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ダミア、レンタル作戦成功中 バルサB在籍の選手ならともかく、バルサAチーム選手として認められたばかりであり、しかも監督お気に入りの選手であることを知りながらも、更なる出場機会を求めて他のクラブに修行に行くとことを選んだダミア・アベラ。彼は冬のマーケットを利用してラーシング・サンタンデールへとレンタル移籍していった。そしてそれから4か月、彼の出場機会は思惑どおり増え、一部チームでの経験を着々と積み重ねて行っている。 ビッグクラブから他のチームへとレンタル移籍していった選手が、いつか再び戻ってくることはとてつもなく難しいことだ。バルサというクラブでもここ20年の歴史を見るだけでもそれは一目瞭然だ。スッキリクッキリと戻ってきたのは今から約15年前のチャッピー・フェレールのみだ。もちろんダミアもそのことは知っていただろう。 決して“バルサカンテラ”育ちと言えない彼だが、バルサBでは1年弱の経験を積んでいる。フィジカル的に強い“大型ラテラル”という雰囲気がフラン・ライカーのお気に入りなところかも知れない。テクニック的にはまあまあだし、スピードも決してないわけではないし、2006年4月現在のバルサAチームにいればベレッティに代わってラテラルとしても起用されていたかも知れない。だが、そんなことより今のダミアに大事なことはサンタンデールでキッチリと経験を積むこと。そして来シーズンも成長し続ければバルサに戻ってくることも決して夢物語とはならないだろう。スエルテ! |
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あと4分・・・ フィゲーラスからバルサBにやって来たダミアだが、バルサBだけではなくバルサAをも何となくスーと通過し、気がつけばすでにサンタンデールにレンタルされている。最後までどういう選手なのかよくわからなかったが、フィゲーラスとバルサが結んだ移籍契約もなかなか複雑にできていたようだ。 ダミアがもしバルサAチームで10試合出場した場合、バルサはフィゲーラスに12万ユーロのボーナスを支払うことが義務づけられていた。だが1分だけとか10分だけの出場時間では1試合出場とは認められない。最低でも15分間プレーしないと1試合出場とは認められないという契約内容だ。さて昨シーズン、ダミアはバルサAチーム選手として10試合の公式戦に出場している。10試合目の出場となったレアル・ソシエダとのリーガ最終戦、ダミアは79分にグランドに姿をあらわしている。つまり、この試合11分しかプレーする時間がなかったことになる。もし75分に出ていれば彼は15分間プレーしたことになるから1試合出場の条件を果たすことができた。だが、4分だけ足らなかった。経済的に苦しいフィゲーラスの首脳陣たちは、わずか4分出場時間が短かかったことにより12万ユーロの“美味しい臨時収入”をあきらめることになるが、それでも落ち着いたものだったようだ。なぜならバルサと交わした契約は“バルサAチームで10試合出場した場合は12万ユーロのボーナス”という内容であり“1シーズンに10試合”とは書かれていない。つまり今シーズン、ダミアが1試合でも15分以上プレーしてくれれば10試合達成となりクラブにボーナスが入ることになっていたからだ。そして誰もが「少なくても1試合ぐらい公式戦に出場するだろうし、それも15分以上ぐらいはプレーさせてくれるだろう」と信じていた。昨シーズンの起用のされ方を見れば、彼らの思いも納得できるものだろう。 だが、多くの人々の予想と期待を裏切り、ダミアは今シーズン1試合も1時間も1分も1秒もバルサAチームで出場することなくレンタルされてしまった。レンタル先のクラブでダミアが何試合何十分出場しようとフィゲーラス首脳陣には興味がない。ボーナス収入が可能となるのはあくまでもバルサAチームに出場したのみであり、レンタル先では関係ないことだからだ。あのソシエダ戦にわずか4分早く出ていれば・・・今シーズン負傷せず1試合でも出場していれば・・・12万ユーロという大金が手に入ったのに・・・フィゲーラス残念の巻。 |
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