3人のゴレアドール
(06/03/22)

28節を終了した段階でバルサBは二部B3グループの中で最多のゴールを決めているチームだ。そして合計45ゴールのうち31ゴールが3人の選手によって決められている。ジョアン・ベルドゥ11ゴール、シト・リエラ11ゴール、そしてクリスティアンの9ゴール、つまりチームゴール数の70%がこの3人によって獲得されている。

セントロカンピスタのベルドゥがプンタのシトと共にチーム最高ゴール数を記録していることになる。もっとも、ペナルティーを担当するのは常に彼ということもその理由となるだろう。
「今シーズンはゴールに関して言えば、これまでの最高のシーズンをおくっていると言える。これまで常に7、8ゴールがシーズンを通しての数字だったのに、すでに11ゴールを決めていることは自分でも驚きだ。まだまだ試合は残っているし、自分のゴールがチームの勝利につながるならどんどん数字を増やしていきたい。」

---中略---

先週末もそうだったが、これからも上位のチームと対戦するスケジュールが待っているバルサB。だがこの3人の共通する思いは、相手が強敵であればあるほどバルサBはやりやすいということだ。その声を代表してカピタンの一人であるベルドゥが説明する。
「我々が一番苦手とする相手は自陣ゴール前に何台もの大型バスを置いて固く固く守り、そして我々の一瞬の隙をついてカウンタアタックするチーム。下位のチームはほとんどそういう感じで戦ってくる。でも上位のチームはフットボールをしようとするし、特に彼らの地元では攻撃することが義務づけられている。したがって我々には比較的やりやすい相手となるんだ。」


ベルドゥの復活
(05/11/18)

オサスナBとの試合に負けながらも試合後のキケ・コスタス監督は妙に楽観的だった。その理由の一つにベルドゥの復活が見られたことがあるようだ。別に負傷していたわけでもなく毎試合出場していた彼だが調子はイマイチだった。だがこの試合ではいつになくキレあるプレーを見せていた。そしてその翌週、地元ミニエスタディの試合で、ベルドゥは2ゴールを決めてチームの勝利に貢献している。

ジョアン・ベルドゥ、毎年のようにワンステップジャンプの期待を受けながら、もうすでに22歳、バルサB生活4年目となっている。彼のポジションはセントロカンピスタ、バルサAチームでは最も層が厚いポジションだ。したがってバルサAチームへの飛躍はポジション的にも非常に難しい。もちろんそのことは彼にもわかっている。
「チャビ、デコ、ボメル、イニエスタ、モッタ、エドゥミルソン、多くのスター選手が自分のポジションでプレーしている。だからAチームに上がってプレーするのはとてつもなく厳しいことだと思っている。でも、それでも夢は捨てるつもりはないさ。自分の可能性を信じているし、やれるとこまでやるしかない。それでもダメだったら、フットボールのプロ選手として歩み続けるために他の場所を探さないとならないだろうけどね。」
これまでバルサAチームの公式戦には2試合出場している。グラマネとの国王杯、そしてチャンピオンズでのシャクラール相手の試合だ。残念ながら2試合とも敗戦という結果に終わっている。そしてひたすら3回目の出場チャンスを待つベルドゥ。今シーズンの初め、彼はチキ・ベギリスタインとの長い時間にわたる話し合いを持った。彼に来ていたいくつかのオファーを検討するためだ。二部カテゴリーだけではなく一部チームからのオファーもチキの手元に来ていた。だがこのスポーツ・ディレクターの願いは少なくてももう一シーズンバルサBに残って欲しいというものだったようだ。ベルドゥはこの願いを受け入れている。

火曜日におこなわれたカタルーニャカップでバルサ6点目となるゴラッソを決めている。バルサAチーム公式戦に招集される可能性は今のところ少ないものの、それでも彼はあきらめない。バルサBでの活躍、そしてバルサAチームの親善試合や国王杯での活躍がフラン・ライカーの目にとまるかも知れない。とにかく希望だけは捨てないジョアン・ベルドゥだ。スエルテ!