3人目の自家製セントラル
(06/03/24)

2003年5月25日、セルヒオ・ロドリゲス・ガルシア“ロドリ”はバルサBチームにデビューしている。まだ若干18歳の彼のデビュー戦となったのは、二部カテゴリー昇格をかけたプレーオフでのラス・パルマス戦だった。そしてそのデビューが可能となったのは同じポジションを務めるオラゲール・プレッサスの負傷が原因だった。オラゲールが徐々にバルサAチーム選手として変貌を遂げていくとつれて、ロドリもまたバルサBのセントラルの重要な選手の1人となっていく。
「フィジカル的には非常に強い選手だし、見た目よりスピードを持った選手だ。強いあたりをしなければならないときは激しくいくし、ファールを犯して良い場面と悪い場面を理解するインテリジェンスも持ち合わせている。もし今すぐバルサAチームで起用されたとしても何の問題もないだろう。」
ロドリを最も理解するキケ・コスタス監督がこう語る。今から3年前にロドリをバルサB選手としてデビューさせた監督であり、そして今シーズンもロドリを信頼しきって起用し続けている監督でもある。

ロドリへの信頼感はフラン・ライカーも持っている。だが、毎日のように彼を見ているキケ・コスタスほどの信頼感を持ち合わせなくても不思議ではない。彼が信頼しきっている選手たちは毎日の練習を通して見続けてきている選手たち、つまりAチーム在籍の選手であり、まず第一に彼らを優先して起用したいと考えるライカー。
「カンテラの選手を起用するときはチームそのものがうまく機能しているときが一番理想的だと思う。チーム状態がデリケートであったり、カンテラ選手に多くの責任がかかるような試合には、まず第一にAチームの選手起用を優先してやり繰りしていきたい。」
マルケス、エドゥミルソンが負傷していて、彼らが試合出場できないヘタフェ戦を前にしてこう語るライカー、したがってどのように考えてもロドリのスタメン起用の可能性は非常に薄いものだった。

そのロドリが登場したのは後半39分。カピタン・プジョーに代わっての出場だった。2004年12月11日、アルバセテ戦で後半41分マルケスに代わって登場しリーグ戦デビューして以来のリーグ戦出場だ。ロスタイムを無視して単純計算すれば1回目より2回目の方が2分多くプレーしていることになる。まあ、シンチョウ・ライカーだから今後どうなるかわからないものの、プジョー、マルケス、エドゥミルソンが出場できないマラガ戦やベンフィカ戦には更に出場時間が増えるかも知れない。チャンスを与えられたときに期待に応えられるかどうか、更に言ってしまえば、失敗したときにも立ち上がる根性をもっているかどうか、それで彼らの将来は決まる。したがって・・・スエルテ!ロドリ!


3人のカンテラ
(06/01/15)

カンプノウでおこなわれたサモラ相手の国王杯に3人のバルサB選手が招集されている。ペーニャ、ジョルディ・ゴメス、そして最も“ベテラン”選手と言っていいロドリの3人だ。年齢的には22歳のペーニャが一番の年上となるが、21歳のロドリは招集回数も最も多いしバルサAチームデビューの経験を持つ。そして20歳のジョルディ・ゴメスにとってはアウエーのサモラ戦に続いて2回目の招集となった。

ロドリは昨シーズンのチャンピオンズの戦いでシャクタール戦に出場。そしてリーグ戦では1−2で勝利したアルバセテ戦でデビュー。親善試合やカタルーニャカップではすでに何試合かバルサAチーム選手として出場している。そしてこのサモラ戦でもガブリに代わって後半14分に登場。徐々に徐々にではあるもののバルサAチームに顔を出してきている。

---後略---