Marc Crosas Luque
●クロッサス●

生年月日    1988年1月9日
出身地     Girona
身長・体重   174cm  71kg

1990年、10歳でバルサ入団


2001−02 インファンティルA
2002−03 カデッテB
2003−04 カデッテA
2004−05 フベニルB
2005−06 フベニルA
2006−07 バルサB
2007−08 バルサB・バルサA・リヨンにレンタル

今シーズンこれまでの半年間、マーク・クロッサスにとっては非常に中途半端なものとなっている。毎日の練習はライカーバルサでおこなってきたものの、試合に出場した機会は非常に少ない。それはライカーバルサだけではなく、ペップバルサでも同じように試合出場数が少ないシーズンとなっていた。

マーク・クロッサスのバルサインフェリオールカテゴリーにおける自然なポジションは4番ピボッテ。ライカーバルサでのピボッテは、攻撃の起点となる創造的なピボッテというよりは、フィジカル面の強さを生かした第三のセントラルというイメージが強い。したがって、クロッサスに出番はやって来なかった。たまに出場することがあっても、インテリオール選手ならまだしも、ラテラル選手として起用されている。実は、ペップバルサでもピボッテ選手は同じようなキャラクターが必要となっている。チャビ・トーレスというフィジカルが強い選手が優先的に起用されていることから見てもそれは明らかだ。したがって、ライカーバルサではもちろん、ペップバルサでも彼の起用度は非常に少ないシーズンとなってしまった。

現在のライカーバルサシステムの中で生きていこうとすれば、クロッサスのポジションは右インテリオールということになるだろう。だが、どこのポジションであれ、現在のライカーバルサにあってはプレー機会は少ないだろうから、他のクラブでプレーすることにより経験を積むのが一番だ。それはシーズン開始前からわかっていたこととはいえ、シーズン折り返し地点に入った今でも遅くはない。オファーのあったレアル・ソシエダを選ぶか、あるいはフランスのリヨンを選ぶか二つに一つ。そして彼はリヨンを選んだ。

2007−08シーズン終了までの半年間限定レンタルであり、リヨン側に買い取りオプションはついていない。もちろんこの半年間の彼の活躍度により将来がどうなるか決まることになるが、基本的には今シーズン終了と共にバルサに戻ってくることになっている。小さい頃からペップ・グアルディオーラに憧れ、12歳でバルサインフェリオールカテゴリー入団してきたマーク・クロッサス。今からの半年間が彼にとって最初の勝負期間となる。

スエルテ、クロッサス!


ーー2005年11月のコメントーー

バルサBでプレーしているルイス・サストレと共に“4番製造工場”としてのマシア伝統を守り続けてくれている選手の一人。しかも彼の場合、チャビでセラーデスタイプではなくグアルディオラの香りをさせてくれる選手だ。このカテゴリーのままで今シーズンは終わらないだろうと思う。明日のキラキラ星候補選手。

ーー2006年1月のコメントーー

このポジションの選手としては、ここ何年かのマシアが生んだ最大の宝石。かつてのグアルディオラのプレースタイルに似ているからだけではなく、チームを引っ張っていく強烈なリーダーシップを持っているのが良い。来シーズンにはミニエスタディ、そしてそのうちカンプノウに登場するであろうカンテラ最大候補であり、バルサらしい4番の典型的な選手。とてつもなく将来期待選手。

ーー2006年8月のコメントーー

シーズン折り返し地点まではフベニルAで、そしてそれ以降はバルサCを中心にしての出場が多く、しかもフベニルの大事な試合となると古巣に帰ってのプレーとなる忙しいシーズンを過ごしている。どちらのチームにいても攻撃の起点となる重要な選手には変わりがない。まだ18歳だが、いよいよバルサBへ登場することになる今シーズン、楽しみな選手だけに注目。

ーー2007年9月のコメントーー

毎日の練習はライカーチームで、そして週末はペップチームで試合出場ということになりそうなクロッサス。今シーズンのバルサBチーム選手の中にあって、ライカーチームに一番近い存在と言える。だが、ライカーチームのセントロカンピスタ、例えばイニエスタやチャビ、あるいはデコと比較すると、こじんまりとまとまりすぎてきている感じがする。つまり、クロッサス選手としての“うったえる”ものがあまりみられないのだ。今シーズン、どれくらい成長するか、その成長度次第で今後生き延びれるか、あるいは旅にでることになるのか、決まることになる。


参照記事
「キラキラ星たち」クロッサス
「LaMasia ニュース」