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第二のオラゲールを目指して バルサにとって消化試合となったセビージャ戦とビルバオ戦、これらの試合に普段は馴染みのない何人かのカンテラ選手が出場している。その中で興味を引いた選手が二人、一人はセントラルのヘスス・オルモ、そしてもう一人が左ラテラルとして起用されたオルランディだ。 去年の10月11日付ニュースで、そのオルモ選手に関して次のように触れている。 左ラテラルとして起用されたオルランディは、もともと左インテリオールの選手だ。アラベスから今シーズン限りという約束でバルサBに来ているが、バルサBのチーム事情により左エストレーモとして起用されている。キケ・コスタス監督には絶対の信頼感を得ているようで、これまでのところ間違いなくスタメン選手となっている。だが、エストレーモ選手としては、個人的にはどうもいただけない。右エストレーモとして起用されて、まったく良いところを見せてくれなかったダミアと同じように、ゴールとは無縁のエストレーモはどうもいただけない。だが右ラテラルダミアがそうであったように、左ラテラルオルランディは非常に新鮮な感じだった。少々攻撃的なラテラル選手として面白そうな素材という感じだ。試合途中で負傷して交代するまで、彼もまたほぼ完璧なデビュー戦だったと思う。 バルサBでシーズンを通じて活躍し、そして将来を期待されているからこそAチームに招集される、これが本来の“招集のされ方”であるとするならば、この2試合に招集された選手たちに限って言えば異例と言っていい。左ラテラルが必要ならシーズンを通じて絶対スタメンとなっているペーニャを収集するべきだし、セントラルが必要ならロドリかバリエンテを招集すればいい。だが最後の山場を迎えているバルサBだから、大事なスタメン選手はいかにバルサAチームとはいえ貸すことはできない。だから替わりのきく選手が招集された。そして誰もが予想しなかったような活躍をしてしまう。もちろん、どんな選手であれ良い素材を持っているからこそバルサというクラブに入団してきているのだろうが、その素材に磨きがかかったり世間の目に触れることができるかどうかは、もちろん個人の努力は別として、やはりタイミングだ。それを生かすも殺すも当人次第。ヒラヒラとどこからか落ちてきた幸運を大事にすれば“第二のメッシーやイニエスタ”は無理としても、“第二のオラゲール”ぐらいならどうにかなれるだろう。 |
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