのチーム用に呼んだのがセラ・フェレールだった。そして当時バルサBの監督をしていたキケ・コスタス監督がバルサCではなくバルサB選手として抜擢している。
「それでも一つのサイクルが確実に終わろうとしていると思うんだ。もう自分は24歳だし、もし来シーズンに二部のチームや一部のチームから誘いがあればそれを受けて飛躍の年としなければならないと思う。事実、すでにいくつかのクラブからオファーは受けている。いずれにしても、それは来シーズンの話。今はとにかくこのチームをカテゴリー昇格することだけで頭の中はいっぱい。もうそろそろバルサBも二部カテゴリーに戻らなければ。」

バルサB所属5シーズン目を迎えるアルナウだが、他の多くの選手と違いまだバルサAチームでのデビューはかざっていない。彼と一緒にプレーしてきた何人かの選手がすでにバルサAチーム選手となっているが、特別印象に残っているのはイニエスタ、モッタ、そしてメッシーだと言う。
「彼らがバルサBチームに参加してきた初日から、すでに何か違うものを持っているという印象だった。彼らの成功は自分のことのように嬉しいさ。」
彼が唯一バルサBに残る可能性、それは今シーズン終了後にカテゴリー昇格戦に参加し、来シーズンにはバルサBが二部カテゴリーチームとなることだ。その場合、彼に来ているいくつかのオファーを蹴ってでもバルサBに残りたいと語る。フベニル年代の若者が台頭してきているバルサBチームにあって、ペーニャとかベルドゥ、そしてアルナウなどの“ベテラン’選手の存在も貴重なもとのとなっている。