“ピットゥ”アベラルド元選手の巻

保険に関すること、それは日本語とか外国語とか、いわゆる言語の問題以上に保険そのものが良く理解できていないので、読んだり聞いたりする単語がすべて理解できても「はあ〜、よくわかりません」という人間にとって、このアベラルドの保険問題も実はよくわかっていない。それでも書いてしまおう。

2001年2月28日におこなわれたスペイン・イングランドの国際試合で負傷した当時30歳のアベラルド、彼はそれ以来バルサドクター陣と色々もめたあげく、最終的には完治しないまま現場復帰をし、その後アラベスに移籍してからも何試合か出場していた。そしてアラベスを最後のクラブとして引退した彼は古巣であるスポルティング・デ・ヒホンに戻りインファンティルカテゴリーのコーチをして現在に至っている。そしてつい最近、バルサ、アラベス、バルサと関係を持つ保険会社アセペーヨを相手に「プロ選手としての生活がおくれなくなったことに対する労災保険を支払え」という訴訟を裁判所に起こしていた。

裁判所が出した結論、それは「負傷そのものがフットボール選手としてやっていけなくなった理由であることを認め、加入していた国の健康保険が障害者年金を支払う」というもの。これは生涯のもので、アベラルドの貯金通帳には毎月1400ユーロが支払われることになる。

30歳を過ぎれば寿命がやって来るフットボール選手であるにも関わらず、負傷が原因で引退する羽目になったからと言って生涯1400ユーロもらえるというのがよくわからない。何らかの負傷で専門職を遂行できなくなったことで、生涯にわたって保険というのはもらえるのかいな〜、はあ、よくわかりませぬ。どうでもいいけれど、アベラルドさんおめでとう!(2004/10/27


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